旭高原元気村と足助赤鳥居の激坂

今日はチャリンコ倶楽部のJin君と山間地サイクリングをすることにしましたが、後半は激坂ヒルクライムの連投が待っています。激坂で有名な「旭高原元気村」の北側からの上りと、愛知県の中で二番目の超激坂と噂される「足助赤鳥居」に挑みますが、新たな伝説が誕生するとは…

本日のコースです。

水源公園が集合場所になっています。


9時、水源公園スタートで走りなれたコースで矢作ダムを目指します。


県道355号は車の通りも殆どなく、ずっと日陰になっているため、涼しい風を感じながら走ることができます、そのためか、いつも以上に快調に走ることができ、あっと言う間に小渡ステーションに到着です。ここまでのアベレージは24.1km/hでした。


そして、矢作ダムに到着ですが、サイクリング気分はここまで。


いよいよヒルクライムの部のスタートです。ステージ1は「旭高原元気村」の北側からの上りです。Jin君の愛車はノーマルクランクですので、とてもヒルクライムには適していませんが、急坂程度の上りならJin君の剛脚なら難なくクリアできてしまうことは既に実証されています。では激坂ならどうか…


ところが、スタートして500mもしないうちに私は一人旅になってしまいました。“カシャカシャ”ではなく“グイッグイッ”と力強く上り続けるJin君はすごすぎです。1000mを過ぎるとJin君の後姿が全く見えません。ステージ1は序盤こそは激坂ですが、あとはダラダラと急坂+αの上りが続くのでペース配分が難しいです。難易度は高いとは思えませんが、途中で飽きてきます。旭高原元気村ヒルクライムのレベル判定はとりあえず「中級編」としますが、ちょっと優しい中級編です。県道506号の茶臼山ヒルクライムの方がキツイです。この「げんき館」をゴールとして、所要タイムは41分3秒でした。たぶんJin君は30分以内でゴールしたハズです。


「からあげ定食」で、ステージ2のために蛋白質をしっかり摂ります。


これが足助の赤鳥居です。足助町の国道153号からも見えるので、この場所はすぐに見つかりました。ここに棲む激坂魔王には“赤”ということで、「赤目の魔王シャブラニグドゥ」として、スレイヤーズを聴きながら上ります。


今回も下りながら写真を撮りましたが、上る順番に写真を並べます。このお稲荷さんが見えてきたらいよいよ闘いが始まります。


目の前にはまさに“壁”が現れます(写真では伝わりにくいのですが)。Jin君には「上れなかったら途中で待っていて。頂上で折り返して戻ってくるから…」と伝えたのですが、信じられないことにJin君はグイッグイッと上っていきます。ありえない光景が目の前に…。ありえない坂というよりも、そこを上っていくJin君に驚くばかり。もう一度書きますが、彼の愛車はノーマルクランクですよ。平野部走行用の自転車でこの超激坂を上っていくなんて…


最初の難関で大多数の人は「ありえん!」と諦めると思いますが、激坂仕様のGIOSアンティーコですから、どんな坂でも上れます。が、Jin君は最初の難関をクリアした後も停まることなくガンガン上っていき、あっと言う間に私の視界から消えました。信じられない…。


沿道には花が咲いていたんですねぇ。上っている間は、周りを見る余裕は全くありません。道路の先を見ると精神的なダメージを受けるので、せいぜい5m先を見る程度で黙々と上っていきます。毎度のことですが、下りながら「これはあり得んな」と感じるため、上りでそう思ったらそこで終わりです。足助赤鳥居ヒルクライムのレベル判定は「上級編」ですが、千人塚よりも攻略は容易いです。最初の“壁”を突破できるのかどうかで勝負は決まります。そこを突破すればあとは激坂レベルです。千人塚は「金色の魔王 ロード・オブ・ナイトメア」に値する強さですから、それに比べたら「赤目の魔王 シャブラニグドゥ」ならとりあえず“闘ってみる”対象にはなるかと。ただし、足助赤鳥居は激坂区間なのに車が通るため、必殺ワザ“蛇行運転”を封印させられることがあります。

追記.「千人塚」があまりにもすごすぎるので、「足助赤鳥居」は「中級編」にします。今のところ中級編の中で一番大変な坂ということになります。


足助の赤鳥居の激坂攻略です。距離は1.5kmで、タイムは14分51秒でした。Jin君は13分以内でしょうか。こんな超激坂をノーマルクランクで攻略したJin君は伝説の勇者になってしまいました。ロードに乗り始めて間もないJin君は“走り方”も殆ど知らないため、ずっと下ハンで上り続けたのです。それすら「ありえん!」ですよ。こればかりは脚力云々という問題ではなく、全身が筋肉の塊で、心肺機能も非常に優れているのでしょう。Jin君、あなたこそ真の勇者です。シャブラニグドゥを素手で倒したようなものか…

香嵐渓からはいつもの足助街道を使わずに、交通量が少ないルートを走りましたが、そちらは微妙にアップダウンが多いため、結構疲れます。水源公園に戻ったところで、私の体力が限界に達したため、自宅までJin君の車で送ってもらいました。Jin君ありがとう。

本日の走行距離は97.5kmでした。(獲得標高1490m)



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