「小さいタイヤだと、たくさん回す必要があるから大変でしょ」と時々言われますが、どうやら勘違いしている人が多いようです。(もちろん「回す」はクランクのことです)
格安小径自転車のギア比はめちゃくちゃな設定ですので、それについては確かに回している割には進まないかもしれませんが、それなりの価格の自転車なら適切なギア比が設定されているため、脚力さえあればスピードを出す事は可能です。
適切なギア比の自転車に乗っていても、たくさん回している割りにスピードが出ないというのは単にロー側のギアを使っているだけで、ハイ側のギアを使わないというよりは使えないというのが本当のところです(私も最初は踏み切れませんでした)。踏み切れるようになれば小径自転車でもスピードは出ます。
ただし、小径ゆえに転がり抵抗が大きい、ホイールが回り続ける力が小さい、構造(設計?)上の問題でパワーロスが大きいetc、ある程度の速度以上になると非常に労力を要します。
私の場合、あくまでも体感ですが、ブルーノミニベロ16ロードを25km/hで走らせる労力は、ビアンキLupoDなら28km/hです。ブルーノミニベロ16ロードで30km/hならビアンキLupoDなら35km/hです。ケイデンス約80rpmで走っているため、いわゆる“回す数”は同じにして、両者の速度を同じにしようとすれば、ブルーノミニベロ16ロードで走った場合の疲労度は高まります。
22km/hなら労力はどちらも対して変わりませんが、25km/hを越える辺りから差は広がります。ブルーノミニベロ16ロードで巡航速度30km/hを30分やったことがありますが、それはそれは大変な事になって、二度とやりたくありません。25km/hなら半日走っても平気でしたので、私の場合はブルーノミニベロ16ロードで走るのなら、巡航速度25km/hが限度になります。上りをシッティングで頑張るのなら、どちらを使っても対して変わりませんが、車重が軽いブルーノミニベロ16ロードの方が楽に感じるときもあります。
ムリヤリまとめると、自転車にはそれぞれに適した巡航速度があるのではという話でした。
巡航速度を25km/hから22km/hへ落としてのんびり走れるようにするのが、ブルーノミニベロ16ロードの次なる改造ネタですが、まだパーツが届きません…