ロードバイクの科学

「そういうものだ」という程度の説明で終わってしまう書籍が多い中、この「ロードバイクの科学―明解にして実用!そうだったのか! 理屈がわかれば、ロードバイクはさらに面白い! 」は技術屋さんが「なぜそうなのか」を理論と数値で説明してくれるため説得力があります。非常に難しい話が多いのですが、ロードバイクを走らせていくうちに知識を体感で理解できるようになっていくかもしれません。


ロードバイクの科学
ふじいのりあき 著

チャリンコ倶楽部の走行会は私が企画人ですから先頭を走ることが多いのですが、1月の初詣ポタの時は、先導役を区間ごとの当番制にしてみました。岡崎から安城に向かう途中、結構な向かい風でしたが、二番目を走った私はそれほど大変というわけではなく、普通に走れました。その区間の先導役の某氏は疲労困憊の様子でしたが…

ドラフティング(スリップストリーム)の効果をそれなりに体感できたわけですが、具体的にどのくらいの効果なのか分かりません。自転車でも隊列を組めば、先頭以外は楽に走れるものなんだという程度での体感です。

そこで「ロードバイクの科学」を読んで改めて試してみました。昨日の走行で、逢妻女川の堤防道路を隊列を組んで、というよりもいつも私が単独で先行してしまい、他の人が集団で走っているため、数分間だけ集団の最後尾を走ってみることにしたのです。なんと、25~28km/h程度でも「列車に乗る」という効果はあるようで、三分の一くらいは漕がずに集団についていけてしまいます。多少の向かい風でしたので効果は倍増だったのかもしれません。ともかく、これなら楽できるわけですね。先陣を切って走り続けるというのはムダな労力であるように思えてきました。

チャリンコ倶楽部のロードの部で「列車」の練習をした方がいいかも。クロスバイクだったK君もロードバイクを買ったし…

空気抵抗から始まり「ロードバイクの科学」には、効率よく快適に走らせるための知識が大量に掲載されているので、ロードバイクを買った人は、この書籍は必読かもしれません。たぶん理系の人なら暇さえあれば何度でも読みたくなるでしょうね。



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