ブルベ仕様のアンティーコが完成

次の日曜日が名古屋ブルベの伊良湖200kmの開催日です。参加者の大多数がロードバイクで参加するでしょうが、私はミニベロで参加します。簡単にクリアできるゲームは面白くありません。よって少しばかり難易度を高めるための方法が「機材」です。

昨シーズンはブロンプトン弐号機をブルベ仕様に仕上げて、スーパーランドナーを取ることができました。そのことでやりきった感があったため、今シーズンのブルベは見送る予定でした。しかし、冷静に考えてみると「ブロンプトンでスーパーランドナーを取る」を達成しましたが、あくまでもシングルです。世の中にはダブルとかトリプルのスーパーランドナーも居ますので、単純に“回数”と“機材”を比べることはできませんが、月に2回とか3回もブルベに参加するというのも難易度が高そうです。

だったら、パナモリで「ダブルスーパーランドナーを取る」というのが一般的な考え方でしょうが、それでは面白くありません。あくまでも主観ですが、「パナモリでダブルスーパーランドナー」と「ブロンプトンでスーパーランドナー」は同じくらいの難易度のような気がします。

よって、昨シーズンより難易度を高めるなら「ブロンプトンでダブルスーパーランドナー」でしょうか。いえ、それは不可能です。そこまでいくと難易度が「ロードバイクでクアドラプルスーパーランドナー」に該当します。だったら、地元のブルベにはパナモリで、遠征ブルベにはブロンプトンで参加という選択肢もありますが、いまいち気分が高まりません。

そこで目を付けたのが、ポタリング専用機のアンティーコ。

なぜアンティーコが「ポタリング専用機」なのか。

「GIOS PANTO」を少しクラシカルな雰囲気にした「アンティーコ(GIOS ANTICO)」は、見た目そのままで“まったり”“ゆっくり”走るには適していますが、頑張っても速く走ることができません。実際に使ったことはありませんが、フレームのジオメトリが同じである「GIOS PANTO」も限界値はそれほど高くないと思います。「GIOS PANTO」こそ「見た目に騙された。速くない」と嘆くかもしれませんね。GIOSのミニベロは走り指向ではありません。この場合の「速くない」とは短距離のことではありません。最低でも100km走った時のアベレージのことです。たかが、10kmや20km走って「アベレージ30km/hだ」というのは筋違いです。

さて、アンティーコをブルベに投入すると決めたからには、ロングライドに適した仕様を現物合わせの試行錯誤で見つけ出すしかありません。

そこで、年明けからあれこれカスタマイズしてきましたが、未だに満足どころか納得できない状態にあります。単純に速度維持を楽にしたければ、ディープリムホイールを買えば良いのですが、ミニベロのレースに出るわけではないのでそこまで出費するというのは趣味といえども割が合いません。あくまでも今回はブルベのための道具という位置づけです。

目論見では、ジテツウの往路コースのアベレージを23km/hまで高めることができれば、それを22km/h程度まで落としたペースでブルベを走ることで無理なく完走できるはずです。しかしながら、考えられる範疇のことをやりましたが、体調や風の影響があるとはいえ23km/hには達しませんでした。

先日の強風サイクリングで「ブロンプトン弐号機と同じペースで走ればなんとかなるかもしれない」と実感しましたが、すなわち「休憩を削ってギリギリのタイムスケジュールを組む」ということになります。ブロンプトンで走った昨シーズンは、常にゴール予想タイムを考えながら走り続けたため、精神的にも疲れます。できれば5%でも良いのでアベレージを高めたいところです。

これ以上は手を付けるところは無いのか?

