超激坂に挑戦「村積山と足助城」

そろそろ「ヒルクライムゲーム愛知県編」をコンプリートさせたいところです。そこで今日は激坂で有名な「足助城」に挑戦することにしましたが、単発では面白くないため、“超激坂”な予感がする「村積山」に上ってみることにしました。

本日のコース

ヒルクライムの2本はともかく終盤にもヒルクライムに近い上りがあります。


7時10分自宅を出発。既に通勤時間帯のようで一般道の交通量が非常に多かったです。その代わりに堤防道路をかっとぶ車はいないようです。堤防道路をサイクリング気分で快適に走ります…。ですが、既に汗だくです。


本日のヒルクライムのステージ1に到着です。以前からここが何なのか気になっていたのですが、調べてみたところ由緒ある山だったようで、この「村積山」は「三河富士」と呼ばれているとのことです。周辺地区からこの辺りの山を見て、ひとつだけ尖がっている山があるのですが、それが「村積山」だったようです。つまり、その山に今から挑むわけですが…

写真は下りながら撮りましたが、コース説明のため麓から頂上に向けて掲載します。


序盤から“超激坂”になっていますが、路面状態がそこそこ良いため「ダンシング+蛇行走行」でなんとか切り抜けます。このヒルクライムコースはマイナーすぎるためネットで探しても殆ど情報が見つかりません。調べた限りでは自転車で上りきった人は1名だけのようです。よって「今日は“様子見”でも良いか」と開き直って上るのですが、400mほどで緩やかな坂になってしまい「えっ!もう終わりなの?」という雰囲気なのですが…


この池の手前に駐車場があるため、そこまでは車でも普通に上ってこれるということになります。ところが…


池を過ぎると“超激坂”が再び現れ、それ加えて路面にはコケが生えているため、非常に苦しめられます。蛇行走行をしようとすると切り返しでひっくり返りそうになるため、蛇行走行も途中から通用しなくなります。進むにつれて、さらに斜度が厳しくなってくるため…


「あかん、もうダメだ…」「今日は様子見だし…」「負けてもいいかぁ」「ダメだダメだ!」「ここでくじけちゃだめだ!!」「うわっ落車する」「なんとか堪えろ~」この自分との闘いが非常に長く感じ、ヒルクライムゲームとして取り組んで以来の初の敗戦を覚悟しました。写真のコーナーに差し掛かったところで上りの終わりが見えたため“最後”の気力で…


「なんとか上り切った!」「自分に負けなかったぞ!」と達成感が湧き上がる中、距離計を見ると「???」なんか足りないみたい。なんと、まだ続きがあるのです。左方に薄暗い道路があります。ここから緩い下りが少しだけあり、嫌な気配を感じながら進むと…


「でた!」「ゴール前にこんな“超激坂”が待っているとは!」という感じで、ここまで来たら力尽きようとも挑むしかありません。ここの最大の敵は路面状態です。斜度は“超激坂”クラスですが、登山者すら歩かない区間ですので、路面がツルツルと滑るのです。踏み込むと後輪がズルズルと常に空転します。それが幸いしてかクランクは回るため、倒れない限り上れます。ここはダンシングとかシッティングなんていう綺麗ごとで上れる区間ではありません。最後は無酸素運動領域に達して…


必死の形相ながらもノンストップでゴール!!! 走行距離は1.4kmで走行タイムは11分9秒。自分に負けることなく完走! でも燃え尽きました。まだ筋力は残っていますが、心肺機能の限界点近くまで無茶したため、しばらく横になって回復するのを待ちます。内臓まで痛くなってきたので、このヒルクライムは危なかったです。

あの「千人塚」が“魔王”なら、この「村積山」は“山神”です。距離こそ1.4kmですが、千人塚に匹敵する難易度です。愛知県で二番目の激坂ヒルクライムコースは「村積山」に決定です。(コース長として最低1000mは必要)


せっかくですから「展望台」に行ってみる事にしましたが、どこまでも続きそうな階段を登っていきます。


今の時期は周りの木の葉が生い茂っているため、景色もそれなりになってしまいますが、結構高いところに来た事だけは分かります。少し離れたところに「村積神社」がありましたが、“絵”にならなかったため割愛します。


ヒルクライムのステージ2に向かう前に鞍ヶ池の「あじさいの道」に立ち寄ってみます。


全般的に見頃にはまだ早いのか遅かったのか良く分からない状態でした。今年は品種によって開花状況にばらつきがありそうです。


さて、ステージ2の「足助城」のスタート地点に到着です。鞍ヶ池に立ち寄るためのコースが意外にも上りが多くて、既に疲れていますが、ここを攻略すればヒルクライムゲーム愛知県編をコンプリートできるため気合を入れて挑みます。

ここも写真は下りながら撮りましたが、コース説明のため麓から頂上に向けて掲載します。


超激坂とはいえ、走行距離は1000mちょっとですから「なんとかなりそうかも」と気楽に考えて黙々と上ります。最初の難関はこのコーナーですが、このレベルなら今まで何度も走ってきたため「いつものこと」程度の感覚です。


意外にも簡単にここまで上ってきたため「なーんだこれで終わりか~」と思うのは早かったようで、本当の闘いはここから始まるのでした。


「沿道の紫陽花を観賞しながら気軽にハイキング」なら激坂を歩いて上るのも少しは楽しいかもしれませんが、自転車で上るとなると「なんじゃこりゃ~」と叫びたくなりますよ。このコースの苦しいところはスタートして750mまでは「激坂+短い超激坂」なのですが、残りの250mがずっと超激坂となっているところです。足助の「赤鳥居の坂」は序盤が超激坂となっているため、そこを上れるかどうかが最大のポイントなのですが、足助城は終盤が一番キツイ区間となっているため「ここで諦めるのは悔しい」となり最後は“意地”だけで完走させます。


汗だくになりながらノンストップでゴール!!! 走行距離は1.07kmで走行タイムは11分34秒。今年の激寒の1月上旬に来たときはずっと自転車を押して上りましたが、今日は完走できました。激坂などで「歩いたほうが速い」なんて言う人が居ますが決してそのようなことはありませんよ。自転車で上れなくて、自転車を押して歩いたとしても、自転車よりも速く上れることなどありえません。「歩いたほうが速い」なんて上れない人の単なる言い訳です。本当の超激坂だと自転車を押して上るのも大変なんですよ。

これでようやく「ヒルクライムゲーム愛知県編」をコンプリートできましたが、最近はコース上に斜度が20%以上になる区間が無いと楽しくないと感じてきました。もう「超激坂を走りたい病」に掛かっているのかもしれません。


最後に「ささゆりの里」に立ち寄ってみましたが、プチヒルクライムコースみたいな道路を走ることになり、予定外の筋力疲労となってしまいました。肝心の“ササユリ”ですが、数年前に訪問した時と違って、なんだか“壊滅状態”のような雰囲気です。いったいどうしちゃったのでしょうか。「ガッカリ」を通り過ぎ溜息しかでません。


数えるほどしかない貴重なササユリ。天然モノを育てるのは大変ですが、あの景色が復活することを期待しています。


高いところに咲いているササユリを紫陽花を前ボケにして撮ってみました。撮影目的で「ささゆりの里」に訪問しても「撮るものが無い」と嘆くかもしれません。

7時10分出発、14時20分帰宅。本日の走行距離は約90kmでした。(獲得標高1106m)



関連エントリー