「距離感が壊れている人」というのは

正月休みに読もうと買っておいた書籍ですが、雪のために休養日になった土曜日に読み始めてしまい、そのまま2冊とも読み終わってしまいました。


・自転車で遠くへ行きたい
・ロングライドに出かけよう

「距離感が壊れている人」ですが“距離感”というのは、生活環境なども含めて人それぞれ違うので、数百kmも走り続ける人たちのことを“距離感が壊れている人”とは一概には言えないと私は思います。その人にとってそれが普通のことならば、それがその人の距離なのでしょう。どうしても“距離感”のことを理解したければ、上記の2冊を読みましょう。

“距離感”のことではなく、なぜ今「ロードバイク」がブームなのか、なんとなくこの書籍を読んで分かったような気がします。レース活動をしている人たちを除けば、週末に自転車を趣味にして走らせている人たちは私と同世代だと思われます。

それは、1970年代の自転車ブームの時に“サイクリング”をしていた人たちが、それを懐かしんで自転車を再開しているのだと思いますが、昔と違って、現代の道路事情は自転車に優しくありません。田舎道を除けば、のんびりサイクリング気分で走れるような国道は少なく、車道を気合を入れて走る必要があります。となれば「ロードレーサー」が有利です。そして、昔は“旅”の道具としての自転車でしたが、高校を卒業してバイクなり乗用車を手に入れた後は、とても自転車で旅をしようとは思えず、“サイクリング”は良き思い出となってしまった人が多いのでは?

月日は流れ、再び自転車を再開しても“旅”の道具ではなく、より速く走るための道具として「ロードレーサー」が選ばれるわけですので、「ランドナー」の出番が無いのも頷けます。あちこちにコンビニがあり、ちょっとした町なら格安宿や健康ランドもあり、物流網も発達している現代は大量の荷物を自転車で運びながらの旅というものは、よほどそういうのが好きじゃければ続けられないかも。定年退職して、時間も金も余裕があって、のんびり旅をしたいという時に「ランドナー」が出番かもしれませんが、その時にそれだけの体力があるのか…(私はムリかも)



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