北海道編の遠征のスケジュール組みに一苦労

北海道は非常に広いため、日数に制約がある自転車旅「分割日本一周」の最大の難関となります。空港があちこちに点在していますが、名古屋(中部)からの便がある空港は「函館」「千歳」「旭川」「女満別」の四か所のみ。「旭川」と「女満別」を上手く使えばなんとかなりそうという目論見の元、暫定ルートを設定して、時間割の段階で「なんじゃこりゃ」となり、何度も何度もルートを引き直す日々。

「旭川 15:20 → 17:15 名古屋(中部)」は、早めのゴールとなってしまいますが、「仕方ない」と言える範疇にあります。「名古屋(中部) 13:00 → 14:45 旭川」は、初日に使える時間が3時間となってしまうため、非常に効率が悪い。

「名古屋(中部) 09:10 → 11:05 女満別」は、とりあえず初日を100km程度に設定すればなんとかなります。「女満別 11:35 → 13:40 名古屋(中部)」は、空港近くで宿泊して1、2箇所ほど観光という具合に最終日は殆ど走行できません。

日数に制約がある中では、往路の「名古屋(中部) → 旭川」と復路の「女満別 → 名古屋(中部)」を使えないことになります。遠征ルートの繋ぎの関係で、旭川空港スタート、女満別空港ゴールで組んで、フライト便と宿を確保しましたが、どうしても無理があり、効率が悪いものになりました。パッと見で「走るための遠征」になってしまうため、「ちょっと待てよ」となるわけです。

ブロンプトンの遠征は“観光”を目的にしているため、観光を削ってまで走り続ける必要性はゼロ。北海道も過去にぐるっと外周と内陸部を車で走ったことがあり、バスツアーでも行ったことがあるため、全ての観光スポットを周る必要性もあまりありません。

全国制覇の自分ルールを北海道編に当てはめると「全てのルートを接続する」「宗谷岬に立ち寄る」「札幌市内観光をする」が該当します。これに「ラベンダー」と「ヒマワリ」、そして「行ったことがない場所」を加えたものをルート設定の条件にします。

「ラベンダー」は7月、「ヒマワリ」は8月という絶対条件があるため、遠征は7月と8月。

行ったことがない場所としては「礼文島」は外せません。できれば「天売島」も加えたい。車で走った時は道東を周った後に帯広から富良野へ抜けたため「襟裳岬」に立ち寄っていません。ということで、できれば「襟裳岬」には行きたい。

使えるフライト便は「名古屋(中部) → 千歳」「千歳 → 名古屋(中部)」、「名古屋(中部) → 女満別」、「旭川 → 名古屋(中部)」の4本。

遠征の回数は4回まで。

20日間ほど休みがあれば何も苦労することなく、効率よく行きたいところに行けるのですが、そのような長期連休を取れるわけはありません。せいぜい6日まで。7連休の場合は特別な申請が必要になりますが、いちおう会社の制度としては存在するので「7連休」の可能性はゼロではない。

あれこれ検討すること約1ヶ月。ようやく北海道編のルートが完成。東北編の繋ぎもあるため、非常に悩みました。

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大きいマップ

2013年7月

セントレア~青森空港→大間崎 173km(390m)
函館→洞爺湖 180km(1468m)
洞爺湖→南千歳駅~帯広駅 147km(527m)
帯広駅→富良野 154km(1166m)
富良野→旭川空港~セントレア 63km(643m)

宿泊地:むつ、函館、洞爺湖、帯広、富良野

2013年8月
セントレア~千歳空港→札幌市→岩見沢 120km(341m)
岩見沢→北滝→羽幌 154km(392m)
天売島 12km(190m)
羽幌→稚内 153km(580m)
礼文島 68km(539m)
稚内→美深→旭川空港~セントレア 291km(1046m)

宿泊地:岩見沢、羽幌(2泊)、稚内(2泊)、美深

2013年10月
セントレア~仙台空港~松島駅→平泉→盛岡 197km(704m)
盛岡→八戸港~苫小牧港 129km(1115m)
苫小牧港→襟裳岬→帯広駅~千歳空港~セントレア 306km(1168m)

宿泊地:平泉、盛岡、フェリー、襟裳岬

7月の遠征で日数的にカバーしきれない区間を10月の遠征に組み込む。そのことで東北編との繋ぎは10月。8月の遠征を女満別空港ゴールにしてしまうと道東エリアが中途半端になるため、道東エリアをバッサリカット。「分割日本一周」が一通りに終わってからのオプションとします。

8月の遠征を旭川空港ゴールにすることで1日余裕が持てるため「天売島」へ立ち寄ることができます。というよりも「天売島」へ行きたいために、ルート設定を全てやり直したようなものです。

羽幌で連泊して「天売島」、稚内で連泊して「礼文島」へ渡ることで軽装備でフェリーに乗船できます。

「苫小牧~帯広」の区間なら10月でも「寒さで無理」ということは無いので、八戸からフェリーで苫小牧へ移動後に襟裳岬を経由して帯広ゴール。帯広から千歳空港までは特急で2時間ちょっと掛かりますが、最終便「千歳 19:55 → 21:40 名古屋(中部)」を使えばなんとかなります。

できあがったルートを改めて眺めてみると、10月の遠征ルートと7月の「帯広~旭川」を合体させて、6泊7日にすれば「千歳→帯広」と「帯広→千歳」の移動をバッサリカットできるような。。。「名古屋(小牧)→青森」の代金を支払い終えているので、さて困ったぞ。

もともと「5泊6日」をリミットにしてルートを作っていたため、7月「5泊6日」、10月「4泊5日」で設定。しかし、7月「6泊7日」、10月「3泊4日」なら効率が良くなることを今更ながら気が付いた次第。

今回の件で、名古屋からでは使える空港が非常に少ないとつくづく思い知らされました。

メモ1.

