鹿児島遠征「桜島と霧島神宮」

2012年7月15日~16日

九州遠征第三弾の4日目、5日目は鹿児島県を走りますが立ち寄りポイントは少な目で、鹿屋基地史料館、桜島、霧島神宮を設定。


臼杵~豊後大野
豊後大野~延岡~宮崎
宮崎~日南~都井岬~志布志
志布志~鹿屋~桜島~霧島
霧島~鹿児島

遠征4日目

遠征直前になって天候が荒れることが分かり、遠征のルートを大幅に変更させる必要があり、どうしても日程的に詰め切れなかったのが鹿児島エリアです。今回の遠征で「佐多岬」をクリアさせようとすると、桜島へ行くことができません。では桜島だけにしようとすると1日余ってしまいます。つまり日程的には3泊4日or5泊6日になるのですが、鹿児島南部は次回に持ち越すことにして「霧島神宮」を追加して4泊5日。

志布志から霧島神宮へのルートは「都城市ルート(志布志→都城→霧島神宮→国分→桜島半周~鹿児島)」と「鹿屋市ルート(志布志→鹿屋→桜島一周→国分→霧島神宮→鹿児島)」の2択。最終的には遠征3日目の夜、地図を眺めながら2日目と3日目の2日続けて160km超だったことを考慮して「鹿屋市ルート」で決定。(山岳コースになる都城市ルートを走る元気がありません)


8時頃に宿を出発して、最初の立ち寄りポイント「海上自衛隊鹿屋航空基地」に到着。写真は「二式大型飛行艇」ですが、この手のものが好きな人にはワクワクドキドキするような数多くの航空機が展示されています。


鹿屋基地史料館には「零式」艦上戦闘機五二型が展示されています。これはレプリカではなく、鹿児島県の錦江湾と吹上浜の海底から引き揚げられた2機の零戦のニコイチです。つまり本物の零戦というわけです。これが見たくて鹿屋を通るルートを設定したようなものです。


さて、桜島を目指して海沿いの道を走りますが、今回の遠征で唯一の「追い風」区間となっているため、ブロンプトンを気持ちよく走らせることができます。


桜島の周回道路は思いのほかキツイ上りとなっていて既に疲れ気味。さらに鹿児島県で最大の観光スポットということもあって、観光客の車や観光バスがひっきりなしに通り過ぎていきます。さらにどこにいくのか分からない数多くのダンプカーも通るため、自転車にはちょっとツライ区間でもあります。


桜島の記念写真スポットはここでしょうか。有村溶岩展望所を散策して記念写真。タオルを頭に巻いていますが、とにかく汗が流れ続けるほどの蒸し暑い晴天日。時刻は既に12時30分を過ぎているため、どこかで食事を取りたいのですが、食事処が全くありません。この先に道の駅「桜島」があるので、とにかくそこまでの我慢と走りますが…


なんと道の駅は激混みでとても食事など取れそうもありません。ここでは「桜島小みかんソフトクリーム(250円)」をいただきましたが、このソフトクリームも美味いですよ。桜島に来たら食べてみましょう。しかし、これで腹が満たされるわけはなく、炭酸ドリンクで空腹をごまかすだけ。


桜島をぐるっと時計回りに走って「黒神埋没鳥居」。1914年の桜島の大爆発で黒神町一帯が火山灰や軽石等で埋めつくされ、原五社神社の鳥居は上部だけを残して埋まってしまったが、大噴火の記念物としてこの状態で保存することにしたそうです。これを見るために急坂のアップダウンをえっちらおっちら上り、時として押し歩きがあったわけですが、さりげなく目立たない場所にあったのでなんだか拍子抜けです。相変わらず食事処がないため、ここで赤コーラーを投入。

この後はひたすら国分の宿を目指して走り続け、ようやくコンビニがあったのはもうすぐ宿という地点になってからでした。念のため、桜島の周回道路に入る手前のコンビニで菓子パンを1個食べておいたので、結果的にはエネルギー切れで走れないということはなかったものの、やはりそれなりに昼食を取りたいものです。


16時50分頃に宿に到着。この日はちょうど「霧島国分夏祭り」の真っ最中で、町内を神輿が練り歩く時間帯だったようで、宿の前の道にも「ワッショイワッショイ」と威勢の良い声が響き渡っていました。


さっそく祭り気分を少しでも味わおうと町内を散策して、出店で食べ物をいくつか確保。それにしても「子供神輿」の数の多さには驚くばかりです。

遠征5日目


遠征最終日、宿の朝食バイキングをガッツリ食べて向った先は「霧島神宮」です。国分からひたすら上って、1時間30分も掛かってようやく到着。満腹でいきなり長い上りはキツイ。


1866年の春、新婚旅行の途中で霧島神宮を参詣した坂本龍馬と妻おりょう。


霧島神宮の本殿。いやはや想像以上に立派な本殿で驚きました。一番最初の社殿が建てられたのは6世紀頃で、現在の社殿は1715年に建てられたものだそうです。


道の駅「霧島」からの景色。遠くに桜島が見えますが、道の駅周辺には嫌な雲が漂っています。この数分後、いきなりドシャ降り状態。慌ててカッパを着こんで先を急ぎます。


「丸尾滝」の水量が多いのは、このドシャ降りが原因なのでしょうか。ところが数分後には雨はピタッと止み、どうやら通り雨だったようですが、山の天気は変わりやすいので油断はできません。


その後は雨が降ること無く、桜島を見ながら鹿児島市内を目指します。(途中の立ち寄りポイントは省略します)


ゴールが近づいてきたので、祇園之洲公園(石橋記念公園)で休憩タイム。写真は「高麗橋」。


こちらは「玉江橋」。1993年の集中豪雨による洪水で鹿児島市内の中心を流れる甲突川に架かっていた歴史ある5つの石橋うち、武之橋と新上橋が流失。残された玉江橋、西田橋、高麗橋は貴重な歴史的構造物としてここに移設されたのこと。


13時49分、今回の九州遠征のゴール「鹿児島中央駅」に到着。鹿児島から自宅までJRの場合は7時間以上掛かるため、午後3時頃の新幹線を使います。最終日は余裕があまり無かったため鹿児島市内観光は次回に持越しです。

今回の遠征中、九州地区のいろんな場所で豪雨の被害が出るほど荒れていましたが、奇跡的に私が走ったルートは晴天続きでした。その反動なのか「鹿児島&屋久島」遠征では大変なことになるのですが…

1日目 距離: 79km 高度上昇値: 706m
2日目 距離: 168.3km 高度上昇値: 1406m
3日目 距離: 163.3km 高度上昇値: 1579m
4日目 距離: 126.8km 高度上昇値: 1085m
5日目 距離: 85.1km 高度上昇値: 932m

交通費 42,730円
名鉄 新安城-中部国際空港 1,100円
ANA3165 名古屋(中部) – 大分 普通席 旅割28B 14,200円
大分空港 – 大分駅 1,500円
大分駅 – 幸崎駅 360円
鹿児島中央駅 – 三河安城駅 25,570円

宿泊費 27,280円



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