ブロンプトンの多段化の最終形である「20速化」に取り組みました。
旅仕様の初号機と快速仕様の弐号機のどちらを「20速化」させたら良いのか悩みましたが、遠征先でのトラブルの要因を少しでも減らしたいため、初号機を大きくいじくることは回避。そこで、弐号機を軽装備でのロングライド仕様にします。方向性としては「ブルベ」に適したギア構成。
初号機での遠征の経験から最適なギア比は決まっていますが、ブロンプトンの場合はロードに比べて簡単にはそのギア比を手に入れるような構成にできません。
そこで、弐号機を「10速化」させた段階で、机上で最適解だと思えたギア比をジテツウで検証して微調整。
内装ギアの場合はパワーロスが思いのほか大きく、内装3速の初号機は「それは仕方ない」でやってきましたが、ブルベをターゲットにしている弐号機についてはそれでは困ります。
そこで「20速化」させることを大前提としたギアの組み合わせを検討。
内装5速の場合はパワーロスが一番少ないのは「3速」であるため、この「3速」を平地巡航時に使います。フロント50T、リア13-15Tならば20~28km/hをカバーできるため、初号機の内装3速の「3速」、フロント42T、リア14Tで同じ速度域を走るのに比べて負荷を減らすことができます。
短い上りならば「2速」を使い、長い上りならばパワーロスがすくない「3速」を使うためにフロントはインナーギアに入れます。ティアグラのFDの直付けをイトーサイクルのアダプターを使って装着。
ギアの繋がりを考えるとフロントは48/36Tが良さそうですが、リアを13-15Tにするとフロント48Tでは平坦区間で軽すぎ、フロント36Tでは上り区間で重すぎます。そこでよくあるフロント50/34Tを試します。
ハンドルの左側に外装2速のシフターとフロントダブルのシフター(「ディズナ レバーハンドル マウント + ダイアコンペ Wシフトレバー」)を装着。
右側に内装5速のシフター(サムシフター SLS50-T)を装着。3個のシフターを操作させる必要があるため、真剣に走る場合は結構忙しいです。
ブロンプトン弐号機の「20速化」は完了です。クランクとチェーンリングは再利用品ですので、このギア構成で問題が無ければ新規に買うかもしれません。
まだポジションがしっくりこないため、4個目のハンドルを近いうちに試すことになります。
「ブロンプトン弐号機で激坂と闘う」に続く
追記.
20速化に必要なパーツと費用
SRF5N、SLS50T、シフターワイヤーセット、リム、スポーク、リムテープ、ホイール組み工賃
37,220円
ケーブル用プーリー
1,155円
スプロケット15T 9スプラインタイプ
945円
スプロケット・ディスク・セット13T/16T (6速モデル用)
2,175円
スターメー3スピード・モデル用アクセル・ナット、ワッシャー
1,260円+945円(送料、代引き手数料)
SHIMANO SM-CA70 インラインケーブルアジャスター
1,087円
イトーサイクル ブロンプトン オリジナル 直付けフロントディレーラー用クランプ
9,380円 ※送料、代引き手数料含む
SHIMANO TIAGRA FD-4600-F ダブルフロントディレーラー 直付
2,629円
ディズナ レバーハンドル マウント(左右ペア)
4,586円
ダイアコンペ Wシフトレバー仕様
2,945円
ジャグワイヤー インナーケーブル シフト用
415円
ジャグワイヤー DIYアウターキット シフト用
418円
スギノのダブル用クランクXD2(165mm)、チェーンリング50/34T、タンゲのBB(113mm)は再利用