ツール・ド・下呂アゲイン275

私には「夜間走行はしない」という自分ルールがあるため、陽が長い期間でもせいぜい5時から19時の14時間が限度となります。そこで「14時間でどのくらい走ることができるのか」を試してみることにしました。

コース設定としては「タイムアウトした場合は輪行で帰宅できること」がポイントになりますので、ひたすら山奥を走ることはできません。かといって平野部を走っても退屈で面白みに欠けます。14時間という制約の中では終盤は時間との闘いになるため「迷子」になるわけにもいきません。よって、ある程度は土地勘があり、獲得標高もそれなりに稼げるエリアになります。

いろいろと検討してみた結果、「豊田→美濃加茂→下呂→中津川→恵那→豊田」が距離的にはちょうど良さそうな雰囲気で、いざとなれば中央本線で輪行すれば何とかなります。問題は「豊田→美濃加茂」の区間で、地図を見る限り走りやすいとは思えずどうしたものかと再考。ちょうど名古屋ブルベ600がこの区間を走るらしいので、それに便乗させてもらうことに。

本日のコース

ブルベのスタート時間に合わせて、自宅を午前5時スタート。当初の思惑ではブルベの人達の後ろをこっそり付いていけば、迷うことなく下呂まで行けるハズでしたが、どこでどう狂ったのか合流に失敗。国道155号をまったりと走っていると、ブルベの参加者と思われる装備の人に追いつかれたので、念のため一言声を掛けてみると正解でした。下呂まで黙々と坦々と独りで走るのは寂しいので、お願いして後ろに付かせていただきました。

ブルベのルートを考える人は道に詳しいようで、多少のアップダウンはあるものの美濃加茂市内を上手いことパスでき、怖い思いをすることなく、難関クリア。国道41号に出れば下呂までは1本道ですが、ベテランブルベストさんのお話は勉強になるので、しばらくご一緒させていただくことにしました。ちなみに国道41号に出たところまでのアベレージは25km/hでした。

順調に走りPC1に到着。国道41号は微妙な上り基調になっているため、ここまでのアベレージは約24km/h。


往路でお世話になったベテランブルベストの村上さんです。荷物満載のクロスバイク改で力強く走る方で、実は高回転型走行の達人でもあります。このクロスバイクはジテツウでも使用していて、そのトレーニングメニューが「ケイデンス130rpm巡航」とのこと。そのためにクランクを162.5mmにしてあり、チェーンリングが50/39Tでインナー常用、まさに高回転型仕様のクロスバイクです。さらにSTIレバーが77デュラでRDがXT、スプロケットが11-32Tという、高回転型だが上りもOKというスペシャル仕様クロスバイク。


飛水峡や中山七里の景色を堪能しながら国道41号を北上。

下呂駅に到着。村上さんにずっと牽いていただき迷子にもならず、体力も消耗することなく往路を走り終えることができました。村上さん、ありがとうございました。

さて、下呂からの復路は中津川経由となりますが、往路に比べて遙かに疲労度が高まるルートとなります。えっちらおっちらと最初の峠を上っていると「飛騨牛のカルビ丼」なる幟がついつい気になります。ちょうど昼時であり、復路の山岳区間を乗り切るためにもここは奮発して「肉」を食べることに。


これが「飛騨牛のカルビ丼(1400円)」です。バクバクと美味しくいただきました。

中津川から下呂の区間は逆方向で走ったことがあるので、ここはきついアップダウンの連続であることは承知の上ですが、向い風になるとは予定外。そして中津川を過ぎ、恵那へ向うころになると妙にトルク感がなくなり、さらに回せない状態。岩村のコンビニで少し長めの休憩タイムをとっても相変わらず回復せず。いったいどうなってしまったのか。走行距離としては200kmにも達していないので、疲労からくるものではないハズ。


ようやく日本大正村(旧恵那郡明智町)。上り区間はあと少しで終わるのでもう少しの辛抱。小原村へ向う最後の上り区間をヘロヘロになりながらなんとか上り終え、小原村の西端の辺りでコーラでクーリング。ここから自宅まで40kmほど。なんとか暗くなる前に帰宅できそうだなと走り始めると、あれ脚が回る。トルクも掛かる。なぜか完全復活。朝5時スタートで10時間経過後の15時から17時までの2時間ほどが不調だったようです。12時間経過したら完全復活とは不思議なものです。快調に走り続けて暗くなる前の18時40分帰宅。

本日のデータ
走行距離: 274.5km
高度上昇値: 2,412m
平均速度: 24.6km/h
平均心拍: 134bpm
平均バイクケイデンス: 80rpm

5時スタート、18時40分ゴールで、走行距離が274.5km、高度上昇値が2,412mですので、我ながら結構走れたものです。「暗くなる前に帰宅する」という制約の中で、どれだけ走ることができるのかいうロングライドも面白いかもしれません。特に陽が傾いてくると、それまで以上のパワーが出るので、ほんと不思議なものです。



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