「おりたたぶ」1巻と「弱虫ペダル」64巻

「おりたたぶ」1巻

自転車そのものは「アオバ」で、主人公がいかに自転車を楽しんでいくのかは「ろんぐらいだぁす」の序盤。出だしの雰囲気としてはそんな感じです。

第1巻のラストのエピソードは、「初心者には“ちょっとだけ”きつめのポタリングだったけど楽しさの余韻を残しながら復路は輪行」という読者に対して道具としての“折り畳み自転車”のメリットが伝わりやすい内容です。

この先の展開が気になるところですが、折り畳み自転車をあれこれと紹介するような内容では「アオバ」になってしまいますし、かと言ってどこかに走りに行くという内容では「ろんぐらいだぁす」になってしまいます。旅ネタに振ってしまえば話を作りやすい可能性は高いけど、さて需要がどのくらいあるのか。私は好きですが。

主人公が“折り畳み自転車”でどのような自転車ライフを送るのか。なかなか匙加減が難しいことに挑戦した漫画だと思います。

「弱虫ペダル」64巻

たしか前巻はゴール直前だったのになんで大会が終わって日常生活に戻っているんだろう…

今さらながら気が付きました。63巻を買い忘れていました。

62巻を読み終えた時に「結局1年生編の焼き直しなのか。面白くない」と不満に感じって、勢いで全巻売却しようかと思いました。ところが、中古の流通量が多すぎるのか「買い取り不可」になっていて、売却できそうなのは最近の10巻程度です。

3年生編をやるつもりなら、2年生編では負けて終わり、どん底に落ち、そこからいかに立ち直るのかという展開になるのかと思ったら、いやはやライバルの真波が単なる当て馬キャラという可哀そうな役割。62巻の先輩たちの会話からしてこの小野田ストーリーは完結するので、まあ2年生編も勝って終わるなら、これで完結かと思うと、なんと作者がマウンテンバイクに興味を持ったのか、無理やりマウンテンバイク編に突入。

1年生編で「小野田はバイクコントロールがへたくそ」という伏線を張っていたので、2年生編のどこかでそれを克服するエピソードがあるかと思っても全くなし。マウンテンバイク編をやるなら1年生編と2年生編の間にやればいいのに。マウンテンバイクでバイクコントロールを身に着けて、2年生編の大会のどこかでそれが役にたつという展開なら違和感ないのに。

ということでマウンテンバイク編になってしまった「弱虫ペダル」ですが、並行して「海外の大会」のエピソードが絡むのかどうか。

頭文字Dの終盤と同様に「早く終われば良いのに」となりつつある「弱虫ペダル」です。



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