綺麗にまとめた「弱虫ペダル63巻」だけど

64巻を読み始めると「???」となった理由は、63巻を買い忘れていたというより9月に発売されていたことを知らずに11月に発売された64巻が前巻の続きだと思い込んだことです。

62巻 7月8日
63巻 9月6日
64巻 11月8日

発刊ペースが早すぎます。


さて、1年生編の焼き直しだった2年生編も大多数の読者を裏切り主人公の謎の成長で勝利して終わります。ゴール後に過去の名場面がフラッシュバックしているので、「まあこのお話もこれで完結なら良いんじゃないの」となるわけですが、先に64巻を読んでしまっているだけにモヤモヤ感だけが残ります。

主人公以外はスポ根らしくいろいろと抱えているのものがあり、自転車競技に全てを捧げて努力しています。レースシーンよりもその回想録のようなエピソードが面白かったくらいです。ところが、主人公は強くなるための努力って描かれたことがあるのでしょうか。全てがレース中に謎の進化&成長を遂げて勝ってしまいます。他の人たちの「レースに勝つために努力してきたこと」が可哀そうになります。

「主人公は努力しなくても仲間を思う気持ちで強くなる」というファンタジーものだったのか。ただただそう思えた2年生編でした。

いろいろと事情があるかもしれないけど“引き際”は大切だと思います。

この先に海外遠征のエピソードがあるのなら、2年生編のあとは「それから数か月後」ということにして海外へ旅立つシーンで完結。そのあとは、キャプテン翼のように「弱虫ペダル 〇〇〇〇」のようにタイトルを変えて海外編を描いても良かったのでは。



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