静岡遠征「浜名湖と遠州三山」

「東海道を走るシリーズ」で走った静岡エリア「弁天島~新富士」の区間を「観光サイクリング」として走りなおすことにしました。初日の前半の「豊橋駅~弁天島~舘山寺~浜松城~磐田」の区間は走りメイン、後半の「遠州三山」は少し時間を掛けて散策。


20121110「豊橋~弁天島~袋井」 110.3km+723m

企画モノ「東海道を走るシリーズ」で「小田原~新富士」「新富士~静岡~熱田」「熱田~京都」の区間、オプションで「伊豆半島」と「伊豆大島」を走りました。さらに遠征ネタとは別に「自宅~弁天島~御前崎~焼津」も走破済みのため、いちおうは静岡エリアは既に完了しています。

しかし、「東海道を走るシリーズ」については、四国エリア、九州エリアのような観光ポイントを基本とした走行ルートになっていないため、改めて「観光するのなら」という走行ルートを設定して静岡エリアを走ることにしました。

やり直しの静岡遠征パート1の走行ルートは「豊橋駅→二川宿→新居関所跡→弁天島→舘山寺→航空自衛隊浜松基地→浜松城→磐田駅前→旧見付学校→ヤマハコミュニケーションプラザ→可睡斎→油山寺→法多山尊永寺→袋井駅」に設定して、袋井駅から輪行で戻る「日帰り」とします。


愛知エリアとの接続については「渥美半島」との兼ね合いで「豊橋駅」または「弁天島駅」のどちらかになりますが、「渥美半島」を省略する可能性があるため、手堅く「豊橋駅」をスタート地点にしました。

午前6時30分、豊橋駅をスタート


「豊橋駅~弁天島駅」の区間については何度も走っていますが、今回も「二川宿」を通るルートを選択。


静岡県に突入。まだ時間帯が早いこともあって、日差しがオレンジ色ぽいですね。


東海道の「新居関所跡」。「新居関所(あらいせきしょ)は、主要街道の関所建物としては現存する唯一の建物である」とのことです。ということは他の関所跡の建物は近年になって再建されたものなのでしょうか。


ここまでは追い風に乗って、あっという間に弁天島に到着。


久しぶりに「浜名湖自転車道」を走りますが、浜名湖大橋から舘山寺までの区間は強風との闘いになり、向かい風になる確率が非常に高い。完全なる西風なら半分は向かい風、半分は追い風になりますが…


「舘山寺」を参拝。舘山寺周辺には何度も来ていますが、参拝したのは2回目。1回目は2009年4月の「ぐるっと浜名湖一周」の時で、当時は体力も脚力もなく疲労困憊のサイクリングでした。

今回は「観光サイクリング」ですから目ぼしいところを一通り立ち寄ってみます。


峠越えてウナギを食べに浜名湖へ」の時に立ち寄った「航空自衛隊浜松広報館」に到着。今回は屋外の展示物のみ拝見して先を急ぎます。


東海道を走る 藤枝宿~舞阪宿」の時に立ち寄った「浜松城」に到着。現在、城の周囲は改修工事中で、とりあえず天守閣には登ることができるようですが雰囲気は台無しです。


宿場町の面影が全くない浜松宿ですが、「東海道を走る」の時に見落としていたものを偶然にも発見。徒歩なら見落とすことはないのかもしれませんが、自転車だとあっという間に通り過ぎてしまいます。


さて、過去2回とも非常に怖い思いをして通過した難関の天竜川を渡る時がきました。自転車通行禁止の浜松バイパスの「新天竜川橋」よりも県道261号の「天竜川橋」を選ぶのは常ですが、大型車の交通量が多い「天竜川橋」には路側帯がありません。気合を入れて走る必要があるとはいえ、ブロンプトンでは非常に厳しい。そこで、小休憩を兼ねて周囲を見渡すと「あれって歩道なのか?」。「新天竜川橋」に広い歩道がありそうな雰囲気がしたため、近づいてみると、なんと奇麗な歩道が完備されていました。これは地図を見るだけでは分かりませんよ。「新天竜川橋」がある浜松バイパスは自転車通行禁止で橋の手前までは歩道などないわけですから。しかし、西から東へ向かう場合は“迂回”すればいいのですが、逆方向から来た場合は“迂回”するのは非常に困難であることには変わりはありません。


