完成した「ニローネ フラットバー」ですが、試走の印象としては「トルクが逃げる感じがする」です。最終形態になったアンティーコの場合は腕の引きと脚の踏み込みが上手く同調するのか、トルクを掛けただけ進むような感覚があります。フラットバー化させたニローネにそれが無いのは何故なのでしょうか。
もともとニローネで走り回っていた時はトルク型ではなく回転型でした。常時100~110rpmで走り、上り区間も80~90rpmでした。パナモリORC16でブルベを走った時は、単純に長時間走行のために負荷を下げる必要があり、トルクはそのままで100rpm程度で巡航していました。トルク&回転なら速く走ることは可能ですが、それではすぐに疲れてしまいます。
内装3速のブロンプトンで日本中を旅していた時は、当然ながら峠越えもあったわけで、「内装3速」という制約の中で走るためにトルクも回転も必要になっていました。そこで、ジテツウトレーニングの課題としてトルク強化に取り組んできました。その効果もあり、過酷な旅もなんとかなったわけですが、それで無理をしたのか膝がすぐに痛むようになってしまいました。
今回のカスタムでニローネをフラットバー化させたわけですが、手持ちのパーツを使いまわしたことでポジションは回転型のままです。以前のように走らせるのならばもしかしたらそれなりに走ることができるのかもしれませんが、トルク強化に励んだきた反動なのか、110rpmまで回して走るのは辛くなってきました。トルクを掛けて走る方が楽に感じることも結構あります。
ということで、改善編となるわけですが、ちょっと試すために新たにパーツを買うのもムダですので、手持ちのパーツでやりくりします。
ROMAからLupoDへ移植してジテツウで使ってきたハンドル、ステム、グリップです。LupoDのハンドルをマルチポジションバーに替えたためデッドストックになっていました。2016年度モデルからビアンキが用意した「ニローネ フラットバー」は、もしかしたらこの構成でしょうか。いちおうステムは一番低い位置にしました。
ちょっと安っぽい雰囲気になってしまうので、できればブラックのステムとハンドルは避けたかったのですが、ちょっと試すだけですから我慢。
朝のジテツウで試してみたところ、トルクを掛けた場合に進むようになっています。ハンドルの引きと脚の踏込みの角度が近くなったのかもしれません。しかしながら新たな問題が発生しました。ジテツウの時は荷物を背負っているため腰が痛くなってきます。
このステムとハンドルをLupoDで使った時は問題なかったため、トップチューブの長さの差をステムで調整させる必要があります。その差は約20mmですので、このステムより20mm長いものが必要となります。しかし、残念ながらシルバーで長いステムが存在しないのです。