「もっといろんな所を走りたい」と思っていても実際に走れるのかは走ってみなければ分からないかもしれませんが、近場なら「ダメだった」で済まされても、遠征先では済まされないこともあります。どこかを折り返し地点に決めて、往路と復路が同じなら途中で引き返せば良いのですが、ぐるっと周るコースの場合は途中でリタイアすることはできないのです。つまり途中で力尽きようが必ず戻ってくる必要があるのです。特に途中に激坂ヒルクライムなどがあった場合は“ひたすら歩く”では時間的にリカバリーできない可能性が高いため、自分のことを知っておくことが大切です。
そこで、いきなり無謀な計画を立て、挑戦して、大変なことになる前に、まずは「ベンチマーク」。三河地区にも“自転車遊び”のための筋力、心肺能力、持久力、精神力をベンチマークするのに相応しい場所がいくつかあります。
「山間地サイクリングを無理せずに楽しめるのか?」なら「くらがり渓谷の田原坂」がお勧めです。この坂を“普通”に上れるのならば、そこそこのコース設定をしても耐えられます。
「山間地ロングライドはできそうか?」なら「加茂広域農道」のフルコースがお勧めです。精神的な強さも確かめることもできます。
「それなりのヒルクライムは?」なら足助から上る「段戸山ヒルクライム」がお勧めです。ここを1時間程度で完走できればサイクリングレベルのヒルクライムを楽しめます。そして、もうひとつ「三国山」もお勧めです。藤岡から上るフルコースならばヒルクライム気分が味わえます。
「本格的なヒルクライムは?」なら「本宮山」を新城から上るフルコースがお勧めです。ここを完走できるのなら「箱根旧道」も上ることができます。
「激坂峠越えは?」なら「千万町坂」ですが、距離が短いため周辺の峠とセットで走ることをお勧めします。
以上のベンチマークのためのチェックポイントを含めた120~150kmコースを走れるのならば、どこへ遠征しても耐えられる体になっていると判断してもいいかと思います。(走行距離120km、累積獲得標高差2000mを“普通”に走れるようになれば乗鞍スカイラインも大丈夫です)
なお、“激坂遊び”なら「千万町坂」を上れるエンジンを持っていれば、あとは道具だけの問題です。適切な道具を使えば「千人塚」も上れます。