自転車で痩せた人

同僚が貸してくれたので、昨夜いっきに読みました。(所要時間は2時間30分ほど)


高千穂遙 著「自転車で痩せた人」

同僚が「あくまでも読み物だよ」と言っていましたが、あの高千穂遙氏ですから単なる読み物ではなく、読者を楽しませるような仕掛けがあるに違いないと思いつつ読み進めましたが…

うーん、単なる体験談でした。さすが小説家ですねぇ、体験談が一冊の本になってしまうとは、その点で感心しました。

内容を超要約すると「高級なロードレーサーを購入して、自宅の近くのサイクリングロードを、毎週欠かさずに週に4日(月、火、木、金曜日)、60キロ走ったら、約2年で24キロの減量ができて体脂肪率は10%以下を維持しているよ。それを今でも継続しているから、好きなものをどれだけ食べても太らないよ」ということです。多少の肉付け部分は実際に自転車ダイエットにチャレンジした人なら誰でも経験するような話です。

「夏場は涼しい午前中、冬場は正午過ぎに2時間20分ほど走る」とありますが、時間のコントロールが自分で出来る職業だからこそですね。大多数の人にはムリです。

自転車ダイエットにも10人10色あって、各自がそれぞれ工夫して自分に合う方法を見つければ良いので、同僚が言っていた様に「あくまでも読み物」として読むのなら良いかもしれません。

週末に走っていると、“いかにも”という自転車と格好で走っている人たちを何人も見かけますが、やはりそういう人たちは定期的なトレーニングとして自分で決めたコースを走っているのでしょうね。でも、今も変わらず私にはそういうのは合いません。そもそも飽き性ゆえに“全く同じこと”をする気がしないのです。トレーニングコースといえども毎回アレンジを加えたり、同じコースを走るのなら“あえて”自転車を変えています。そして、自転車のパーツを交換した時に同じコースを走ると効果測定になります。

私の場合は、コース開拓そのものが楽しいのかもしれません。(観光ツーリングが一番ですけど)

まだ自転車ダイエットにチャレンジしていない人が、誰かの体験談をじっくり読んで「自分もやってみたい」と思う切っ掛けになるのかというと、この本はそうはなりません。この本の冒頭にありますが、定年退職したけど無趣味で暇している人が運動不足解消のために何か始めたいと思ったときに多少の参考になるかもしれません。定年後にチャレンジすることのひとつの選択肢として。



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