雄大な「阿蘇山」と神秘的な「高千穂」

九州遠征の第四弾の二日目は、雄大な阿蘇の風景を堪能しながら“まったり”とサイクリング、そして神話と伝説のまち「高千穂」を散策します。


201208九州遠征 1日目 「由布院→阿蘇」
201208九州遠征 2日目 「阿蘇→高千穂」
201208九州遠征 3日目 「高千穂→熊本」
201208九州遠征 4日目「熊本→天草」
201208九州遠征 4日目「島原」
201208九州遠征 5日目「島原→長崎→長崎空港」

遠征二日目


当初の予定では「ラピュタの道」を走ることにしていましたが、先月の豪雨の影響で道路が崩壊して通ることができません。「ラピュタの道」を下らずにミルクロードをそのまま南下することも考えましたが、左膝が癒えることなくズキズキと痛むため、ルートを短縮させる必要があります。宿で仕入れた情報によると最短ルートの「城山展望所」周辺は通行止めで、その西側に地元の人だけが知っている秘密のルートがあるとのこと。昨日のうちに「阿蘇大観峰」に立ち寄っておいたので、お勧めの秘密のルートを通ることで決定。「以前はロードに乗っていた」宿の人のお勧めルートはどうやら「ヒルクライム」コースらしい雰囲気で、逆方向に進むのはブロンプトンでは非常に厳しそうな雰囲気。今日はひたすら激坂を下ることになりましたが…


激坂を下っていると、妙に気になるものがチラッと見えたのでちょっと立ち寄ってみると、そこにあったのは「阿蘇国造神社」と元国指定天然記念物の「千野のスギ」でした。歴史あるスギの木とのことですが、平成3年の台風で折れてしまい、現在はこのような形で保存されています。


「阿蘇神社」に立ち寄って参拝。微妙な天気予報でしたが、まさにその通りに阿蘇神社に到着と同時に「雨」です。「やれやれ困ったものだ」と参拝をして戻ってくると、なんと雨が止んでしまった。どうやら通り雨だったようです。


阿蘇山を上るルートは複数ありますが、「ラピュタの道」を諦めて「阿蘇神社」側にやってきた関係上「県道111号」で阿蘇山をえっちらおっちらと上っていきます。雲もありますが晴れ間も見えて、ちょうど良い感じの天候。痛む左足が使えないのは仕方がないとして、ムリして右足まで壊さないように気をつけながらゆっくりと上っていきます。


序盤のルートをカットしたことで時間に余裕を持てたので、小休憩多めで“のんびり”“まったり”と進みます。阿蘇の景色を堪能するのにちょうど良い速度かもしれませんが。草千里展望所まで残り2km付近まで来ると「ちょっとまずいな」という妙な感覚が右足に出たため、そこからはハイキング。傍から見れば「折り畳み自転車なら上れなくても仕方がないか」という雰囲気でしょうね。


「草千里展望所」に到着。なぜか強風を通り過ぎ爆風状態です。草千里展望所までの上り区間の景色は雄大で感動も大きいですよ。間違いなくお勧めです。


時刻は既に12時30分を過ぎているため、草千里レストハウスで昼食タイム。これは「桜丼 (1000円)」です。熊本名物の馬肉を使ったどんぶり物で、新鮮な馬肉は桜色だそうでこのネーミングになったらしい。それはともかく、これは美味ですよ。「美味い、美味い」とガツガツといっきに完食。


草千里から阿蘇山の山頂付近を見ると分厚い雲に覆われていますね。過去に2度、阿蘇山に来たことがありますが、2回とも雲の中でした。今回も縁が無いようですが、膝を痛めた状態で山頂まで登るのは困難ですから、諦めもつきます。


草千里からはひたすら続く快適なダウンヒルです。ここから先のルートは一般的ではないのか交通量が非常に少なく独占状態で下りを楽しめます。


国道325号を走って「高千穂」へ向いますが、東に向っているのに、なぜか向い風で、「上り+向い風」で非常に苦しめられることに。高森峠トンネルを通り過ぎると、緩い下りがひたすら続き、高千穂が近いことを示すキャラが登場。いかにも「高千穂」という感じです。


「もうすぐ高千穂か~楽しみだな~」とワクワクしながら進めると、SLがドーンと目の前に現れる。「なんだろうここは」と立ち寄ってみると「トンネルの駅」。


高千穂線の延長工事を始めたものの諸事情で工事中断。結局、工事は再開されることなくトンネルだけ残ったらしい。


トンネルの中は酒蔵になっていました。


神話と伝説のまち「高千穂」の象徴「高千穂神社」を参拝。もちろん“お守り”を購入。交通安全のステッカーも購入してブロンプトンに貼っておきました。


そして「高千穂峡」を散策します。実は「高千穂」も3回目の訪問となりますが、何度でも飽きませんね。九州エリアでもっともお気に入りの場所は「阿蘇」と「高千穂」といえます。


1回目は就職直前の独りドライブの旅。2回目は家族旅行。3回目は独り自転車旅というわけですが、次回は老夫婦の旅となるのでしょうか。


夏休みシーズンとはいえ、今日は平日の夕方ですので、観光客がそれほど多いわけではなく、静かに景色を楽しむことができました。


このまま宿に向うのも面白くないため、県道50号を進むことにしましたが、勾配10%超の上り区間がひたすら続く激坂ルートでした。ムリに上るのは諦め再びハイキングとなりました。17時54分、宿に到着。なんと宿に着いた途端にドシャ降り。運が良いのか悪いのか分かりませんが、宿の1階がコンビニになっていたので、食料の調達には困りませんでした。



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