ブロンプトン弐号機「S2L」を購入当初からあれこれカスタマイズして、Ver2の「ブルベ仕様」で、ブルベの200km、300km、400km、600kmを認定完走しました。「ブルベ仕様の弐号機」と「旅仕様の初号機」の違いは、内装ギアが5段なのか3段なのか、さらに外装変速の有無だけです。要するにフロントダブルと合わせると20段変速なのが弐号機、6段変速なのが初号機というわけです。
過酷な旅の相棒である初号機には愛着があり、妙に身体に馴染んでいるため、「ブルベ仕様=ロングライド仕様」の弐号機を旅に使うことは無く、ブルベ終了以降に弐号機の出番は殆どありません。
そこで、弐号機をいったんノーマル状態に近い仕様に戻し、改めて「快速仕様」のカスタマイズに取り組んできました。
実は11月の鈴鹿サーキット「スズカ8時間エンデューロ【秋SP】」の「4時間ミニ・リカンベント【1人】」にブロンプトンで参加するため、そのためのカスタマイズともいえます。鈴鹿サーキットを走る場合は、アンティーコから53/39tを移植させるかもしれませんが、急坂を含む山間地を走る場合は50/34tの「快速仕様」とします。
内装5段変速を取っ払って外装2段変速に戻した時、12-16tではなく13-16tにしました。12tでは重すぎ、さらにギア比が開きすぎるのです。内装3段変速のトップまたはローを無くしたのが外装2段変速のギア比ですから、とても快速仕様とはいえません。13-16tにすることで多少なりとも使いやすくなりますが、下りのギアと激坂ギアが足りません。
ということで、弐号機を購入した当初からいつかは取り組んでみたいと考えていた禁断のカスタマイズに手を出します。
このカスタマイズについては先人の方たちの試行錯誤のアイデアをまるまるいただくというわけにはいきません。ベースになる部分、つまり必要なパーツについてはアドバイスをいただき、そこから先は「現物合わせ」と「各自のアイデア」で諸問題をクリアさせる必要があります。よって、最終的に何をやったのかは非公開です。(自己責任とはいえ、ここに書いたことを真似されてそれが原因で事故が起きても責任持てません)
用意すべきものは、11速のスプロケットとチェーン、そして0.55mmスペーサー3枚。私は12-14-17tにしたいため、「CS-5800 11-28」を購入しました。チェーンは105グレードの「CN-HG600」。
これが外装2段変速のホイールで、ちょっと無茶しましたが。。。
このように外装3段変速のホイールに進化。で、これをブロンプトンに嵌めたらオシマイなんていう“ポン付け”カスタマイズなんていうことはなく、さらなるイケイケドンドンが待っています。(ちなみにホイールそのものは無加工です)
14tの時に17tに干渉します。1箇所のみ引っかかりがあるため、シフトアップのための切り込みのところが干渉するようです。3本ローラーで試してみますが、実害があるのかよく分かりません。
休日になるのを待ってようやく試走です。
ジテツウコースとジドツウコースは違うため、ジドツウコースにあるコスモス畑にちょっと立ち寄ってみます。
休耕田がコスモス畑になることが多いため、毎年必ず同じ場所でコスモスを見ることができるとは限らないため、「コスモス畑が無くなってしまった」と落胆することも多いのですが、このように新たに見つけると嬉しくなってきます。
こちらも以前は単なる休耕田でしたが、コスモス畑になっています。
さて、最近は疲れ気味のため試走でヒルクライムコースに出向くというのも気が乗りません。そこで久しぶりに矢作川沿いを南下して三河湾まで行こうかと走り始めると。。。
なんと天気予報より早めに雨が降り出す始末。10分ほど雨宿りして、南下するのを諦め北上します。正面に虹が現れたためスマホでカシャ。今日はデジカメを携帯していません。この1分後には虹が消えてしまったため、運が良かったのかも。
予定を大幅に変更してやってきたのは、機材の効果測定のために走っている「山間地トレーニングコース バージョンA」のスタート地点。
では、スタート。
14tを使った時の干渉を少しでも解消するために、なるべく14tを使って走行。走り始めこそ明らかに分かるコリコリ感はありましたが、徐々に気にならない程度まで収まりました。アウターギアの時に多少はコリコリ感が残る程度で、インナーギアの時は最初から気にならない程度だったため、フロントがシングルなら干渉しない可能性はあります。カンパのチェーンなら、さらに0.39mmも幅が狭くなるため、干渉という問題は解決するかもしれませんが、高価であり、カンパの11速チェーンに対応したチェーンカッターも必要になるため、しばらく様子見。
上り区間が終わって小休憩。
そしてゴールの天神橋。結果はいかに。。。
セクター1 | セクター2 | セクター3 | セクター4 | 合計 | |
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初号機 | 23分46秒 | 22分6秒 | 10分11秒 | 23分28秒 | 79分31秒 |
弐号機 | 24分19秒 | 21分24秒 | 9分32秒 | 22分50秒 | 78分5秒 |
セクター1だけ弐号機が遅いことになっていますが、路面ウエットのため激坂区間でトルクを掛けることができず、さらに工事区間を徐行走行したことによるタイムロスが原因です。
下り区間のセクター3は危険回避のため無理せず、さらに風の影響も大きいため参考程度の数値になります。緩い坂がひたすら続いた後に急坂を上るセクター2で42秒、平坦区間のセクター4で38秒の差をつけているため、「内装ギアの初号機」と「外装ギアの弐号機」の速さの違いは数値に表れています。
ただし、2012年3月時点での初号機は旅自転車の最終仕様ではないため、単純に弐号機との比較はできません。
このあとはオプションで三河湖とか香嵐渓に行くというのが恒例ですが、雨が再び降り出しそうな空模様のため、素直に帰路につきます。ジテツウコースの復路を走るとコスモス畑を発見。復路を明るいうちに走ることができるのは夏場だけですから、このコスモス畑に気が付かなかったのは当然です。
走行距離 : 58.2km
獲得標高 : 495m