ブロンプトンの異音の件はギブアップ?

2011年12年の九州遠征の頃からあちこちとガタが出るようになり、今までにいろんなパーツを交換してきました。

テンショナーアッセンブリー、リアサス、前後のホイール、クランク(2回)、BB(2回)、ペダル(3回)、スプロケット(2回)、チェーン(4回)、タイヤ(5回)。

過酷な遠征を続けいるため仕方がないことですが、昨シーズンからは異音に悩まされています。ペダルにトルクを掛けるとミシッミシッと妙な音が鳴りつづけます。トルクを掛けずに軽く回せば鳴りませんが、多少なりとも負荷を掛けている間は鳴り続けているため、そのうち壊れるんじゃないのかと心配になってきます。

異音が発生するようになってから、BB、クランク、ペダルは交換済みですが、解消されていません。ガタ付きがあったヘッドを締めましても解消せず。立ちこぎでも鳴るためサドルは無関係。

2012年春の時に発生していた異音とは違うため、リアハブが異音の源とは思えないのですが、念のためリアハブのメンテナンスをすることにしました。2012年春の時は異音だけでなくハブの動きもおかしかったためリアホイールそのものを交換してしまいましたが。

今回もひたすらばらしてグリスアップ。組み立てると内装ギアのシフトチェンジができなかったり、解体&組立を何度もやり直して完了。さっそく試走してみると、相変わらずミシッミシッと鳴りつづける。

「ブロンプトン 異音」で検索してみると、かなりの確率でリアサスが原因であることが分かります。ということで、リアサスをばらしてグリスアップ、そして試走。残念ながら無関係だったようです。念のためリアサスを取っ払って走ってみてもミシッミシッと鳴っています。

フレームの折り畳みのヒンジのところをグリスアップしても効果なし。後三角のネジの緩みもなし。

トルクを掛けて回した時に異音がするのならばチェーンが怪しいと考えるのが普通かもしれませんが、すでに昨年の8月の時点でチェーンを交換して確認済み。

することも無くなってきたので3本ローラーに載せてみます。

グリグリ回すとローラーの音が五月蠅くて異音の場所を特定するどころではありません。片手で棚を掴んだまま、ゆっくりと回してみるとミシッ、ミシッ、ミシッ、ミシッ、ミシッ、ミシッ。。。

ハンドルを持たずに踏み込んでみるとミシッ。ヘッドとハンドルは無関係。

サドルからお尻をあげて両ペダルに体重を掛けるだけでは無音。少し右足に体重を掛けるとミシッ。チェーンを外して同じ動作をすると無音。いやいや、チェーンは無関係のハズ。

3本ローラーから下ろしてブレーキを掛けた状態でペダルに体重を掛けても鳴らない。どうやら前へ進もうとするトルクが掛かると鳴るようです。

この際、無関係と分かっていても他にすることが無いので、スプロケットとチェーンを交換します。

Sturmey Archer Rear Sprocket 15T for1/8″ Chain

フロント44Tの時はリアを15Tに交換、フロント42Tの時はリアを14Tに交換していましたが、フロントを再び44Tに戻したためリアを15Tにします。リアホイールを交換した時に13T、14T、15Tとも買っておいたものが役に立ちます。

チェーンは在庫しておいた「KMC Z510HX Single Speed」を使います。短期間で交換しているため、あっという間にブロンプトンのチェーンの在庫がゼロになってしまいました。ロード用のチェーンは6本も残っているのに。。。

スプロケットとチェーンを交換して試走してみると。。。ミシッ、ミシッ、ミシッ、ミシッ、ミシッ、ミシッ。

ブロンプトンの異音の件はそろそろギブアップだろうか。

追記.

DAHONの異音はここを見よ!
接触面をグリスアップしても解消せず。さて、できるとことは何が残っているのでしょうか。

追記2.

ギブアップ宣言をした直後、ツイッターで鈴之助さんから「意外なポイントでチェーンテンショナーなんかも、疑ってみてもいいかも。あれ、スイングする部分が稼働箇所です」とコメントをいただきました。

チェーンテンショナーは2011年12月と2012年1月の遠征の時に不具合が起き、2012年2月に交換しました。古いパーツは捨てずに取っているため、それを発掘して試すことにします。不具合はプーリーの摩耗が原因のため、チェーンテンショナーそのものはまだ使えるハズ。


新旧の違いはネジ山が(旧)マイナスドライバー or (新)六角レンチ 。

さっそく交換して3本ローラーで試してみると「あれ? あれ、あれ…」。グルグル気持ちよく回します。ブロンプトンでも3本ローラーを問題なく回せますね。引き続き、小雨が降る中を試走してみると、「おっこれは!」。。。


ロードバイクで回していた3本ローラーにそのまま載せることができるので、ブロンプトンのホイールベースはロードバイクとあまり変わりません。ホイールベースが長い&低重心ということもあり、ブロンプトンはダンシングで上っていきやすい。ブロンプトンで上る場合は、立ちこぎが基本ともいえます。

セラミック製ベアリングのプーリー「ローラーボーイ」は再利用可能ですので、プーリーをトレードして、再び自宅前の坂を上ったり下ったりしてみると、なんと異音が治まっています。

トルクを掛けたタイミングでチェーンテンショナーがミシッミシッと鳴るとは盲点でした。2012年2月までの走行距離は約6000km、それ以降の走行距離は約14200kmですので、チェーンテンショナーのメンテナンスも必要だったようです。

経験豊富な鈴之助さんのアドバイスが無ければ、これからも異音に悩まされながら遠征を続けることになっていたでしょう。鈴之助さん、ありがとうございました。

ブロンプトンの「異音」の対応は非常に大変です。同じタイプのブロンプトンを用意して、ひとつひとつパーツを交換しながら不具合箇所を絞り込んでいくのが解決のための最短コースですが、同じものを2台所有する人は極わずか。できればブロンプトンを専門に扱うようなショップに任せるのが良いのでしょうが、近場にそのようなショップがあるとは限りません。試行錯誤の連続ですが各自の経験値を高めていく必要があります。今の世の中「ネット」という便利なものがあるので、不具合箇所については目星を付けやすいかもしれません。

続きます。



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