続・ブロンプトンの異音問題

先日のメンテ(「ブロンプトンの異音の件はギブアップ?」)で異音が収まったというのは勘違いだったようで、「雨の中を試走」が話をややこしくしていた可能性があります。3本ローラーでもチェックしたのですが、異音がしてもそれまでより静かになったという印象はあったのですが。。。

伊勢本街道を走った時、相変わらずミシッミシッと鳴りつづけます。ただし、症状としては1つ前の雰囲気に近いものがありました。直前はダンシングの時でも派手に鳴っていましたが、1つ前の症状というのはダンシングの時はミシッミシッが若干弱まるのです。

テンショナーアッセンブリー、リアサス、前後のホイール、クランク、BB、ペダル、スプロケット、チェーン、タイヤ。

フレームの折り畳みのヒンジのところをグリスアップ。ヘッド、ステム、ハンドルの緩みはなし。後三角のネジも固く締まっている。

残る怪しいところはシートポストとヤグラでしょうか。


シートポストを引っこ抜いてシートポストとシートチューブを掃除。ヤグラ(BROMPTON Pentaclip)も分解清掃。ここでヤグラに不具合が起きていることを発見。アルミゆえに少し削れて変形していました。ヤスリで削ってガタ付きを解消。ダンシングでもミシッミシッと鳴るためシートポストとヤグラは関係無さそうですが、この時点で試走をしてみると。。。相変わらず鳴っています。


シートクランプも分解清掃。ここも異音とは無関係でした。


BB交換の時と同様にもう一度「BBシェル」をお掃除。もちろんBBも綺麗にしてグリスアップ。そして試走してみるとミシッミシッミシッミシッミシッ。これ以上、暗いところで試走してもどこがなっているのか検討が付きません。

3本ローラーで負荷を上げ下げしながらどこが鳴っているのか確認。ケーブルは問題なさそう。ペダルでも無さそう。ホイールじゃない。。。

鳴っているのは「真ん中の下の方」。つまりBB周辺ということ。しかし、フレームに亀裂が入っているというわけでも無さそう。うーん、うーん、うーん、うーん、うーん、なんなんだ。

そういえば注油したことが無い箇所が1つあった。もしかしたら…


ということで、ダメ元で後三角のネジのところにKURE556をぶっかけてみて、3本ローラーで回してみると「あれれ?????」なんと異音がしません。負荷を上げ下げ、トルクを掛けてみても、立ちこぎしても、おもいっきりぶん回しても嫌な音がしない。

折り畳みの時はここを回転させるわけで、つまりここも可動箇所ということになります。トルクを掛けて踏み込んだ時は、サスがある関係で走行中に後ろ三角が微妙に動き、荷重が掛かるここが鳴っていたということかもしれません。ブロンプトンの走行距離が2万キロを超えているので、プラスチックのような小物が劣化している可能性があり、注油したことで誤魔化しが効いたのかもしれません。

今までも雨の日はミシッミシッと鳴らなかったため、雨が潤滑油の役目をしていた可能性はあります。

ps.
KURE556はプラスチックを浸食するので良くないとのアドバイスをいただきました。今回も勘違いという可能性があるため、改めて試走をして異音がしなければKURE556を落として、粘度が高いオイルを付けておきます。

追記(1月16日).

異音を確認するために今朝はブロンプトンでジテツウ。

自宅をスタート後、異音が見事に治まっていたので「やれやれ」と思ったのも束の間、10kmほど走ると再びミシッミシッと微かに鳴り始めました。11km、12km、13kmと進むにつれて音が大きくなり、「あ~またか!」という雰囲気。

途中で後ろ三角を折り畳んで展開してみたところ、しばらく異音が治まるため、鳴っている箇所は後ろ三角のヒンジであることは間違いありません。

根本的な解決方法としては、ヒンジを分解してメンテナンスすることですが、ブロンプトンの場合はドリルを使って破壊させる必要があり、それこそ大変な作業になります。

冬場のジテツウトレーニングのコース
距離:28.7km
獲得標高:上り161m下り111m

今朝はブロンプトンで真剣に走ってアベレージは21.5km/hでした。同じ負荷ならROMA(改)を使えば24.3km/hはいきます。

スタート後の20km地点までは微妙なアップダウンがあるにしても平坦区間のようなものです。しかし、その区間ですらアベレージは22.5km/h程度。

2013年の遠征を改めてチェックしてみると、ジテツウトレーニングよりも厳しいコースを荷物満載で走った割には、アベレージはそれほど悪くありません。

・紀伊半島巡礼の旅
・新潟・福島・山形・宮城
・石川・富山・新潟
・青森&北海道 遠征第一弾
・北海道遠征第二弾
・新潟・山形・秋田・青森
・瀬戸内&山陰遠征
・山陰遠征「松江~鳥取~天橋立~小浜」
・残された宿題をやりに北関東遠征
・東北の紅葉は素晴らしい「那須~花巻」
・多くの感動があった遠征「熊本・鹿児島」

