ブロンプトンの場合は上り勾配が7%を超えたあたりから急激に負荷が高まるため、この辺が「上りが苦手な自転車」ともいえます。その感覚としてはブレーキを引きずっているような重さを感じ、トルクを掛けて踏み込んでもそれがダイレクトな推進力になっていないと明らかに分かります。しかし、購入当初は脚力不足で山間地を走り回るということはできませんでしたが、変な感覚は無かったような気がします。
平地ならばそれなりに巡航速度を高めていっても急激に負荷が高まるということはないため、トルクを掛けた場合に何らかの不具合が発生している可能性があります。「トルクを掛けた時ならばBBが怪しい」は定番ですので、「ブロンプトン BB交換」で検索してみると、どうやらブロンプトンの標準のBBにはあまり良いものが使われていないので、それを交換するのがカスタマイズの定番中の定番らしい。
そこでさっそくやってみることに…
・タンゲ BBU01503 LN7922 (シェル幅:68mm 軸長:118mm)
先駆者さんたちのレポートを見る限り、ブロンプトンにはTANGE(タンゲ)のBBが適しているらしく、113mmまたは118mmを使用するとのこと。そのどちらが良いのかは使用するクランクとの相性があるので、結局のところ現物合わせの「やってみなければ分からない」。
・シマノ TL-UN74-S
TANGE(タンゲ)のBBをねじ込む道具ですが、現物を見たところ殆ど同じものが工具セットに含まれていました。TL-UN74-Sの方が使いやすいのでムダな買い物では無かったのですが…
・キャプテンスタッグ トラウザスガード クリアブラック
ズボンのスソ汚れの防止のためにチェーンリングカバーが欲しいのですが、「POWERTOOLS CNCチェーンカバー 50T用 5ピン PCD110」が欠品中で手に入らないため、見た目はイマイチですが、無いよりはマシというものを購入。
・キャットアイ セーフティテールライト TL-LD630 RAPID3
ブロンプトンのリアキャリアと泥除けを取っ払ってしまったため、小さめのリフレクターをシートステーに装着してありますが、あまり目立ちません。サドルバッグを使うのをやめたため、テールライトをつける場所の確保ができました。
・パークツール BBT-4 ボトムブラケットツール
ブロンプトンのBBを外すための工具。ペダルを外す時もそうでしたが、ブロンプトンの場合は、たった1回の作業のために必要になる工具が結構あります。
ブロンプトンの標準品とタンゲのBBを並べてみました。明らかに作りが違いますね。標準品がヘボすぎます。
さくさくと交換。作業手順については「ブロンプトン BB交換」で検索すると先駆者さんたちの詳しいレポートが見つかります。
クランクとチェーンリングについては、デッドストック品を再利用しました。スギノのXD2はアンティーコで使うために購入したクランクですので、クランク長は165mm。ペダルはPD-A530にしてありますが、折り畳むとタイヤとペダルのクリアランスがほぼゼロです。ブロンプトンのクランクを交換するのならば170mmを選択した方がいいかもしれません。
スギノのXD2のインナー側にストロングライトCT-2アウターチェーンリング46Tを装着。アウター側は付けば何でもいいのでニローネから外した50T。 もちろんPCD110のチェーンカバーが手に入ったら交換します。半透明のチェーンカバーはあちこち干渉するため、見た目は妥協してここに固定しましたが、役に立つのかどうか分かりません。
この「タンゲの118mm + スギノのXD2」の組み合わせでインナーギア側にアウターギアを装着する方法だと偶然にもチェーンラインが標準と殆ど変りません。(実測したわけではありませんが)
テールライトは上手いことヤグラの上側の空きスペースに装着できました。ここなら折り畳みにも支障がでません。
ついでに四国遠征の時から発生している「チェーン飛び」の理由が判明したため、その対処。調べてみると、ブロンプトンの標準のチェーンは、KMCのZ410のような「1/8シングルスピード用」よりも幅が狭いらしく、標準品以外を使うと多少の不具合がでるとのこと。Z410にはクリップコネクターが付属していて、そこの幅がさらに広いため何かのタイミングでどこかに引っかかるのかもしれません。そこでクリップコネクターを外して様子見。