春から夏に掛けて、データ取りをしながらジテツウトレーニングを続けて、そのデータから分かることは…
「自分の能力(体力&脚力)の範囲で速く走れるのかどうかは『気持ち』の問題である」
という至極当たり前なことです。
効率を考えて走ることでタイムアップまたは体力や筋力の温存は可能ですが、絶対的な大きな差が出るのは「気持ち」です。
この気持ちというのは「頑張る」ことであり、数値としては「心拍数」で現れます。
日々のジテツウでは天候や体調などで変動幅がありますが、“気持ち”に比べたら多少の誤差になってしまいます。結局のところ頑張ろうという気持ちがあるのか無いのか、ただそれだけのことです。
先日の「スズカ8時間エンデューロ秋sp 6時間ロード ソロ」の周回データを基に平均速度と平均心拍数の関連性をグラフにしてみました。なお、1周目、31周目、休憩を取った周(12周目、20周目、21周目)は除いてあります。
前半と後半ではグラフに開きがありますが、これは単純に“列車”を使えたのかどうかで速度が変わってしまうからです。列車を使えた前半、列車を使えなかった後半、それぞれを見ても平均速度と平均心拍数は連動していることが分かります。
私の場合、筋力よりも心肺機能を向上させるような取り組みをしてきたため、単純に心拍数を高めて走れば、そのまま出力も向上します。
なぜ気持ちの問題と言い切れるのかは29周目と30周目の平均速度が示しています。26~27周目の平均心拍数は140を下回っています。この時は「筋力ダウンでこれ以上走れない」と思い込んで平均ケイデンスも75rpmを下回っています。しかし、それは頑張る理由が見つからなかっただけで体力、筋力ともに余裕があったことが29周目と30周目、特に30周目は「ぎりぎり31周目に突入できるかも」とホームストレートの上りをダンシングで走り抜けたのですから本当に筋力ダウンしていたらそのようなことはできません。
鈴鹿からの復路は自分で車を運転して帰宅する必要があります。サーキットを出るまでに30分間、さらに鈴鹿市内を抜けるのに30分間も渋滞に巻き込まれ、MT車であるアルテッツァでは非常にツライ状況にありました。もし筋肉痛になるほどの走りをしていたら、帰りの運転はできなかったかもしれません。
そして翌日はいつも通りに目覚め、家族と地元の温泉会館へ行き、買い物にも行き、そしてランチを楽しみ、最後にネッツ店で車の点検。前日が鈴鹿だったとは思えないような休日を過ごし、月曜日はジテツウ。
つまり、全く筋肉痛にならなかったということは、それだけ余裕があったということです。単独の山間地ロングライドを頻繁にやってきたことで「最後までムリしない」が身についてしまっているため、鈴鹿でもそのような走りになっているようです。
倒れるほど真剣に走ってしまうと、帰りの運転に支障がでるので、さじ加減が難しいのですが、どちらかというと頑張るための理由を見つけるほうが私には難しいかもしれません。