ヒルクライムと激坂遊び

初めて走るコースの場合は、事前に「ヒルクライム計算」でシミュレーションをしておくと、使用する機材やだいたいの所要タイムが分かるため「こんなハズでは無かった」ということを極力回避できます。そして、走ってみたいコースを入力して、妄想するだけでも結構楽しいです。

「参考データ」の欄に書かれているのが代表的なヒルクライムコースとなっているようですが…

名称 全長 標高差
Mt.富士ヒルクライム 25km 1270m
ツール・ド・美ケ原 21.6km 1270m
全日本マウンテンサイクリングin乗鞍 20.5km 1260m
富士山 国際ヒルクライム 11.8km 1200m

標高差が1200m超級のコースこそが本格的なヒルクライムと言えるのかもしれません。

1200m前後が“フル”ならば、600mで“ハーフ”、300mで“クォーター”…

激坂コースを含めて地元をいろいろと走ってみましたが、“フル”と“クォーター”では必要とされる能力が違いますね。

“クォーター”なら超激坂だとしても、「脚力がある」または「激坂用の機材を使う」で攻略可能です。途中でエネルギーが切れることもないため、“クォーター”クラスだと単純に超激坂を上れるのかどうかという遊びになります。

“ハーフ”になると体力と気力が必要になりますが、それでもエネルギーが切れる前に完走は可能です。

しかし、“フル”になると「脚力がある」とか「激坂用の機材を使う」というレベルの話ではなくなります。ノンストップで上り続けるため「“ハーフ”を2回で“フル”と同じ」というわけではありません。よって“クォーター”を繰り返して4回上ってみるとか、“ハーフ”を繰り返して2回上ってみても“フル”の練習にはならないのでは? 脚力やテクニックについては身につくとは思いますが、「ノンストップで1200m上る」ために必要なものは、やはり1200mのコースを走ってみなければ分かりません。

ということで、地元の小物コースを走ってもあまり意味が無いなぁと思えてきました。しょせんサイクリングレベルのヒルクライムだとしても、やるからには達成感が大きい方がいいですからね。

クォーター級なら勾配15%以上の激坂区間を含む平均勾配10%の標高差300mコース。
ハーフ級なら平均勾配8%の標高差600mコース。
フル級なら標高差1200mコース。

追記.

以前「BiCYCLE CLUB」で下記のような企画をやっていたようです。

全国“キング・オブ・ザ・峠”コースガイド
http://www.sideriver.com/bicycle/king/velo_king_king.html

応募条件
・上りが5km続くこと
・高低差が500m以上あること
・基本的に舗装路であること
・日本国内のコースであること
・自己参考タイムがわかること

受賞コース

キング・オブ・ザ・峠「乗鞍」
長野県松本市安曇
距離 : 28.8km
高低差 : 1731.0m

地域賞/北海道「知床峠」
北海道斜里郡斜里町ウトロ東
距離 : 32.3km
高低差 : 751.0m

A-CLASS賞/東北「極楽浄土!磐梯吾妻スカイライン」
福島県福島市在庭坂
距離 : 65.7km
高低差 : 1487.0m

EASTON賞/関東「丸沼“イワナ”ヒルクライム」
栃木県日光市松原町
距離 : 45.8km
高低差 : 1486m

Campagnolo賞/中部「富士山新五合目」
静岡県富士市大淵
距離 : 13.1km
高低差 : 931.0m

SELLE ITALIA賞/近畿「六甲山西尾根ルート」
兵庫県神戸市長田区東尻池町3丁目
距離 : 30.5km
高低差 : 914.0m

AKI CORPORATION賞/四国「黒尊林道」
愛媛県宇和島市高串
距離 : 21.1km
高低差 : 1042.0m

AKI CORPORATION賞/中国「中国地方最大の山、大山を上り蒜山高原までのロングディスタンスです!」
鳥取県西伯郡伯耆町吉長
距離 : 39.0km
高低差 : 927.0m

TOPEAK賞/九州「阿蘇~やまなみハイウェイ経由別府コース」
熊本県阿蘇市黒川
距離 : 93.5km
高低差 : 1332.0m

LOOK・審査員特別賞「暗峠」
大阪府東大阪市東豊浦町
距離 : 5.6km
高低差 : 347.0m



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