知多半島の「花ちゃん坂」にチャレンジ

そろそろ“走り納め”になってきますが、「平地ロングライド部」として知多半島を走ることにしました。ある程度はノンストップで走ることができるため、LSDトレーニングに最適なコースでもあります。そして“おまけ”として、自転車ブロガーたちに有名な「花ちゃん坂」にチャレンジしてみます。

※何度も走ったコースですので、コースマップはありません


8時30分、自宅からちょうど1時間で「かわら美術館」に到着。水分補給後、リスタート。


9時20分、「新舞子」に到着。今日はLSD走行に徹して心拍数140~150に収まるようにしているため、LupoDで走ったときよりも5分遅れです。ここで携帯補給食でエネルギーを少しチャージ。LSD走行の場合はメインタンクとサブタンクの使われる割合が1対4くらいになるため、消費したカロリーの20%程度補給していけばエネルギーは持ちこたえるハズです。


10時30分、「野間灯台」に到着。冬場の定番「反時計回り」をしたのに、期待の追い風の恩恵が全くありません。今日は時計回りが正解かもしれません。


11時15分、「師崎」に到着。自宅から3時間45分でした。ここまでのアベレージは23.7km/h。LupoDの時は24.8km/hでしたので、平地のロングライドでGIOSアンティーコを使うメリットは全くありませんね。


カッパの「花ちゃん」。師崎から河和まで強い向かい風の中を走ることになり、13~18km/hを出すだけでヘロヘロです。


さてブロガーたちに有名な「花ちゃん坂」は………。なんじゃありゃ~。絶望的な光景が目の前に………。


気持ちを落ち着かせるために休憩タイム。筋力回復を兼ねて。


さて「花ちゃん坂」にチャレンジしてみますか…。線路を渡った所をスタート地点にしました。まずは手堅くダンシングでえっちらおっちら、えっちらおっちら、あれれ?

しゃない、Uターンして、次はシッティングの蛇行走行で………。あれま?切り返しができない。


緩い区間で勢いをつけても意味がないので、ここからスタートすることにして、直進シッティングで………。うーんなんでかなぁ。

切り札の「前乗りシッティング」を繰り出すか。今日は千人塚を楽勝で上れる超激坂仕様ではなく、ヒルクライム用の激坂仕様のGIOSアンティーコですが、クリートを嵌めずに「前乗りシッティング」をやれば大抵の坂は上れます。

ということで、うんしょうんしょとトルクを掛けて、みぎ、ひだり、みっみぎ!、ひっひっひだり!、みっみっみっみっ、うわぁ。だめだこりゃ。


諦めて、テクテクと登山しました。歩いて登るのも大変な坂ですねぇ。


さてと、「花ちゃん坂」にチャレンジしてみたものの、あえなく撃沈となりましたが、まあ例えてみれば、仮面ライダーが変身ポーズの間に攻撃されて倒されてしまったようなものです。“もがき”どころか“ふんばり”の段階に行く前に自転車が停まってしまいます。ブロンプトンで激坂を上るときのように「ペダルが下がらない」というわけではなく、激坂仕様のGIOSアンティーコなら「花ちゃん坂」でも踏み込めばペダルは下がります。

つまり、機材とか脚力の問題ではなく、ペダリングが原因なのです。まだ体重が重いときにやっていた「蹴りだしシッティング」を使わなければ、この坂を上ることはできません。「踏み込みシッティング」の場合はトルクが掛からない角度があるのです。

仮に右足で120度、左足で120度の範囲でトルクを掛けた場合、無トルクの角度が120度あります。勾配20%や25%の坂なら、この無トルクの状態でも惰性で少しは進むため、次の踏み込みが間に合います。ところが「花ちゃん坂」のような勾配40%を超える場所では無トルクになった瞬間に自転車は停まってしまいます。前輪が段差に当たって立ちゴケすることがありますが、あの状態と同じです。

360度全ての範囲でトルクを掛けるようなシッティングができなければ、「花ちゃん坂」を攻略することは不可能です。さらに、ビンディングのクリートを嵌めて“巻き足”も併用する必要があるため、落車を覚悟して挑むことになるでしょう。

それでは、私は「花ちゃん坂」に再チャレンジするのかですが、「しません!」です。四十半ばから再開した自転車遊びですから、素人が我流で鍛えたりすると膝を壊す可能性が高いです。中年オヤジが膝を壊すと一生直りません。よって、昨年の夏と今年の春に膝を痛めたことを切っ掛けに「膝に優しい乗り方」を研究して、サイクリングレベルのヒルクライムを楽しめるようになったのです。激坂遊びのために膝を壊すなんてことがあったら、ヒルクライムを楽しむどころか山間地を走れなくなってしまいます。

鍛えていない人が「蹴りだしシッティング」をやると確実に膝を痛めます。ブロンプトンの場合は「前乗りシッティング」ができないため、勾配10%超えをシッティングで上ろうとすると「蹴りだしシッティング」になってしまうため、体力が続く限りダンシングを強いられるのです。箱根越えコースの半分以上をダンシングしていたので、長時間のダンシングができるようになった今となっては、ダンシングで上れない坂に挑もうとは思いません。

今回は「無トルク状態になった瞬間に自転車が停まる鬼坂」という貴重な体験になりました。


今日はLSD走行ですから、補給はそこそこで良いのですが、向かい風でエネルギーを使ってしまったため、終盤に備えてコンビニで補給タイム。


そして、いつもの「衣浦トンネル」を通ります。半田からトンネル入り口までの川沿いの道は、完全な追い風で気持ちよく走れました。


国道419号線と明治用水遊歩道は、若干の追い風だったため、心拍数140前後で流して走れました。


今日は「自転車用オーディオプレイヤー」を試してみました。「iPod nano 6G」だと2時間程度、「iPod nano 4G」だと3時間程度でバッテリー切れを起こしますが、このPLANEXの製品は8時間鳴らしていても全く問題ありません。さすが専用品といったところでしょうか。

「平地のロングライドならビアンキLupoDの方が圧倒的に快適だな」と改めて感じさせられた知多半島サイクリングになりました。平地のロングライドをGIOSアンティーコでやるメリットは何もありません。GIOSアンティーコは「走行距離80km、獲得標高差2000m」というヒルクライム有りの山間地サイクリングに適しています。これが「走行距離120km、獲得標高差2000m」になるとロードの出番となりますので、自転車の特性と言うものは面白いものです。(ストップアンドゴーが多い市街地ならブルーノミニベロ16が一番快適)

7時30分出発、15時30分帰宅。本日の走行距離は約133km、アベレージは21.1km/hでした(獲得標高391m)。



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