2013年7月16日~17日
北海道の広さを実感させられている今回の遠征の五日目、六日目は、28年前に訪問した時にその美しさに感動を覚えた富良野と美瑛を訪れます。
20130716札幌~富良野
走行距離:186.4km 獲得標高:962m アベレージ:22.0km/h
20130717富良野~旭川
走行距離:82.3km 獲得標高:757m アベレージ:19.3km/h
五日目
遠征五日目は、今回の遠征中で最長距離を走ることになっているため、6時10分ごろにスタート。
遠征初日の雨でナブユーが壊れてしまい、事前に用意した走行ルートを表示できない状態にあります。地図は表示されるため目的地には行くことは可能ですが、せっかく用意した迂回ルートが分からず適当に走ってみるとこのような自転車道が現れました。この「滝野上野幌自転車道」は通勤通学で使う人向けに用意されているようで、それっぽい人たちを見かけましたが、正直言って快適に走ることができるわけではありません。走行ペースが落ちるためタイムロスになっただけでした。江別駅周辺からは国道12号を走ります。
国道沿いの公園に何やら黒い物体が見えたため立ち寄ってみると、なんと「デゴイチ」です。(岩見沢市みなみ公園 D51形47号機 昭和12年1月製造)
下調べなしでブロンプトンの旅の途中で蒸気機関車を見つけると、妙にテンションが高まるのは相変わらずです。ところで蒸気機関車が置いてある日本全国の公園マップはあるのでしょうか。
札幌から富良野までのルートですが、当初は距離を少しでも減らすために山越えルートを検討していましたが、少し遠回りすると“北海道ネタ”があります。
そのネタとは「日本一長い直線道路」のことです。国道12号の美唄市光珠内から滝川市新町までの29.2kmが少しも曲がることなくまっすぐな道なのです。
だから何?でスルーしても良いのですが、どうせ近くを走るのなら「直線道路日本一」を走っても話のネタにはなるでしょということで、こちらのルートを選択。
直線道路日本一 29.2km スタート。
「直線道路日本一」といっても「まっすぐな道」というだけのことで、特別に何かあるわけではありません。
途中でコンビニ休憩を入れて、1時間30分後にゴール。「日本一長い直線道路を走ってみた」それだけのことでした。
富良野へ向かうために直線道路の終点を右折すると山間地に突入ですか、暑さにめげてコンビニにピットイン。日陰でくつろいでいるとクワガタムシが。。。
わざわざ探さなくてもクワガタムシがその辺にいるというのも北海道らしさでしょうか。
そういえば北海道のコンビニでは「地産地消」の商品が数多く販売されていて、セイコーマートで取り扱っている商品は全般的にお得感が高いため、旅費を節約したいときには助かります。
道の駅スタープラザ芦別の「スキー場のたいやき屋さん」。かぼちゃあん、カスタードクリーム、こしあん 1個100円なり。
いったん国道を外れて、「熊注意」の看板を気にしながら山道を走ります。熊さんに逢うことなくダムに到着して、ダムカードをゲット。ただ、管理棟の扉の「熊出没のため開放厳禁」の張り紙には改めてドキッとさせられます。
富良野に向かう国道は、路面状態が良く、交通量が非常に少ないため、とても快適です。
本日の1つめの立ち寄りポイント「ハイランドふらの」に到着。品種が違うようで、ここのラベンダーの開花はもう少し先のようです。売店でソフトクリームを食べながら、しばし涼みます。
2つめの立ち寄りポイント「彩香の里」。
こちらは観光向けのラベンダー園ですね。ラベンダーを見ながら散策タイム。
定番ですが「ラベンダーとミツバチ」。28年前に富良野のラベンダー園に訪れて時から「一番好きな花」はラベンダーだったりします。
無料で楽しませてもらったお礼代わりにラベンダーラムネを購入。ラベンダーエキスと富良野の水をブレンドしたラムネということで、わずかながらもラベンダーの香りがします。
3つめの立ち寄りポイントは一番有名なラベンダー園「ファーム富田」。平日にも関わらず観光客で賑わっています。
今日が晴天日になってホント良かったです。
日本一周の「ルート」と「時期」については「そこを走るのに適した季節」を重要視しているため、北海道遠征第一弾を7月に組み込み、ゴールを札幌ではなく、旭川空港にした理由は「富良野のラベンダー」です。
宿に入るには少し時間が早いため、明日の予定を前倒し。
4つめの立ち寄りポイント「日の出公園」。ここのラベンダーは全て植え替えたばかりで、残念ながら今年は開花しないようです。
18時30分ごろに宿に到着。
六日目
最終日は富良野から旭川空港までの短い距離ですが、立ち寄りポイントが多いため6時45分ごろにスタート。
ラベンダー園は昨日の4か所でオシマイと思っていたら、中富良野駅を過ぎた地点の左側に「ラベンダー」らしきものがチラッと見えたため、ちょっと寄り道。
北星スキー場が「中富良野のラベンダー園」になっていました。富良野にはガイドブックに掲載されていないラベンダー園が他にもありそうです。
ダムらしくない日新ダム。
神秘的な「青い池」。アップル社のOS X Mountain Lionの壁紙のひとつに青い池の写真が採用されたらしいです。
写真を趣味にしている人なら一度は撮影したいと思うかも。
不思議な池ですが、いろいろと偶然が重なってできた人造池だそうです。
美瑛駅周辺はなんとなく長野の白馬の雰囲気に似ています。ここも観光客で賑わっています。
ぜるぶの丘
真剣撮りの機材を持ちこんだら時間を忘れて撮影に没頭しそうな風景のオンパレード。1日掛けて撮影を楽しみたいと思わせる風景がこの後も続きます。
荷物満載の自転車が1台。せめて北海道だけでも分割ではなく一括で周りたいですね。社会人には無理ですが。。。
ケンとメリーの木
マイルドセブンの丘
美瑛の大地に「のんびり行こうよ」と言われているような気がしてきます。時間はまだ十分にあります。のんびり行きましょう。
セブンスターの木
いつまでもいつまでもこの風景を眺めていたい。そう思えてきます。美瑛には何か特別なものがあるのかもしれません。
「もう一度ここには来よう」そう心に決めてブロンプトンを走らせます。(「セブンスターの木」のところに25分も滞在していました)
13時15分ごろに今回の旅のゴール「旭川空港」に到着。
ラストに旭風らーめんの「ミルクらーめん」をいただきました。
15時20分のフライトで中部国際空港へ。
いつもは中部国際空港から新安城駅までは名鉄電車を使いますが、夕方の通勤通学の時間帯は混むため、荷物を抱えて乗車するのは非常に困難になります。そこで、今回は空港バスを使って「東名上郷」で下車。そこからは自走して19時前に帰宅。
美瑛の景色を眺めながら何かしらの寂しさを感じた旅の終わりでした。いつもならブロンプトンの遠征では達成感を得ながら終えるのですが、「このまま旅を続けたい」と感じたのは初めてのことかもしれません。それだけ「北海道」は特別な場所といえます。
交通費 : 49,020円
宿泊費 : 30,289円
観光 : 4,950円
土産 : 1,080円
食事、おやつ、ドリンク : 11,473円
合計 : 96,812円