日本一周「東北編ファイナル」は過酷さマックス

「ブロンプトンで全国制覇」の中の「日本一周」に関する遠征は昨シーズンだけで計13回。

3月:紀伊半島
4月:東北
5月:北陸
7月:北海道
8月:関東、北海道
9月:東北、中国
10月:中国、北関東
11月:東北、九州
12月:関西

ちょっとムリしましたが今シーズン中での「日本一周」のゴールが見えてきました。

花巻空港から網走女満別空港までの区間をどのように繋ぐのか随分悩みましたが、数多くのオプションを含めて計3回の遠征で完結します。

5月:東北
6月:北海道
7月:北海道

景気が少し回復してきたのか「観光旅行」に出かける人がいっきに増えたようで、昨シーズンよりフライトと宿の確保が難しくなってきています。

走りたいルートが決まっても、使える時間との兼ね合いで都合よく宿があればいいのですが、なかなかそうはいきません。だからといって宿のために、区間距離が長すぎても短すぎても良くありません。

大雑把にルートを決めて、宿のチェック。区間距離に無理がある場合は前後を調整したり、オプションを増減させたり、いろいろと考慮します。

さらにGW期間については往路の3日と復路の6日は早い段階からフライトの予約を取れにくくなっていたため、2日と7日で確保。

花巻空港スタート、新千歳空港ゴールで「5泊6日」の旅。単純にそれだけ先に決めて、あとは中身をどうするか。

いろいろと検討課題はありましたが、なんとかまるく収めてイザ遠征へ。

ところが予想より遥かに過酷な旅になったのです。楽しさより苦しさが上回ったことで、思い出に残る旅になったともいえます。

103.8km(514m/550m)
135.6km(2290m/1763m)
129.3km(1516m/1999m)
133.7km(1344m/1418m)
132.6km(1454m/1447m)
79.8km(388m/378m)

6日間の走行距離は714.8km、獲得標高は7506m/7555mでした。

5月の遠征の2日目から5日目のルートはブロンプトンで走るようなものではありません。とにかくキツイだけという印象しか残っていません。

2日目の残り40km区間では急勾配の上りの連続に加えて、道路脇の雪のせいで気温が非常に低かったことが原因なのか、膝を痛めてしまいました。このことで3日目以降は膝痛に耐えるサイクリングになっています。

今回の遠征のメインイベントは「八幡平」でした。この時期に遠征を組み込んだ理由は「雪の回廊」であり、それが全てだったからです。ところが、4月18日に冬季通行止めが解除されていた「八幡平アスピーテライン」がまさかの通行止め。前日の夜に降った雨が原因だったとはいえ、当日は晴天だっただけに通行止めゲートを目の前にした時のショックは非常に大きく、気力が無くなってきました。

「走らなきゃいけない」のような変な義務感を持ったことで遠征に組み込んだ「三陸海岸」ですが、正直言って回避しても良かったかもしれません。石巻に引き続き、今回も震災の爪痕を実際に見ておこうとルートに組み込みましたが、サイクリング気分で通りすぎるだけならそれほど意味はないかと。復興に関しては「道路」だけは綺麗になっています。それ以外については、まだまだ時間が掛かりそうだということだけは分かりました。

八戸から苫小牧に渡るフェリーは夜の便を使うと効率が良いです。夕方までに八戸に到着。乗船手続き後に夕食。午後9時に乗船。午後10時に出港。そして翌朝の6時に苫小牧に到着。寝ている間に移動完了というわけです。

今回の遠征のゴールについては“演出”を兼ねて「羊ヶ丘展望台」に設定。

羊ヶ丘展望台 クラーク博士像

Boys, be ambitious.

Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement,

not for that evanescent thing which men call fame.

Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.

青年よ、大志を抱け

しかし、それは金のためや利己的な満足、

そしてうたかたのように消えてなくなる名誉とか、名声のためではない。

人間が人間として、世のため人のためになり得る事を達成するための大志でなくてはならない。

※走行レポートは後日作成します

旅費
交通費 44,680
宿泊費 2食込み 30,857
観光 1,320
昼食、おやつ、ドリンク 9,976
土産 5,872
その他 1,416

合計 94,121円

レポート
宮沢賢治の故郷と北上市の桜と鬼「花巻空港~横手」
角館の桜と田沢湖のたつこの像「横手~八幡平」
八幡平の雪の回廊と石川啄木の故郷「八幡平~盛岡」
三陸海岸の光と影に何を思う「盛岡~宮古~小本」
絶景の陸中海岸とウミネコの聖地「小本~久慈~八戸」
青年よ大志を抱け「苫小牧~札幌~北広島」



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