「VETTA RT-277」の“平均ケイデンス”は役に立たない

コスト最優先というのもありますが「VETTA RT-277」を選んだ最大の理由は“平均ケイデンス”の機能があるからですが、おもっいきり予定が外れました。この機能は使い物になりません。

平地区間8kmをケイデンス100~110rpmで走った後、激坂区間突入前に“平均ケイデンス”を確認すると“83”という低い数値。交差点などの加減速があるとしても、あまりにも低い数値が表示されます。そして、復路では、緩い下り区間を120rpm前後で下り、クランクが空回りするようになると惰性でしばらく走り、速度が落ちたら再び高ケイデンス。その後も平地区間を110rpmまで上げて、そして惰性で走行。というようなことを繰り返しながら帰宅すると、なんと“平均ケイデンス”が“77”まで落ちていました。

これって、「回していない=ケイデンス“0”」が平均値に含まれているのでは? 極端な例としては、120rpmで1分間、惰性で1分間走ったとすると“平均ケイデンス”は“60rpm”になるということです。自分ではグルグルと回し続けて走ったつもりでも、少しでも惰性で走ると平均値がどんどん下がります。

高ケイデンス走行って不思議なもので、回せば回すだけ加速していきます(90rpmあたりでシフトチェンジしていくよりも速い)。110rpmを超えると120rpmくらいまではすぐに回ってしまい、そして維持が難しくなり暫く惰性走行。車の高回転型エンジンと同じでいくらでも回ってしまい、回し過ぎて壊れる前にリミッタに引っかかるようなものです。愛車アルテッツァは5000rpmまでは回転が重いのに、そこから7600rpmまで一気に回ります。なんとなく、それと同じような感覚になります。

ミニベロ16の場合は、漕ぎ出しが軽いということもあって、スタートダッシュから110rpm以上回してから2段階チェンジして速度を維持すると楽に走れます。そして、高ケイデンス走行のメリットとしては速度コントロールがしやすいことでしょうか。少し速度を上げる少し速度を下げるをやっても、負担はそれほどありません。トルク走行の場合は、いったん速度が落ちると再加速のために余分な力が必要になります。この辺も車と同じですね。

ということで、高ケイデンス走行のトレーニングに役に立つかと購入した「VETTA RT-277」ですが、これの“平均ケイデンス”は走行時間とその間の回した数で平均値を求めているため、実際の回転数の平均値ではありません。よってトレーニングの参考値にもなりません。平地を低トルク低回転で走れば、軽く回し続けることになりますので、その場合は実際の平均値と“平均ケイデンス”が近い数値になるかもしれません。

追記.
「VETTA RT-277」は使用2日目で壊れました。



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