2013年7月 青森空港→青森→むつ→恐山→大間崎~函館→洞爺湖→苫小牧→千歳空港~帯広→富良野→美瑛→旭川空港

2013年8月 千歳空港→北滝(向日葵)→羽幌~天売島~羽幌→稚内~礼文島~稚内→宗谷岬→美深→旭川空港

2013年10月 仙台空港~松島駅→平泉→盛岡→八戸港~苫小牧港→襟裳岬→帯広駅~千歳空港

2014年2月 鹿児島空港~指宿→鹿児島周遊→鹿児島港~奄美大島(泊)~徳之島(泊)~沖縄周遊→那覇空港

2014年4月 倉敷と小豆島

2014年5月 新潟空港→秋田→男鹿半島→白神山地→弘前→青森空港

2014年7月 広島→石見→出雲→松江→鳥取→城崎→天橋立→竹田→姫路

2014年8月 房総半島→水戸→宇都宮→日光→会津若松

メモ2.

2013年7月 青森空港→青森→むつ→恐山→大間崎~函館→洞爺湖→支笏湖→札幌→富良野→美瑛→旭川空港

2013年8月 旭川空港→北滝(向日葵)→羽幌→稚内~礼文島~稚内→宗谷岬→紋別→網走→女満別空港

2013年10月 広島→石見→出雲→松江→鳥取→城崎

2013年11月 城崎→天橋立→竹田→姫路

2014年2月 鹿児島空港~指宿→鹿児島周遊→鹿児島港~奄美大島(泊)~徳之島(泊)~沖縄周遊→那覇空港

2014年3月 房総半島→水戸→宇都宮→日光→会津若松

2014年4月 倉敷と小豆島

2014年5月 新潟空港→秋田→男鹿半島→白神山地→弘前→青森空港

2014年7月 仙台空港~松島→石巻→平泉→盛岡→八戸~苫小牧→襟裳岬→帯広→狩勝峠→富良野→旭川空港

2014年8月 女満別空港→美幌峠→釧路→阿寒湖→足寄→層雲峡→旭川空港

メモ3.

2013年7月 青森空港→青森→むつ→恐山→大間崎~函館→洞爺湖→小樽→札幌→富良野→美瑛→旭川空港

2013年8月 旭川空港→北滝(向日葵)→羽幌→稚内~礼文島~稚内→宗谷岬→紋別→網走→女満別空港

2013年10月 広島→石見→出雲→松江→鳥取→城崎

2013年11月 城崎→天橋立→竹田→姫路

2014年2月 鹿児島空港~指宿→鹿児島周遊→鹿児島港~奄美大島(泊)~徳之島(泊)~沖縄周遊→那覇空港

2014年3月 房総半島→水戸→宇都宮

2014年4月 倉敷と小豆島

2014年5月 新潟→会津若松、宇都宮→日光→宇都宮→埼玉

2014年7月 仙台空港~松島駅→平泉→盛岡→秋田→男鹿半島→白神山地→弘前→青森空港

2014年8月 女満別空港→美幌峠→釧路→阿寒湖→足寄→帯広→襟裳岬→苫小牧港~名古屋

メモ4.

リミットまでのスケジュールを考えると、北海道編を欲張るといろいろと難しくなってきます。「富良野→美瑛→旭川空港」の区間がダブルことになっても、富良野と美瑛は私が好きなエリアということもあり、ファイナルのゴールも旭川空港に設定。いったん「分割日本一周」を完結させてから番外編で知床と根室に行けばいいと考えればスッキリします。

2013年7月 青森空港→青森→むつ→恐山→大間崎~函館→洞爺湖→小樽→札幌→富良野→美瑛→旭川空港

2013年8月 旭川空港→北滝(向日葵)→羽幌~天売島~羽幌→稚内~礼文島~稚内→宗谷岬→美深→旭川空港

2013年10月 広島→石見→出雲→松江→鳥取→城崎

2013年11月 城崎→天橋立→竹田→姫路

2014年3月 鹿児島空港~指宿→鹿児島周遊→鹿児島港~奄美大島(泊)~徳之島(泊)~沖縄周遊→那覇空港

2014年4月 倉敷と小豆島

2014年5月 新潟空港→秋田→男鹿半島→白神山地→弘前→青森空港

2014年7月 房総半島→水戸→宇都宮→日光→会津若松

2014年8月 仙台空港~松島→石巻→平泉→盛岡→八戸~苫小牧→襟裳岬→帯広→狩勝峠→富良野→美瑛→旭川空港



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