ミニベロで激坂巡りin豊田市

平成の大合併で広大な土地を手に入れた豊田市ですが、岐阜県と長野県に隣接しているのですから愛知県の地図を眺めてみると面積だけはありえないほど巨大な市となっていることが分かります。まあ手に入れたのは山ばかりですから、地元民としては複雑な心境ですが、自転車遊びとしては豊田市内を走るだけで200kmオーバーになりますし、累積獲得標高差3000mオーバーも可能ですから、走る場所は市内だけでも困ることはないです。

本日は豊田市内の激坂ヒルクライムコースを巡ってみることにしました。猿投山、大多賀峠、千人塚、旭高原元気村、そして締めで三国山です。これらを全て走れば累積獲得標高差3200mオーバーになりますが…

本日のコース

天候不順だったため「三国山」はパスしました。


猿投山の登山者用駐車場に車を停めて、まずは猿投山ヒルクライムを楽しみます。この「クマ注意」の看板をスタート地点にしましたが、駐車場から数十メートルでいきなり上りが始まりますので、ウォーミングアップ無しで上り続けることになり、タイムを狙う場合はお勧めしません。


とりあえずゴールです。走行タイムは26分38秒でした。前回は24分59秒でしたので、サイクリング気分で上ったとしても遅過ぎですね。今日は「回し過ぎない、踏み込み過ぎない」を試しているので、タイムは気にしません。


路面状態が悪いため、下りは20km/h程度で慎重に走ります。今日はマウンテンツーリングシューズ(SH-MT42BR)を履いているので、クリートを嵌めずにPD-A530のフラット面を使うことができます。


猿投グリーンロードを使って足助方面に向かいます。


さて、ヒルクライムステージ2は「段戸山ヒルクライム」で、大多賀峠までひたすら上ります。一週間前にロードで走ったばかりですが、あえてここを走る理由は「ロードとミニベロとの違い」を確かめたかったためです。


滝汗状態で上り続けゴール。先週もそうでしたが、夏場にここを走るものではありませんね。体に悪そうです。走行タイムは1時間1分21秒でした。ロードで58分37秒でしたので、ミニベロは上りに有利というのには当てはまりませんね。この理由は簡単で、「段戸山ヒルクライム」の場合は8km地点までは激坂ではなく、ロードでも普通に上れてしまうため、ミニベロの有利性が全くありません。終盤の約3km区間はロードの“どこでもギア”すら私には重すぎるため、この区間はミニベロが有利ですが、あくまでも「激疲れしないように上る」という点において有利であって、速く走れるわけではありません。これについてはステージ4で改めて触れます。


これが有名な「旧伊勢神トンネル」です。大多賀峠から旭高原元気村方面に向かう途中に立ち寄れますが、通ろうとは思いません。


ヒルクライムステージ3の山を背景にハスの花を撮ってみました。


超激坂仕様のGIOSアンティーコを持ち出したのですから、ここを走るしかないでしょうという超激坂ヒルクライムは「千人塚」です。前回のチャレンジでは「限界ギリギリのバトルに勝った」という雰囲気で上れたとはいえ、体を壊しそうでした。今日はその反省を踏まえて秘策があります。ギア比はもちろんそうですが、もう一つある方法を使えば…


はい、激疲れすることなく、思いの外“すんなり”上れちゃいました。2回目ですから、ペース配分が分かっていたとはいえ「千人塚よ、恐るるに足らず」という雰囲気(「ふじあざみライン」を2回も実走した経験は大きいかも)。タイムは22分36秒でした。前回が18分33秒でしたので、この「激遅!」が重要ポイントです。「遅く走ることができる」というセッティングにすれば、どんな坂でも激疲れにならずに上れるのです。前回のギアはフロント42T、リア30Tで、今回はフロント34T、リア28Tですので、ギア比として13.3%ほど軽くなっています。そして「ある方法」というのは、クリートを嵌めずにフラット面をママチャリのように土踏まずで漕ぐのです。ペースはものすごく遅くなりますが、20%超えの坂でもシッティングで上れます。踏めなくなったら立ち漕ぎも使いますが、数秒間を3回ほどでした。前乗りシッティングでしたので、前輪が浮くことも殆どなく、落車の心配は無用でした。

上り終わって補給タイムをしていると、なんと雨。15分ほど様子を見ましたが止みそうもないため、コースを変更して小渡へ向かいます。ところが小渡に向かうにつれ、雨の雰囲気がなくなってしまい…


小渡ステーションでガッツリ補給して、ヒルクライムステージ4に向かいます。


もちろんヒルクライムステージ4は「旭高原元気村」です。ここも一週間前にロードで走ったばかりですが、検証のために走ります。


そして再び滝汗状態で坦々と走りゴール。走行タイムは41分27秒でした。ロードで38分45秒でしたので、やはりタイムとしては遅くなっています。「段戸山ヒルクライム」とは違い「旭高原元気村ヒルクライム」はスタート直後から激坂でそれが3km地点まで続き、さらに4km地点までもキツイ上りで、残り1kmでようやく普通に走れる上りとなっています。激坂ヒルクライムですから、ようやくミニベロの有利性が出るのかと思えば、実は「ミニベロなら坦々と走ることができる」に尽きます。序盤の激坂もロードなら延々とダンシングをする必要がありますが、GIOSアンティーコならシッティングで全ていけます。つまり、ロードは「ゆっくり上ることができない」というわけです。ロードで激坂を上る場合は、ムキになって漕ぐか(くるくる回せるレベルではないです)、諦めて歩くかとなります。(軽量ホイールとマウンテン用のギアをロードで使えば、ロードでも超激坂を上ることは可能ですが)

15分ほどベンチで横になって、さてヒルクライムステージ5の「三国山」へ向かうかと立ち上がった瞬間、なんと突然の豪雨です。簡易カッパを着てリスタートしますが、もう「えらいこっちゃ」状態です。旭高原元気村からの下りの道が川のようになっていて、スリックタイヤだとむちゃくちゃ不安定で怖いです。そして、シャワーのように雨が顔に当たって、目を開けるのもツライ状態で、ブレーキを掛けっぱなしで慎重に下ります。


この状態で交通量が多い道路を走るのは危険ですので、先週走った県道を使いますが、雷が鳴っていて怖過ぎです。クロモリフレームって鉄ですからねぇ~。(このような状況下の撮影には防水デジカメ「μTOUGH-6010」が役に立ちます」)


ようやく雨が止んだかと思って、走ってきた方向を見ると、雨雲が…。つまりは雨が止んだのではなく、雨雲から逃げることができたということのようです。


そして、お気に入りの県道355号を走ると、なかなか良い感じの景色を楽しめました。


ポツリポツリと雨が降り始め、本降りになる前になんとか猿投神社に戻ってきました。

本日の走行距離は約105kmで、累積獲得標高差は2364mでした。先週は2218mで激疲れ状態でしたが、今日は余裕があります。つまりは、激坂をゆっくり走ることができれば、激坂ロングライドも大丈夫となりますが、ミニベロでロングライドは疲れますからねぇ。停まることが殆どない山間地走行で、斜度が8%程度までならミニベロで走る理由が全く有りませんね。



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