日本一周セミファイナル1「プロローグ 女満別空港~斜里」

2013年8月の北海道遠征で網走まで辿り着き、その続きで女満別空港から新千歳空港までの区間を走破すれば「日本一周達成」となります。地図を眺めるだけでは「北海道はでっかいどう」を感じないかもしれませんが、知床と納沙布岬を含めると「女満別空港→新千歳空港」の区間で軽く1200kmを超えます。

長期連休の取得が難しいため、「女満別空港→新千歳空港」のルート設定にかなり悩みました。過去最長の連休は6日間でしたが、せめて8日間使って、知床と納沙布岬を諦めて美幌峠から釧路へ向かうルートを選べば1発で終わらせることは可能です。しかし、それでは他のエリアのように「後からやり直す」ことになってしまうため、知床と納沙布岬を外すわけにはいきません。

知床と納沙布岬を含めた場合は、交通の便が良い「帯広」で分割することにしますが、「女満別空港→帯広」で5日間+移動で1日、「新千歳空港→帯広」で3日間+移動で1日となります。北海道へ行くのにその日程ではもったいなく感じます。

そこで、それぞれオプションとして「帯広~層雲峡~旭川空港」「帯広~富良野~旭川空港」を追加させることにしました。

セントレアから女満別空港行きは旭川空港と同様に1日に1便しかありません。それも午後の便ということで、初日は移動日みたいなものになってしまいます。初日の宿泊地を網走にすれば、観光も少しばかりできるため、良いのですが、最終日から逆順で行程を組んでいき、「夜間走行NG」ルールを守るためには、網走スタートでは不可能になってきます。

北海道の場合は「どこにでも宿がある」というわけではないため、「まずは宿がどこにあるのか」そこから始まります。ポンポンポンと決めていっても、1箇所でも見つからなければ、最初からやり直しです。宿があっても空きがなければ無意味ですので、「宿に泊まる」ルールは北海道をサイクリングする場合の難題となってきます。

楽天トラベルの場合の空室情報の更新タイミングが分からないのですが、早めに宿を確保しようと探していても空いておらず、1か月前になると「空き」が出てくる宿がちらほらあります。特に地方の小さい宿にその傾向があります。

「ここさえ押さえることができたら上手くいくのに」というケースは結構あって、今回は「二日目の宿」でした。

「二日目の宿」が見つからず、なんども行程をシャッフルする日々が続きました。他のエリアなら「宿が無いから隣町で」ということもありますが、北海道の場合は隣町が30kmも離れていることがよくあります。ある日、目をつけていた宿に「空き」が出たため即行で確保。もしかしたら、最初から電話で確認すれば、ずっと「空き」になっていたのかもしれません。どこかのタイミングで楽天トラベル向けに部屋を空けているのかも。

二日目の宿を確保できたことで、初日と三日目の宿を確保。四日目と五日目は仮で押さえておいた宿でそのまま確定。六日目の宿は宿泊地そのものを変更できないことと、仮に確保できなかった場合に大変なことになるため、早めに確保しておきました。

以上、前振り非常に長くなりました。


初日のコース → 20140622女満別空港~斜里

11時20分、空港バスに乗車。ブロンプトンの遠征でこの空港バスを何回利用したのか忘れましたが、名鉄を乗り継いで空港まで行くことに比べると遥かに楽です。


女満別空港に到着すると、女満別空港ビル応援キャラ「結月ゆかり」が出迎えてくれます。といってもパネルですけど。


女満別空港を15時17分、日本一周セミファイナル「北海道編第4弾」スタート。


「全てのルートを接続する」というルールのために「北海道編第2弾」に立ち寄った場所に向かいますが、只今の気温は17℃、6月の北海道は寒いです。


15時50分、「朝日ヶ丘展望台」。これで「北海道編第2弾」のルートに接続完了。


「幸福の鐘」を鳴らして安全祈願。


北海道の「市」「町」の標識は個性があって面白いです。この標識は「カントリーサイン」と呼ばれているようです。「女満別空港」がある大空町は飛行機。


網走市は「ニポポ人形と流氷」。この標識を見ていくのも北海道サイクリングの楽しみのひとつでもあります。


「北海道はでっかいどう」もうそれしかありません。


探さなくてもジェットコースターのような道があちこちに出現する北海道。観光が無くても、走るだけで楽しくなってきます。


網走番外地のロケ地「藻琴駅」。作中では「網走」が日本の果ての辺境のようなイメージを出しているため、この周りに何もないような「藻琴駅」が選ばれたようです。無人駅になった後の駅事務所は喫茶店になっているようです。


「網走」が有名になったのは、高倉健さんの「網走番外地」のお陰とか。

日本一周に関して、順番にくるっと周らずに、あちこちぶつ切りの旅をしてきました。「どうせ遠征するなら季節も大切にしたい」という思いもあって、「結果的に全て繋げる」という方針でやってきたからです。


今回の遠征の日程を6月に組み込んだ理由は「天然のアヤメ」を見るためです。小清水町のカントリーサインは「小清水原生花園とジャガイモ」。


17時8分、「小清水原生花園」に到着。


遠くに見えるのが「知床連山」。明日はあの山のどこかにある「知床峠」を越えます。


原生花園駅周辺にはアヤメが見当たらなかったため、もう少し先に進んで「展望牧舎」なるところにやってきました。屋根に牧草が植えられている不思議な建物です。


この展望牧舎の周辺に天然のアヤメが咲いています。


撮影目的なら小清水原生花園の「天然のアヤメ」を相手に何十分も格闘しそうです。とりあえず「小清水原生花園の天然のアヤメを観る」はクリアです。


濤沸湖(とうふつこ)と馬。濤沸湖は、ちょっとした湖に見えても周囲は約31kmもあります。そこに放牧されている馬たちは、ストレスを感じることが無いのでしょうね。


ここを走っていると「快適」その一言に尽きます。

18時32分、宿に到着。夕方の気温は13℃。ほんと寒いです。


遠征初日の宿は「夕食付き朝食無し」という珍しいパターンにしました。「夕食は宿で食べたい&早朝出発」が理想的ですので、サイクリスト向けに「夕食付き朝食無し」という宿が増えてくれると良いのですが。

今回の旅の供は「おけわんこ」です。たま駅長を連れてくるのを忘れ、急きょセントレアの土産売り場でお供になりそうなキャラを探しました。

距離 : 54.0km
平均スピード : 21.0 km/h
高度上昇量 : 298m
高度下降量 : 318m
タイム : 15:16:20 ~ 18:32:32

東名上郷 11:20→12:10 中部国際空港 1,440
ANA 327 名古屋(中部)(13:00) – 女満別(14:55) マイル使用
土産 497
朝食、おやつ、ドリンク 997
斜里第一ホテル ※夕食付き 4,860



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