上りのペダリングについて


funride 5月号の特集記事は「勝てるペダリング」です。まずは、自転車雑誌や専門書に掲載されている一般的な方法を試してみて、試行錯誤しながら自分に合った方法を見つけるのも楽しいものです。

三国山を攻略した時のペダリングは…
・リラックスシッティング(リラックスポジションで淡々と走る)
・後ろ乗りシッティング(前に蹴りだすようにトルクを掛ける)
・前乗りシッティング(サドルには殆ど荷重を掛けず体を小さくして重心を下げる)
・後ろ荷重ダンシング(サドルが太ももに当たる。腕力が必要)
・前荷重ダンシング(最後のもがき)
・立ち漕ぎ(えっちらおっちら。力尽きた時に引き足走行。階段を上るような感じ)
でしたが、それ以降も積極的に山間地を走っているためか、ペダリングの“引き出し”が増えました。

山間地のロング走行において、いかに使う筋肉を分散させるのかが課題になってくるため、“引き出し”が増えるのは必然かもしれません。

基本的にダンシングについては、斜度が12%を越えてケイデンスが50を切ったら再加速のために使いますが、時間にすると上り区間の1%もありません。(長時間のシッティングで腰が疲れた時のストレッチ代わりにダンシングを使うこともあります)

「千万町坂」から取り入れた方法は「引き足だけのペダリング」です。サドル後方に座りに、ひたすら足を引き上げます。ペダルを踏み込むのと全く逆の位置でトルクを掛けるのですが、上っている割には筋力を使っていません。ロード用のSPDシューズですからクリートが外れることはありませんが、「ミシッ、ミシッ」と嫌な音はしていますけど。

「三河山間地センチュリーラン」から思いつきで取り入れた方法は「かかと落とし」です。ペダリングの悪い見本のように、踏み込むときに踵を落とすのですが、実は踏み込んだときに踵が下がるのではなく、トルクを掛けずにストレッチをするように踵を下げるのです。「引き足だけペダリング」で脹脛(ふくらはぎ)が疲れてきたときに、しばらく「かかと落とし」をやると脹脛が楽になります。

そして、やめた方法は「上りのお手本」とされている「蹴り出すようなペダリング」です。体重が重かった時は十分にトルクがあったため、低ケイデンスのトルク走行ができましたが、現在その方法をムリに使うと膝を痛める可能性が高いため、封印しています。ロング走行では膝をいたわることが大切ですので、終盤までトルク走行をしません。

斜度が5%程度までは平地を走るような「リラックスシッティング」で坦々と上り、8%前後までは「引き足だけペダリング」と「かかと落とし」を併用して、10%を超えると気合を入れて「前乗りシッティング」で乗り切り、12%を越えてケイデンスが50を切りそうになった時にダンシングで加速します。

ダンシングの時はギアを重くして上るのが一般的ですが、私はそれはしません。速く上りたいわけではなく、なるべく疲れないように上ることが最優先ですので、激坂区間でケイデンスを60程度まで戻すためにダンシングを使うのです。

あくまでもサイクリングの延長のヒルクライムですから、どこも体を痛めずに帰宅する(完走する)ことが一番大切だと思ってやっています。

そういえば、弱虫ペダルに出てくる「シフター封印」ですが、漫画を読む前から実はミニベロ16でやっていました。まあミニベロ16だからできたというのが本当のところですが、結果的にはトルクバンドを広げる訓練になっていたと思います。トルクバンドが広くなければワイドギアを使うのは大変ですからね。



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