秘境サイクリング「愛知 県道367号と県道477号」

過去に周辺地区を吸収合併してきた豊田市は、非常に広大な土地を手に入れたわけですが、圧倒的に人が住んでいない面積が多いです。

豊田市の中心部から20kmほど東へ進むだけで“秘境”を感じることができるため、そこそこの脚力は必要になりますが、豊田市の山間地は自転車で走るのに適しています。

猪や猿は当たり前として、鹿や熊が生息しているため、どこまで踏み込むのかは自己責任になりますが、「道路が舗装されている」を限度に秘境サイクリングを楽しみます。

本日のメイン区間

県道367号と県道477号


足助の町を通り過ぎ、大多賀峠へ向かう県道33号を少し上ると、本日の秘境サイクリングの前半「県道367号」の入り口に到着。ここから先は補給ポイントが無いため、ここの自販機で水分補給しておきます。時刻は9時29分。


序盤から勾配8~12%の上りがひたすら続きます。ヒルクライムではなくサイクリングですから立ち漕ぎはせず、素直に押し歩きします。自然を感じながらハイキング気分を楽しむのも良いかと思います。


広域農道との交差点を過ぎると勾配が緩くなりますが、車が通る気配がない不気味な感じが延々と続き、熊が出てこないのかドキドキ。途中の激坂区間もひたすら押し歩きます。ひたすら上っているため、前方に熊を見かけたら素早くUターンして逃げ切りましょう。


何もない頂上を越えると路面ウェット、ブラインドコーナーの連続、急坂の3点セットの下りですが、ディスクブレーキであることが幸いして、安全に下り切ることができました。ただし、タイヤは28cを使うべきでした。


急坂を下り終わると県道364号に合流。しばらく田舎道をのんびりと下ります。


次のT字路を左折すると「神越渓谷マス釣り場」に到着。マス釣り、グルメ、それとも川遊びなのか、観光客が大勢います。

時刻は既に10時38分です。スタート前に休憩を取っていたとはいえ、約10kmの区間に1時間10分も費やしてしまいました。


神越渓谷

豊かな自然と渓流の壮大な景観が魅力の「神越渓谷」。足助地区を代表する紅葉の名所「香嵐渓」から、車で20分ほどの山間部に位置してます。変化に富んだ岩石群とサンショウウオなどの多様な動植物が棲息する渓流は「もみじ谷」と呼ばれています。近年、地元住民により保護活動と景観整備が進められ、より自然を身近に体感できるようになりました。
豊田市観光協会

紅葉の季節に走ると楽しそうです。


神越渓谷の景色を見ながらしばらく上り続け、峠を越えると国道まで下り、そして国道を2.4km下ると本日の秘境サイクリングの後半「県道477号」の入り口です。


県道477号を走り始めて200mほどで押し歩きです。50歳過ぎて心臓バクバクの走りをすると寿命を縮めるため、無理はしません。


急坂を押し歩きしていると、なんと見知らぬ牧場が出現。牧場らしくない雰囲気がしますが「三河高原牧場」らしいです。


下り始めると「三州峠」の看板。工事の案内板には、左の県道477号は工事中のため通行止めになっており、右の三河高原キャンプ場のルートへ行くように書かれていますが、よく見るとキャンプ場の先は広域農道になっています。

持参した地図を照らし合わせると、工事中で完全通行止めの区間は県道477号ではないような…

ということで、県道477号を進むと、道なりに進む方向が完全通行止めのバリケードが作られており、細い脇道は普通に通ることができます。実は脇道に見えるのが県道477号の本線ですので、バイパスを作っているのでしょうか。


県道477号も途中からサイクリング気分を楽しめる雰囲気になり、このまま下山のコンビニの交差点まで進み、本日の秘境サイクリングは終了。

距離95.7km、獲得標高1375m、アベレージ20.8km/h、所要時間5時間30分。

押し歩き区間はオートストップが掛かってしまったので、距離と獲得標高についてはルートラボを使用。



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