摂取カロリーと消費カロリー

世の中にはいくら食べても太らないという人たちがいますが、そのタイプの人たちはあくまでも例外で、普通の体質の人は余分に食べれば確実に太ります。

摂取カロリー > 消費カロリー = 太る
摂取カロリー < 消費カロリー = 痩せる

日々の生活の中で何も考えずに「摂取カロリー = 消費カロリー」にすることは不可能です。毎日、カロリーをどれだけ摂取してどれだけ消費したかを正しく把握することなど、よほど徹底的に取り組んでいる人を除けば、「だいたいこんなもの」程度の“感覚”で把握できれば良い方です。だからこそ週に1回程度は体重計に乗って増減をチェックする必要があるのですが、太る人は摂取量も消費量も把握せず、体重計にも年に数回程度しか乗りません。そして体重計が示す値を見て「うぎゃなんじゃこりゃ」と驚き、「なんで太ったんだろう」と思いつつ「まあいいか」と何も対処しません。(私がそうでした)

年末年始のイベントで大量に摂取しても、それを消費することなく、それ以降に摂取量を控えることもしないため、年末年始を迎えるたびに少しずつ太っていき、就職して十数年後に訪れる「人間ドック」という一大イベントで「痩せなさい」と直球を投げ込まれます。それが数年続くと医者から「死ぬぞ」と言われる始末。

年末年始以外にも年に数回くらいは余計に食べる機会はあるものです。太るタイプの人は、余計に食べたからしばらく減らすということはできません。だから太るのですが…

「運動すれば」と外野から言われても、「それができれば太らないよ」と開き直ります。それでも多少はやってみるかもしれませんが、少しばかりやったからといって、「運動したから食べても大丈夫」では痩せるわけありません。

実際のところ、心地良い疲労感がある程度の運動をすると食事がおいしく感じます。激疲れの運動をすると食欲が無くなるのですが、太るタイプには、そこまでやる人はいないでしょう。

毎日欠かさずに1時間のウォーキングで痩せる人も大勢いますが、その人たちは「摂取カロリー」と「消費カロリー」のバランスを理解しているからです。「運動しても余計に食べない」を徹底できるのか。体重が思うように減っていかなくても続けることができるのか。強い意志が無ければ続けることは不可能でしょう。

以上はあくまでも経験談でありますが、「このままじゃいかん」と思うだけでは何も進まないことは事実です。

で、どうしたら良いのかは、「結果的に痩せた」という状況をいかに作るかがポイントになります。

まずは体重が増減しない食事量を把握するために毎日欠かさずに体重計に乗りましょう

次にインドアな生活をやめましょう。それだけで「太る」要因を減らせます。(間食が減るから)

そして体を動かす趣味を始めましょう。結果的に運動したことになります。

ある程度手応えを掴むと、不思議と食事の摂りかたを気にするようになります。

できれば、運動ダイエットの初期に、数回程度の激疲れの運動をするといいかもしれません。そうすれば「1000kcal消費するのにあんな辛い目にあうのか、これを食べるだけで1000kcalも摂取してしまうのか、だったらもう少し低カロリーのものにしておくか」となります。「太るor痩せる」の基本的な理屈を体感的に覚えてようやく、ダイエットというマラソンコースを走り始めたことになるのかもしれません。

ただ、運動しても食べではダメではストレスになります。ある程度過ぎて「この調子で続けられる」と確信を持った後なら、消費した分の半分を摂取しても良いという自分ルールを作るといいかもしれません。ダイエット2への取り組みの折り返し地点に来て、脂肪減少のペースは落ちるかもしれませんが、「半分摂取ルール」の方が長く続けられるのではと最近思えてきたからです。

ゴール後には「消費した分だけ摂取しても良い」となりますので、好きなものを遠慮なく食べることができますね。ただし、食べたければ運動してからという大前提を崩さないという条件付きですが…

過去の経験上、「食事制限だけ」で体重を落とした場合は、当たり前のことですが食事制限を止めた途端に確実に脂肪が増えていきます。つまり「食事制限だけ」というダイエットの場合は、ずっと「食事制限」に縛られるのです。もともと「食事制限」をしているのですから、何かの機会に余分に食べたとしたら、その分を取り返すのは結構困難なことだと思いますよ。(私のダイエット1がこれでした)

というわけで、40歳を過ぎてから取り組んでいるダイエット2は「結果的に運動になる + 余分に食べない」でやっています。

そういえば最近は食事の時の食べる順番が変わってきました。まずは汁物は定番ですが、次にトマト、酢もの(あれば)、豆腐、野菜類、米を少し、魚or肉、最後にどうしても足りなければ米。自然とこの順番に食べるようになったのですが、米を多く食べることがなくなり、肉類も以前よりも随分減りました。



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