「滑車神経麻痺」になってしまいました

7月の九州遠征は「猛暑との闘い」、8月の九州遠征は「膝痛に耐え」、9月の九州遠征は「台風直撃」というように過酷な遠征が続いています。このままいくと、10月の九州遠征ではどのような試練が待っているのだろうかと不安にあったわけですが、九州遠征前の急きょ組み込んだ「京都~奈良~三重」遠征で全く予想もしていなかったことが発生。

10月12日

ジテツウトレーニングをアンティーコからキャスパーに切り替えて、年末までのトレーニングの課題「平坦区間のトルクアップ」に励んでいるものの、アンティーコに比べてキャスパーでの区間タイムがイマイチ。そこでキャスパーの走らせ方を試行錯誤して、タイムは日々向上していき、4日目でようやくアンティーコのタイムに近づいてきた。。。

仕事柄、パソコン作業の時間が長く、ときどき「目が固まる」という症状があり、「なんか変だな」とその時は思うものの十数秒経てば症状が治まるため軽い眼精疲労かと思う日々。

ところが、12日のジテツウの復路で。。。

某橋を渡るため側道の激坂をえっちらおっちら上り、橋を渡っていると突然なぜか視界がおかしなことになっている。不安感いっぱいで何が起きたのか把握不可。「何か変、何か変、何か変」と速度を落として何とか帰宅するも「なんだこれ?」という状態。翌日は早朝から京都へ向うため、さっさと寝たわけですが…

10月13日

三河安城駅までの車の運転も不安感いっぱいの視界で、これだけで精神的に激疲れ。名古屋で在来線から新幹線に乗り換え、車内で目をキョロキョロと動かして何が変なのかチェックしてみると、何かのタイミングで両眼視の像が上下にずれます。左方向を見た場合は結像、ところが右方向は酷いもので使い物になりません。手元を見る場合は像がずれているようには見えないが、遠くを見た場合はずれる可能性が非常に高い。

片眼で見るだけなら、左眼も右眼も特に問題ないのに、両眼視がともかくできない状態。いやはや「なんじゃこりゃ」という状態です。

ともかく走行ペースを落として1泊2日のサイクリングを乗り切るしかありません。(ここで中止という選択肢はありません)

京都駅をスタートしてもしばらくは眼の調子は良く、このまま何とかなりそうかと思ったものの、時間の経過と共に像のずれが酷くなっていき、奈良市内に入る頃には「独眼流政宗」のごとく片目で走るしかない状態。片目でも走れないことはないとはいえ、遠近感がなくなるので、特に路面状態が分からなくなってきた。

それでもなんとか初日のサイクリングを終了して、宿に入り“のんびり”していると眼の調子が多少はよくなり、食事の時になると「今日のあれは何だったんだろう」と思えるほど。


パワースポットを巡る京都と奈良

10月14日

「長谷寺」の朝の勤行でお経を読んでいる時も経本の文字は普通に見えていたので、朝の時点では眼の調子は良かったのかもしれませんが、その後に境内を散策している時は「これはあかん」という状態。眼鏡の右側を少し上方に上げて無理やりプリズムを発生させてやると、とりあえずは歩くことは可能。

宿を出発して「赤目の四十八滝」に向う上り区間をえっちらおっちらダンシングしていると、あることに気が付く。体を左側に倒すと像が重なり、右側に倒すと像のズレが大きくなる。つまり首を左に傾けると正常に見えて、右に傾けると酷い状態になるということ。

「赤目の四十八滝」の散策(ハイキング)は、足元が二重に見えている状態で岩場や石階段を歩くことになったため、疲労困憊。無理やりプリズムを発生させてやっても石階段を下るのは難儀です。


「長谷寺」の朝の勤行と「赤目四十八滝」散策

10月15日

病院にはめったに行かない私でも「これは尋常ではないことになっている」と思えたため、会社を休んで大き目の病院へゴー。(車の運転に不安があるため自転車で)

私の症状の説明から眼科医の所見としては「滑車神経麻痺」との診断。頭を強くぶつけた時に「滑車神経麻痺」になることが多いそうですが、ヘルメットが割れるほどの落車があったのは昨年の5月です。今頃になってその後遺症が出ているのでしょうか。

今日のところは念のためMRIを撮って、日を改めて再検査。

10月18日

眼の動きの検査であるわけですが、はっきりいって検査員(?)さんが悩むほど「ランダム」の状態です。なんど検査しても確定値が出てきません。検眼レンズの度数を変えるだけで結果が変わり、測定距離を変えても変わり、時間の経過と共に変わり、さらに自覚症状と暫定(?)検査結果が不一致。

強度近視の場合は、アイポイントが少しでもズレるとプリズムが発生してしまうため、検眼レンズがよくないと思えるのだが、強度近視の人でなければ、それがどういうことなのか分からないのかもしれません。検眼レンズから自分の眼鏡に戻してみると、像のズレは収まっていたので。

1時間ほどの検査が終わり、自宅へ向けて自転車を走らせると、両眼視でも像のズレがなく、「あれ?治ったのか」と思ったものの10分ほどするとズレが発生。うーん、なんだこりゃですよ。

10月20日

月末に向けて、あれもこれもと予定外の仕事が増殖。必然的に眼を酷使するパソコン作業の時間が増え、このままではますます眼がおかしなことになってしまいます。そこで1時間に1度程度、眼をキョロキョロと動かして眼の運動。

眼の運動の効果があったのか怪しいものですが、ジテツウの復路の視界の不安感が薄らいでいました。

10月21日

1月1日から10月20日までの休養日を数えてみたら“7日間”しかなく、そのうち4日間は3本ローラーをやっていたので、完全休養日は“3日間”しかなかったようです。さらにジテツウトレーニングの負荷が夏場から高まっているため、疲労が蓄積されている可能性が非常に高い。そこで今日は「完全休養日」にしました。

調べてみると「滑車神経麻痺」に関しては治療方法はなく、自然治癒を待つしかないのが実情。治るのも人それぞれ違い3ヶ月とか6ヶ月とか。運が悪いと一生治らないこともあるようで。

「滑車神経麻痺」というのは眼球を支える6本の筋肉の1本に障害が発生している状態ですので、これも一種の筋肉疲労ともいえます。

そこで近所のドラッグストアで、気休めかもしれませんがこんなものを購入。

10月22日

検査結果の説明を受けるために病院へ。もちろん自転車で。

不思議なことに眼の状態がかなり回復しています。両眼視で自転車を走らせることができます。しかし、動体視力が落ちているようで、速い動きにはまだ対応できません。首を右に傾けると像がずれるものの、しばらくすると像が一致してくる。ゆっくり眼を動かすという条件つきなら、正面以外もなんとかなりそうな雰囲気。

ちなみに担当医の説明は予想通り「様子見」でした。(治療も薬もなし)

仕事のパソコン作業で眼を酷使していますが、自転車を走らせているときも眼を酷使しているため、眼のケアが大切なのかもしれません。そこでこんなものを購入してみました。


ネイチャーメイド ビタミンE 400IU ファミリーサイズ
ネイチャ-メイド ビタミンB ハイドーズタイプ B-12

四十半ばを過ぎてムリするといろいろと体に異変が起きるのかもしれません。

ps.
中年オヤジの必需品「養命酒」を買ってしまった。



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