磐田駅前の「ジュビロくん」。「ジュビロくん」の誕生日は11月16日だそうです。


「東海道を走る」で取りこぼした「見付宿いこいの広場(脇本陣大三河屋門)」。東海道ネタはこれでオシマイです。ここからは新ネタとなります。


明治8年に建築された現存する日本最古の木造擬洋風小学校「旧見付学校」。


事前に調べておいた食事処に立ち寄ってみると、なぜか店が閉まっていて愕然。食事処を探し回るのはタイムロスになるため、次の立ち寄りポイントを目指して走ると「手作りベーカリーはこちら」って書かれた張り紙(?)を発見。なんとなくそちらに向かって、美味しそうなパンを調達。サツマイモパン、オレンジパン、そしてカレーパン。


磐田市といえばYAMAHA。となれば磐田市観光から「ヤマハコミュニケーションプラザ」は外せません。入場すると一番目立つ場所に鎮座していたのは「TOYOYA2000GT」。TOYOTAの“走り系”エンジンはYAMAHA製で、最近のLFAのエンジンも展示されています。TOYOTAにはレーシングエンジンを作る技術が未だに無いのかもしれません。


もちろん主役はバイクたちで往年の名車がずらりと展示されています。バイク好きなら時間を忘れて居座ってしまうかもしれませんね。

ここまでは“おまけ”みたいにもので、ここからが本日のメインイベントの「遠州三山巡り」です。「走行ルートを全て接続する」という自分ルールがあるため、わざわざ豊橋駅から自走でやってきましたが、「遠州三山巡り」が目的なら袋井駅を起点にすれば、疲れない楽しいポタリングになります。


まずは「可睡斎」。併設されている「可睡ゆりの園」が有名ですが、当然ながら今の時期は閉園中です。


おさすり大黒。「一さすりで福を招き」「二さすりで徳を授かり」「三さすりで満足を戴く」ということで3回なでなでしましょう。


開運出世大黒尊天。


可睡斎の本堂。「東海道一の禅の修行道場である可睡斎は悠久六百年の歴史を刻む、徳川家康公が名づけた古刹」ということで現在も多くの僧侶が修行をしているそうです。


秋葉総本殿可睡斎の火防ぬれ天狗。


2箇所目は「油山寺」。


目の霊山として知られ眼病にまつわる伝説がたくさん残っている油山寺。最近、疲労が溜まってくると目に障害が出るようになったので、さっそく「目のお守り」を購入。


観光ガイドで見かけるこの三重塔は、鎌倉幕府初代将軍「源頼朝」が眼病祈願に訪れ眼病が回復したお礼に寄進されたもの。


「749年、孝謙天皇が眼病を患い眼病平癒を油山寺に祈願し『るりの滝』で眼を洗ったところ病気が治り、それ以来、油山寺は広く眼にご利益があると知られるようになり、今日でも眼病を患った人々が油山寺を訪れてはご祈祷を受け、『るりの滝』にうたれて眼病回復を願っております」とのこと。本堂にはたくさんの絵馬が掛けられています。


3箇所目は「法多山尊永寺」。


本堂へ向う長めの参道。不思議なことに向う人ばかりで戻ってくる人がいませんが、実は「周回道路」になっているのです。知らずにブロンプトンを押し歩いて奥まで行きましたが、参拝後にややこしいことになるので、手前の駐車場に駐輪したほうがいいかもしれません。


725年建立の歴史ある寺院ですが、これといった特徴があるわけではないような。全てが綺麗すぎるというのも面白みに欠けます。


心に願うただ一つの願い事を熟願すれば成就するといわれる「一意一願不動明王」。


「航空自衛隊浜松広報館」と「浜松城」でのガッツリ観光を省いたためか、予定より1時間早い15時頃に袋井駅に到着。

交通費 2250円
名鉄 新安城駅-豊橋駅 650円
JR 袋井駅-豊橋駅 950円
名鉄 豊橋駅-新安城駅 650円



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