ブルベにはDNSとかDNFというものがあり、出走したけど何かしらの理由でゴールを諦めた場合はDNF宣言して帰宅します。
ジテツウにもDNSがあり、例として「朝からドシャ降り」の場合が考えられます。出勤前にびしょ濡れになって、そのまま仕事をするわけにはいきません。
では、ジテツウにはDNFはあるのでしょうか。当然ながら社会人の常識としてDNFというものはありません。ジテツウトレーニングと称してひたすら山間地を走るルートを設定しているため、トラブルが生じても代替案がありません。
トラブル対応でタイムロスをした場合を考慮して時間に余裕をもち、さらにショートカットルートも複数用意してあるのは「遅刻厳禁」ゆえのことです。(当たり前のことですが)
先日はこんなことがおきました。
走行中にクランクが脱落。この時はコンクリート塀の角を利用して蹴って嵌めました。
で、今回のトラブルはこれ。
写真では分かりにくいのですが、泥除けのステーがスプロケットとスポークの間に挟まってぐちゃぐちゃになっています。
上り区間だったため速度がそれほど出ていなく「大破」することはありませんでした。ガギッという嫌な音と共にホイールが突然回らなくなった時は、木の枝がホイールに挟まったのかと思いましたが、停車してホイールを見た時は唖然。
慎重にステーを取り外し、ここで泥除けとステーを捨てるわけにはいかないため、ぐにゃぐにゃになってしまったステーをなんとか修復。そしてリスタート。。。カラカラと妙な音がするため、再びホイールをチェックするとスポークが折れている。
折れたスポークを取り外し、ハブ側に残る残骸については走行の支障にならない程度に無理やり折り曲げて応急処置完了。改めてリスタート。。。ありゃりゃ、スポークが1本無くなったことと、ステーを巻き込んだ時の衝撃でリムが盛大に振れを起こしています。まともなブレーキングができないくらい酷い。
が、ここで「LupoDで良かった~」となるわけで、DISKブレーキなら大きく振れていても無問題。
といってもコーナーで車体を傾けるとホイールがさらに歪む可能性が高いため、いつもより速度を落とし、さらにリーンインでゆっくり回ります。
ショートカット可能区間でのトラブルだったため、タイムロスが30分ほどあっても、いつもの時刻に会社に到着。
帰宅後、さっそくホイールの修復に取り掛かります。ダメ元でLupoDの標準のホイールのスポークを使ってみます。もちろん現物合わせですので、使えるかどうかは分かりません。
スポークを1本取り外して、照らし合わせてみると、なんとかいけそう。これで自転車屋に頼る必要はなくなりました。ただし、なぜかニップルとの相性が悪いのか、ねじ込むことができなかったため、ニップルも転用。
「スポークテンション合わせ」という作業を省いて、チャチャと振れ取り作業。
泥除けのステーが抜けてホイールに巻き込んだ原因は、たぶんこのバッグです。
ジテツウの時はこのバッグに弁当を収納していますが、ジテツウのトレーニングコースの路面状態はあまり良くないため、振動でバッグが泥除けを押し下げる形になり、結果的にステーが引っ張られ、毎日の事ですから少しずつ少しずつクラッシュへのカウントダウンが始まっていたのでしょう。
ということで、バッグの位置をギリギリまで高めてみました。多少なりとも開け閉めに支障が出ますが仕方がありません。
日々のジテツウで酷使する自転車は、セルフメンテが基本ですね。いちいち自転車屋に頼っていてはジテツウなどできません。