ミニベロの場合、“走り”を楽しむというよりは、自分好みに仕上げる過程が楽しく、特に必要としているわけでもないカスタマイズをあーでもない、こーでもないと試行錯誤の連続。自分の走りに合ったミニベロに仕上げるというわけではなく、このミニベロならこの姿が一番似合っているという方向性で最終的には仕上がり、その時点でカスタマイズは完了します。
私のブルーノミニベロ16は2008年11月の購入後4ヶ月辺りからカスタマイズが始まり、最終形態になったのが2011年1月。
ホリゾンタルフレームのミニベロはクラシカル路線じゃなければドロップハンドルは似合わないが持論です。走り志向のロードバイクもどきに仕上げてしまうと「チョロQロード」になってしまいます。可愛らしい女性が使うのなら良いのですが、オッサンが乗ると見た目がどうも良くありません。ちなみに、クラシカル路線というのは、ビアンキのミニベロ9のような30年くらい前にミニベロが世に登場した当時の姿のことです。
ブルーノミニベロ16については私の中では「これが理想的」となっているため、カスタム遊びは終わりです。そのことで出番が全く無くなってしまったわけですが。。。
GIOSアンティーコについては、「ヒルクライム遊び」を楽しむために仕上げました。ヒルクライム仕様のアンティーコで「ふじあざみライン」「御嶽」「乗鞍(2本)」「美ヶ原」など中部地区の有名どころを走りました。脚力がそれなりについてきて激坂でもロードで上れるようになったことで、アンティーコの出番は皆無。
走りに関していえば、ミニベロの優位性はありません。ミニベロの「上りが有利」という利点ですら、ロードに軽いホイールを使えば逆転してしまいます。一台だけ所有という制約があるのなら「チョロQロード」でも良いのですが、複数台を使い分けている状態において中途半端な自転車の出番が無いのは仕方がありません。アンティーコをどのように仕上げていくのかイメージできずに長いこと放置。
遠征オフ期間はカスタム遊びを楽しむ期間でもありますが、ロードの2台は既に最終形態、ブロンプトン(元M3L)も最終形態、ROMA(改)もわざわざいじくる必要も無し、立ち位置が微妙になってきたLupoDを現段階でいじくるのはムダな出費になりかねない。となれば、ターゲットはアンティーコ。
アンティーコを単純にフラットバーにしてしまうとブルーノミニベロ16とダブるため面白みに欠けます。そこで用意したものは。。。
ショートブルホーンハンドルバー、ギドネットレバー、ダブルレバー(10速)
もともとアンティーコはダブルレバー仕様でしたが、8速に戻すのも面白くないため10速用のレバーが必要になり、ちょっと試したいだけで「SL-7900 直付Wレバー リア10s対応 クロモリフレーム用」というのは痛い出費ですが仕方がありません。「DURA-ACE」のロゴがカッコ良いけど。
レバー位置がヘッドチューブになるため、せっかくの「DURA-ACE」が目立ちません。
こちらはちょっと試すにはちょうど良い価格の「ダイアコンペ DC139 ブレーキレバー」。30年前「ギドネットレバー + カンチブレーキ」の組み合わせではブレーキの効きが非常に悪くて困りましたが、ロードキャリパーブレーキ(67アルテ)との組み合わせならどうなんでしょう。私は手が小さいため握り幅の調整ができないギドネットレバーだと使い勝手が悪そうな気がします。
ハンドルバーは「日東 RB-018 26.0mm ガンメタ 400mm」。これならエアロブレーキレバーが似合いそう。
ブルーノミニベロ16で試しましたが、BL-R600のようなロード用ブレーキレバーとブルホーンハンドルバーの組み合わせは見た目がイマイチです。
で、今回はこんな感じに仕上げました。
テーマは「チョロQロードからの脱却」で、いちおうポタリング仕様のつもり。
さっそくジテツウトレーニングに投入してみましたが、以前のような軽快さが無くなっていて妙に疲れます。
荷物を背負って走ると腰が痛くなってくるので、大型のサドルバッグを装着。これに必要なものを詰め込んでいるため結構な後ろ荷重になっています。このバッグを使うためにゼロオフセットのシートポストから標準品に戻しているため、それも後ろ荷重になっている原因。
ROMA(改)に比べてアベレージが1.5km/hダウンとなった投入初日でした。