アンティーコでランドナーバーを使ってみる

今月のブルベに向けて、アンティーコのカスタマイズを続けています。「なんとなく」とか「見た目を少し変える」というような曖昧なものではないため、ジテツウで効果測定をしていますが、「無理せずアベレージを23km/hに」という目標にはなかなか辿り着きません。

ちなみに、カスタマイズそのものを趣味にしているわけではありません。あくまでも、したいことを実現させるためのカスタマイズです。自転車は飾り物ではなく道具であるため、実用性が優先されます。

しかし、実用性優先しすぎのキテレツな姿はミニベロに似合いません。見た目の雰囲気が良く、実用性も高いことが要求されます。

ジテツウのコースを普通に「23km/h」で走ることができれば、それを「22km/h」に落とし、休憩を含まずに「グロス20km/h」で走ることができれば、100kmあたり5時間ペースとなり、休憩を30分加えて5時間30分。ざっくりと200kmで11時間となります。

ブルベに参加する前年、試しにブロンプトン初号機で「名古屋ブルベ弁天島200kmコース」を走った時のタイムは「10時間28分」で、アベレージは「23.2km/h」でした。つまり、ジテツウの往路の約35kmコースですらアベレージが23km/hを下回るアンティーコは、ブロンプトン初号機より“遅い”ということになります。

タイヤを「パナレーサー ミニッツライト PT [W/O 20×7/8]」に交換したことで、確かに走りは軽くなりました。しかし、“速く”なったわけではなく、“楽に”なったに留まっています。ひたすら上り続けるようなコースならば、タイヤの恩恵は絶大かもしれませんが、平野部と緩い勾配の山間地を走るだけでは軽量タイヤの恩恵は極僅かです。ただし、追い風に乗って高速巡航する場合の速度の伸びが標準タイヤとは全く違います。

さて、近場を“まったり”とポタリングを楽しむのに最適なフラットバー仕様のアンティーコですが、これの最大の欠点は「向かい風に弱い」となります。意外にもダンシングがしやすいため上りは特に問題ありませんが、とにかく向かい風だけはどうしようもありません。フラットバーで長時間の走行はどうなのかという点については、ブロンプトンで慣れているため、「持つところがたくさんある」に拘る必要はありません。

というわけで、仕方なくドロップハンドルに戻そうかと思ったのですが、今さら「チョロQロード」にしたくありません。ヒルクライム遊びのように「ひたすら上るだけ」ならそれで良かったのですが、チョロQロード仕様のアンティーコの下ハンが使いにくいため、ドロップハンドルの恩恵が半減します。

以前、進めていた「LupoDのランドナー化計画」はLupoDをジテツウに投入後に頓挫しました。ランドナー化計画には「ダブルレバー」と「ランドナーバー」を使うことが含まれていたため、だったらこれをアンティーコでやってみようかと思ったわけです。

もともとアンティーコは「リア8段変速のダブルレバー」でしたが、STI化させたときに「リア10段変速」にしました。その後、ダブルレバーに戻す時は「DURA-ACE SL-7900」を使って「リア10段変速のダブルレバー」にしてあります。ミニベロの場合は、多少の勾配の変化でシフトチェンジなどしないため、ダブルレバーでもなんとかなります。STIにするとハンドルが重くなるため、「どうしても必要」でなければダブルレバーで十分です。

ということで、切り札として注文したものが届きました。


NITTO B135 ツーリング用ドロップバー クランプ径:25.4mm ハンドル幅(芯-芯):420mm
フィジーク バーテープ パフォーマンス クラシック ホワイト

長期間使えるハンドルと消耗品であるバーテープの価格バランスに疑問を感じますが、この場合は「NITTO」のハンドルが安すぎるということでしょう。


「GRAND RAUNDONEUR」の刻印がカッコ良い。原点回帰でブルベの参加車両は「ランドナーバー + ダブルレバー」にすれば良いのにとさえ思えてきます。

2時間ほどで作業終了。先日、ブルホーンバーを試した時に新品交換したばかりのリアのブレーキワイヤーが解れて使い物にならなくなったため、ワイヤーも交換。


「ランドナーバー」は、このように下側が広がっているのが特徴です。このように広がっていることで、手が小さい人でもブレーキを掛けやすくなります。


もうひとつメリットがあります。上から見ると分かりますが、下ハンの時に自分の腕がハンドルの肩の部分に当たらないのです。つまり、腕を伸ばしたまま、下ハンを握ることができるというわけで、ロードバイクのような姿勢を取る必要がありません。


「ランドナーバー」にするだけで「チョロQロード」とは違う雰囲気になりました。もともとクラシカル路線のアンティーコですから、「ランドナーバー」という選択肢は良いかもしれません。ただ、派手目なGIOSブルーがクラシックな感じをさせないため、見た目のバランスが微妙です。

さて、ジテツウ往路の効果測定ですが、アベレージは「22.8km/h」でした。速度は高まりませんでしたが、さらに楽に走ることができるようになり、ゴール後の疲労感が下がっています。


「STYLUS TG-850 Tough」で撮影。この形態のデジカメの宿命なのか、盛大なゴーストとフレアが発生するようです。ゴーストを目立たなくさせる角度を探せばなんとかなりますが、これも個性ということで許せます。もともと荒天時用の機材として買ったため、このようなシーンで撮影することは少ない予定。



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