ちなみにアンティーコのホイールは良く回るので、ホイールのメンテナンスの必要はありません。(※路面状態が良い平坦区間の追い風なら35~38km/hで巡航可能)

「なんか無いのかな」と考えながらチェーンに注油して、クルクルとクランクを回してみると、少し前から気になっていたことが妙に気になります。

「妙に重い」

トップギアなら重いのは当然ですが、ロー側にシフトしていっても変な重さを感じます。トルクを掛けて走っているときは、ミニベロ特有の走行抵抗が大きいため、この変な重さは誤差の範囲のようにとらえていましたが、この変な重さが走りに1%でも影響しているとしたら、600kmも走れば6km分のパワーロスとなります。

ハブとRDをチェックしても特に問題なし。となればこれしかありません。


これも円高の時期や消費税の増税前に大量に買っておいたため、「ちょっと試す」のに都合が良い。


さっそく交換してみると、なんとクルクルと軽く回ります。アンティーコは1年に1か月間程度しか使わないため、チェーンのオイルが劣化して固まっているのかもしれません。クリーニングすればまだまだ使えそうですが、手間暇かける時間は無いので外したチェーンは捨てます。

さて、チェーンを交換したことによる効果測定は、もちろんジテツウの往路コースを中負荷で走ってみます。明日、明後日は雨予報で、ブルベ前日は休脚日でジドツウするため、今日がラストチャンス。

序盤の7km区間はいつもよりペースが遅い。これは西からの風が全く吹いていないため仕方ありません。そこから中間地点まではペースが落ちますが、今朝は逆にペースアップ。中間地点までは調子が良い時のタイムと殆ど同じ。チェーンは関係なかったのかなと少し落胆。。。

後半の勾配1~3%の上りが続く区間では「なんか進まんな」といつも感じますが、今朝はいつもより軽い感じがします。ロー側にシフトした時の変な重さが無くなったからでしょうか。そして、Uターンして下りに入ります。いつもは途中で脚が疲れてしまいますが、今朝は最後まで回し続けることが可能。この区間でのタイムロスが減り、このまま行けば。。。

最後の急坂区間を乗り切り、ゴール。

今朝のアベレージは23.1km/h。ついにカスタマイズの目標値にしていた「23.0km/h」を突破しました。

「緩い上りで重さを感じる」「回し続けると脚が疲れる」の原因はチェーンにあったのかもしれません。

ということで、ようやく「ブルベ仕様のアンティーコ」が完成しました。


ブルベの400km、600kmもターゲットにしているため、最初からライトは重装備です。(※2灯の中華ライトと補助ライト)


中華ライトのバッテリーは手作りのトップチューブバッグに収納。(※エネループ モバイルブースターをどこに置くかは要検討)


ミニベロ特有のスペースに設置していた大きめの携帯ポンプを撤去して、トップチューブバッグを装着。(※携帯ポンプ、チューブ2本、パンク修理用品、工具、軍手)


ライトの真上になる位置に「Garmin Edge 500」と「ATLAS ASG-CM31」を設置します。

ペダルはブロンプトン弐号機から「PD-A530」拝借。

最後にサドル位置を5mm高めて完了。(※下ハンの時に回しやすい)

あれこれいじくったアンティーコですが、標準パーツはホイールとFDとクランクです。

標準の165mmクランクでは短いように感じるため、167.5mmのものにしたいところですが、ノーマルクランクゆえにブロンプトンから拝借というわけにはいきません。

冷静になって考えてみると、ロングライド用の機材に仕上げることが楽しいのかもしれません。最初から「ロングライドに適した自転車」を使うのではなく、自分に合ったロングライド仕様を作り上げるということです。最適解を求めて試行錯誤することは昔から好きで、今やっていることも自分なりの最適解を探し出し、それを実証するためのブルベということになります。単独のロングライドでも良いのですが、ブルベというゲームをクリアさせることが最適解を証明することになるのです。

感覚としては200kmまでは機材など関係ありません。気合と根性でどうとでもなります。経験上、250kmくらいまではそうでした。しかし、それ以上になると、エンジンに負担を強いらないような機材が必要になります。例えそれが「ブロンプトン」であったとしても最適解を自分で導き出したものならば、すなわちエンジンと釣り合う機材ということになり、300km以上走ることも可能です。




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