ジテツウ仕様のLupoDをリファイン

自転車に乗ると手術痕がチクチクと痛むため、ポジションの変更を強いられます。そこで、ママチャリ仕様に仕上げたアンティーコなら、“まったり”“ゆっくり”“気軽に”という雰囲気で走ることができそうに思えたのですが、そこにはワナがありました。


もともと「ホリゾンタルフレーム+ドロップハンドル」のミニベロは、あくまでも“雰囲気”重視であるため、走りなどまともに考えられていません。それをあれこれカスタマイズしてそれなりに走るようにするか、路線変更してさらに雰囲気重視にするかとなります。“まったり”路線の最終形態としてプロムナードハンドルを投入してママチャリ仕様にしたアンティーコですが、ドロップハンドルを使うことを前提にしたフレームであるため、トップチューブが短すぎます。

ハンドル位置を高めるために「可変式(アジャスタブル)ステム」を使っても、「高くするor遠くにする」の二者択一になっているため、「高くand遠く」にすることができません。ちょうど良い高さに合わせて、ジテツウで試し、さらに休日に40kmほど走ってみましたが、ハンドルが近すぎるためか妙に疲れます。お尻も痛くなってきます。

ということで、アンティーコにプロムナードハンドルを使うことは大失敗でした。このまま使い道がなくなったアンティーコの出番はゼロになりそうです。

それではということで、ジテツウ仕様のLupoDのリファインに取り掛かります。


まずは、さらなるリラックスポジションにするため、可変式ステムを使ってハンドル位置を高めます。ハンドル径が合わないため、アンティーコ用に購入したフラットバーに交換。この時点でハンドル幅が短いのが気になりますが、一発で完璧になるとは思っていないため、まずは試しです。

この状態でジテツウで試してみると、状態を起こし気味にしたことでお尻への負担が大きく、妙にお尻が痛みます。立ちこぎを取り入れても2時間が限度かもしれません。


そこで、ブロンプトンの遠征で酷使してヘタッてしまったアリアンテを再利用します。もともと柔らかいアリアンテLIFEよりもヘタッたアリアンテは柔らかいです。しかし、これでは誤差の範囲でしかないため、「こういうのはやめておこう」というアイテムをプライドを捨てて投入します。


UNICO UNICO Dr.Air エアーサドルカバー ヘクトパスカル ブラック レギュラーサイズ

肥満気味の人がダイエットのために自転車を始めた場合に役に立ちそうなアイテムですので、何となく「ふかふかのサドル」と同様に使うのが恥ずかしくなります。しかし、手術痕の痛みを避けるように座るとお尻が痛くなるため「背に腹はかえられない」ということで投入します。


エアクッションですので、お尻には優しいとは思いますが、見た目は悪くなります。さらに不安定な形状をしているため、どこに座ったらいいのかさっぱり分かりません。


少しでもお尻を安定させるため、サドルを前下がりにして、試乗してみますが。。。。

あまりにも暑いため20kmほど走ってギブアップ。頻繁に座る位置を変えて安定感を求めますが、スイートスポットは見つかりません。


翌日改めて試走。矢作川の河口までの平たんコースはベンチマークにちょうどいいです。エアクッションの効果は絶大で、約75km走ってお尻の痛みとは無縁でした。スイートスポットは微妙なのか、見つかったと思えば僅かにお尻を動かすだけでスポットから外れて「あれ?」の連続。さらにサドルを前下がりにしてあるため、腕への負担が大きく手が痛くなってきます。ハンドルの幅が狭いため、手首への負担も多く、100km超はチト厳しいかもしれません。

ということで、再びいじくります。


デッドストックになっていたマルチポジションハンドルバーを投入します。ヘンテコな形をしているため、見た目がイマイチ。日本人はドロップハンドルを好みますが、欧米の人たちがロングライドするのならば、このマルチポジションハンドルバーが主流だそうです。クロスバイクでロングライドするのなら、フラットとかライザーにバーエンドバーを付けるより、マルチポジションハンドルバーが良いと思いますが、ともかく見た目が。。。

なんちゃってシクロクロスであるLupoDはトップチューブが長いため、マルチポジションハンドルバーに交換してもポジションはちょうど良い感じです。


見た目さえ気にしなければ非常に扱いやすいハンドルです。ジテツウ仕様のLupoDの最終形態はこれで完成でしょうか。フラットハンドルやライザバーより遥かに使いやすいです。



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