走りが軽くなる「ZTR Alpha340 RIM」ですが、タイヤを嵌めるのが非常に大変という致命的な欠陥があります。嵌めやすいはずのGP4000Sですらタイヤレバーを使わなければ嵌りません。多少の悪路でも対応できるように28cを使おうとすると、まさにリムとの“格闘”になります。
「出先でパンクしたら困るな」という不安を抱きながら使ってきましたが、先日ついにパンク。炎天下の元、チューブ交換に30分も費やしたことで、このリムを使い続ける事に嫌気が差したわけですが、このままお蔵入りさせるには金額的にはもったいない代物です。一時的に「WH-RX31-CL」を使うとして「手組み1号(ZTR Alpha340 RIM)」をなんとかしたいものです。
まずは「ZTR Alpha340 RIM」の商品ページを改めて眺めてみます。
チューブレス対応のリムにクリンチャータイヤを嵌めるのが大変なのは定番ですが、23cですら非常に大変というのはどうなんでしょう。
リムの断面図をじっと眺めて、ふと思いついたことが…
さっそくポチッ。
・Panaracer 700C ポリライトリムフラップ 18mm [2本セット]
・Panaracer 700C ポリライトリムフラップ 15mm [2本セット]
現物合わせで試すため、18mmと15mmを購入。
今まで使ってきたリムテープは「シュワルベ ハイプレッシャーリムテープ」。高圧タイプですので硬く少し厚いです。
パナレーサーの18mmのリムテープに交換。こちらはシュワルベ製品に比べて柔らかく少し薄い。100psiで使うため、これで十分と判断。
なぜ「このリムテープなら」と思ったのか。タイヤを嵌める時にビードが少しでも中央に落ちるようにしたいためです。
大量に買ってしまって使い時が無かった「ミシュラン ラテックスチューブ AIRCOMP」を使います。LupoDで23cタイヤを使うと路面からの振動で手がしびれるため、少しでも振動を和らげる効果を期待。
さて、上手く嵌めることができるのでしょうか。タイヤはC50から外した「Michelin Pro4 Service Course」を使います。
いつもなら「嵌らん、嵌らん、イライラする」となるところですが、「ちょっと硬いかな」という程度でタイヤレバーを使うことなくパチッと嵌りました。
ビードは綺麗にリムの中央に落ちています。少しずつ空気を入れながらビードが上がってくることを確認。40psi程度入れたところで全周チェックして、いっきに100psiまで。
前後とも、さくさくとタイヤが嵌り、やれやれです。これなら普通に使うことができます。
さっそくジテツウで検証。
「WH-RX31-CL」+「Continental Grand Prix 4-Season 700×28C」の組み合わせで、アベレージは22.0km/h、22.6km/hでしたが、「手組み1号」+「Michelin Pro4 Service Course」なら23.4km/hでした。アベレージ云々よりも漕ぎ出しの軽さを非常に感じます。
リムテープ、チューブ、タイヤが違うため、結局のところ「リムテープを交換」が解決策とは言い切れませんが、タイヤレバーを使わなくても嵌る組み合わせを見つけたとなります。
Aセット: 手組み1号(改) 11-28T(9速) 「Michelin Pro4 Service Course」
Bセット: 手組み2号 11-30T(9速) 「ツアラープラス 23c」
Cセット: WH-RX31-CL 11-32T(9速) 「Continental Grand Prix 4-Season 700×28C」
Dセット: ROMA標準ホイール 12-25T(9速) 「Schwalbe Durano Performance Folding Road City Tyre Black 28c」