異音だけではなく、フレームそのものがヘタっているのか、それとも他にも何か不具合があるのか分かりませんが、走りに妙な重さを感じます。

負荷を掛けている割には進まないため、感覚にずれがあり、精神的にも疲れを感じます。

日本一周の「花巻→網走」の区間さえ持ちこたえてくれたら過酷な旅もひと段落するため、まさに「あと少し」という段階で何かしらの不具合発生。

追記(1月17日).

昨日のジテツウで異音の発生箇所を特定できましたが、もう少し何とかしたいものです。

そこで用意したものは「糸」です。

注油しながら「糸ようじ」のようにゴシゴシと磨いて汚れを取っていきます。もちろん磨くのは後ろ三角のヒンジのところのスペーサーです。

少しでも滑りが長持ちするように遠征御用達の「フィニッシュライン クロスカントリー ウェットルブリカント潤滑剤」を使います。このオイルは雨中走行でも耐えられる粘度を持っているため、簡単にはオイルが流れ落ちることはありません。その代償としてベトベトになります。

この状態で自宅前の坂を上ってみたところ、異音が治まっています。平坦区間でトルクを掛けて踏み込んでみても異音なし。ここまでは昨日と同じですので、まだ何ともいえません。

荷物満載の過酷な旅を続けたことが原因かもしれませんが、スペーサーが摩耗しているため、そこに隙間ができ、後ろ三角のヒンジのところにガタつきがあります。汚れとガタつきが異音の発生源かもしれません。汚れは取りましたが、このガタつきも何とかしなければ。。。

根本的な解決方法は「リアヒンジブッシュキット」を購入して、スペーサーを交換することですが、ボルトを“破壊”させて外すという大掛かりな作業となってしまいます。来月から遠征が再び始まるため、万が一にも作業を失敗してブロンプトンが使い物にならなくなると非常に困ります。

ということで、応急処置をしてガタつき解消。しょせんは小細工ですので、信頼性は殆ど無く、どのくらい持ちこたえるのか分かりませんが、定期的な点検をして様子見。

そして、改めジテツウトレーニングで異音チェック。

昨日はスタート後の10kmほどで異音が再発しましたが、今日はゴールまで異音は出ず「とりあえずやれやれ」という雰囲気です。日本一周も多く見積もっても残り6000kmほど、オプションを含めなければ3000kmほどで完了。それ以降は過酷さも減り、予定ではS2Lも投入しての併用となるため、大掛かりな解体作業は今シーズンが終わってからとなります。

ついでにリアスプロケットも再び交換しました。

以前もフロント44T、リア15Tの組み合わせの時に妙な重さを感じていました。15Tを使うとプーリーとの隙間が非常に狭くなるため、抵抗が大きくなるような気がします。

フロント50T、リア13T
 ↓
フロント44T、リア13T
 ↓
フロント44T、リア15T
 ↓
フロント42T、リア14T

このような組み合わせで使ってきましたが、「異音」発生後に怪しい個所の候補であるクランクを交換。

フロント44T、リア14T

さらにスプロケットも交換

フロント44T、リア15T

結局、フロントチェーンリング、クランク、スプロケットは異音とは無関係だったわけで、回転抵抗が大きくなってしまう組み合わせでこのままいくというのも嫌です。そこでリア13Tにしてみます。

しかし、ジテツウトレーニングコースを走ってみると回転抵抗云々よりもギア比が私には合っていません。合わなかったからいろいろと組み合わせを変えてきたのですから当然です。

勾配2%程度までの平坦区間は3速、勾配5%までは2速、それ以上は1速を使うため、下り用のギアはありません。荷物満載で冬場は120km、夏場は160km走るため、それで良いのです。

一番長く使っていた組み合わせは「フロント42T、リア14T」ですので、リア13Tならフロントを39Tにする必要があります。パーツを用意すれば解決する話ですが。。。この続きは別の機会に。

続く。



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