楽しかった“桜巡り”もいよいよファイナルです。ラストを飾るのに相応しい難コースを設定しましたが、これを実際に実行すべきかどうか出発間際まで悩みました。途中でリタイヤもショートカットできないため、ある地点を過ぎた時点で完走目指して必死に走り続けるしかないのです。
まずは今回のコースマップです。
獲得標高は2333m!! 走行距離は山間地なのに約150km!!(自宅から)
三河湖までは準備運動みたいなものですが、その先の田峯まで行ってしまったら後戻りできません。幸か不幸か、背中を押されるかのような絶好の自転車日和になってしまいました。もうこうなったら行くしかないでしょう。
天神橋を渡り、いつものトレーニングコース(県道339号)をひたすら走りますが、心拍数がいつもより10低くなるようにペースを抑えて走ります。とにかく今日は“完走”が最大の目的ですから、ペース配分が重要。そのことで沿道の桜を楽しみながら走ることもできます。
三河湖の手前にある「山遊里」周辺の鯉のぼり。巴ヶ丘小の急坂も上ってみましたが、以前よりも木が生い茂っていて撮影には不向きでした。
桜ポイントの一箇所目は「三河湖」です。
本日持参した“補給品”です。これらを計画的に摂取していけば完走できるハズ? (まずはビスケットを一袋完食)
桜ポイントの二箇所目は「田峰観音」です。三河湖から田峯地区までの間には斜度10%の急坂が待ち構えています。そこを乗り切ると約8kmのダウンヒルを楽しめますが、あまりにも長いため首と肩が痛くなってきました。急坂の下りですから、とにかく緊張します。そして「田峰観音」へ向かう道路は、まさにヒルクライムです。汗が滝のように流れ落ちます…
参拝した後、小休憩タイム。(ここでチョコビスケットを食べる)
桜ポイントの三箇所目は設楽町の「福田寺」です。福田寺は設楽町役場の裏にあります(役場関係の方に教えていただきました)。設楽町手前には試練の坂があります。急坂をひたすら黙々と上り続けるのですが、まさに試練そのものですよ。自分を見つめなおす修行ともいえるかも…
福田寺のシダレ桜は有名らしいですが、お寺の場所が分かりにくいです。(ここでビタミンゼリーを摂取)
さて、設楽エリアはこれでオシマイです。稲武へ向けて走りますが、試練2が待っています。なんと急坂を5kmも上り続けます。ここではサイクルメーターの表示をケイデンスから距離計に変えて走ります。「あと何キロで終わる」を心の支えにしなければメゲてきます。
「何故、私はこんなことをやっているんだろう?」と自問自答しながら上り続けると、そのうち緩やかな下りが始まります。バス停を見ると「峠」!! たしかに“これぞ峠”という感じでしたね。(ここで栄養ドリンクを摂取)
「飯!飯!飯!飯!飯!」と叫びながら走り続け、道の駅「アグリステーションなぐら」で本日の昼食タイムです。
自転車乗りのための定食という感じの「五平餅定食(750円)」でエネルギー補給です。
桜ポイントの四箇所目は稲武の「瑞龍寺」です。緩い下り区間とはいえ向かい風の中でしたが、32~35km/hで走ってきました(五平餅パワーのお陰か?)
瑞龍寺のシダレ桜も有名みたいです。こちらは案内板がところどころ設置されているので迷うことなく辿り着けます。
巨木の枝垂桜はイマイチなことが多いのですが、ここの枝垂桜は綺麗なピンク色をしていますね。平日にも関わらず訪問客が途切れることなく訪れています。
稲武から足助へ向かうルートとしては国道153号(飯田街道)を使うのが当たり前なのですが、伊勢神トンネルを自転車通ることが事実上不可能です。そこで、トンネル手前で左折して県道484号を走りますが、試練3が待っているとは予定外でした。
地図には載っていませんが「峠」です。その名は「大多賀峠」です。峠の手前は斜度7%です。トンネル手前から約4.5kmの上り区間でした。(ここでアミノゼリーを摂取)
香嵐渓に到着。大多賀峠から足助まで約15kmのダウンヒルを楽しめますが、大半が急坂区間ですので、常に50km/hオーバー、最高速度は60km/hを越えてしまいます(途中でイノシシに遭遇!)。香嵐渓でカタクリを撮影する予定でしたが、すでに終わっていました。駐車場のオジさんに聞いたところ今年は例年より2週間ほど早かったらしいです。(ビスケットを一袋完食)
ここまでペースを抑えて温存してきた体力と筋力を使って香嵐渓から水源公園まで気合を入れて28~35km/hで走り続けます。足助街道は気合を入れて走らなければ危険です。車が自転車の存在に気が付いてから減速するまでの余裕を与えてあげる必要があるのです。トロトロ走っていてはコーナー出口で追突されます。
平日なのに何かのイベントで盛り上がっている水源公園に到着。騒がしいので桜鑑賞はせずに、いつものベンチで小休憩後にラストスパート。
今日は、とにかく完走するためにどうしたら良いのかを考えながら走った一日でした。そして、軽量ロードの恩恵は絶大だと実感した一日でもありました。
7時20分出発、17時5分帰宅。本日の走行距離は約149kmでした。
平地換算すれば労力としては180kmでしょうか。多少は疲労感があれますが、決して激疲れではないため、「心拍計+補給品」があれば、時間がある限り走ることができそうという雰囲気になってきました。