意外に使える格安GPSサイコン「BRYTON Rider 15E」

過去に自転車が増える度にサイコンを買い足して、さらにケイデンスとか心拍数を知りたくなって高機能版に買い直しため、今となっては使っていないサイコンが大量にあります。

機能が多ければバッテリーとか電池の消耗が激しいため、ジテツウ用途のROMAにはキャットアイの有線式の廉価版を使っています。結構な年月が経ちますが未だに電池交換をしていません。用途限定と割り切れば手間を省けます。

ロングライドをするようになってからは「GARMIN Edge 500」を使ってきました。当時はトレーニング代わりのジテツウだったこともあって、ジテツウでも「GARMIN Edge 500」を使い、“ほぼ毎日使う”状況でした。そのため、バッテリーのへたりがくるのも早くて、二つ目の「GARMIN Edge 500」に突入しましたが、そのころからいろいろあってロングライドもしなくなって、ブロンプトンの旅で活用する程度です。

GPSサイコン代わりに使っている「GARMIN Edge 500」ですが、ROMA以外はこれ一つで運用していると不便なこともあります。それは「サイコンを忘れた」ということが結構あるのです。

キャリーミーの時は速度とか距離とかは走っている最中に気にすることはありませんが、帰宅後の「記録」として距離だけは把握しておきたいものです。そのため、「GARMIN Edge 500」をバッグに入れることにしていますが、いざ走り出すときの「サイコンをオン!」で「あれ?サイコンがない」となるのです。

近場をぶらぶらする時のポタロード仕様のニローネにデッドストックになっているサイコンのどれかを使えば良いのですが、「それでは面白くない」という変な趣味が湧き出て、「わざわざ買う必要もないけどなんか面白そう」という理由でポチッ!

もちろん「なんか面白そう」でポチッできる価格のサイコンです。


BRYTON ブライトン Rider 15E (各種センサー無しのベースモデル)

Bryton Inc.について
BrytonはGPSを搭載した一般電子製品を開発生産する台湾の企業です。
カーナビなどを手掛ける大手GPS関連企業から独立した社員が立ち上げたのがBryton。 サイクルコンピューターだけでなく、GPSウォッチ等の開発生産も行っています。

もともと価格が安い為なのか殆どのショップが定価販売ですが、GPSサイコンが税込みで8800円なら“格安”です。それでも定価で買っては負けた気がするので、15%offクーポンが使えるタイミングでポチッです。


バイクマウントは1個のみです。厚さが違うゴムのスペーサーが2個、サイズ違いのゴムバンドが2サイズ×3本、短いUSBケーブル、分かりにくいクイックスタートガイド。


開封して最初にファームウェアのバージョンアップです。URLはクイックスタートガイドに書かれていますが、実行してもバージョンアップされたのか分かりにくいです。再度、バージョンアップしようとすると「最新です」で表示されるため、それで正常にバージョンアップされたことが分かります。


今どきのサイコンはスマホ連携が当たり前ですが、このGPSサイコンにはスマホが必須です。つまり、ファームウェアのバージョンアップも含めるとPCとスマホが必須というわけです。それらを持っていない人が買うと困ることになります。スマホ連携のメリットのひとつに、電話やEメール、SMSの着信をデバイス上に通知する機能があります。私の場合は「Fitbit Charge 3」を使っているので通知機能はそちらが受け持っていますが。

最後まで悩んだのが時刻合わせです。時刻を合わせる方法が分からず、なぜかサマータイムが適用されていて17時でも16時になっています。30分ほど格闘して「もしかしたら」と家の外に出てGPS信号を拾ってみると正確な時刻になりました。


さっそくニローネに装着して「BRYTON Rider 15E」を試します。格安GPSサイコンの位置づけにあるにも関わらず「獲得標高」が分かる点もポチッした理由のひとつです。よって、平坦ではなく、久しぶりに山コースを走ります。


「BRYTON Rider 15E」単独では正確性の検証ができないため、今回は「GARMIN Edge 500」と併用します。


季節的に彼岸花を見ながら&汗だくになりながらひたすら上ります。


休憩ポイントの二畳が滝の看板は駐車車両に隠れていて残念。それにしても、まだまだ日差しが強いです。


久しぶりの「峠コース」ですが、トレーニング代わりのジテツウをしていた2011年、2012年は出勤前にここを走っていました。今思うと我ながら呆れます。そんなことをやっていたので、ブロンプトンの旅で「日本一周」ができ、ブロンプトンでブルベのSRを取ることもできたのですが。

山の中を走る時は「BRYTON Rider 15E」のデジタルコンパスは意外にも便利です。今回は走り慣れた道ですので迷子になりませんが、初めて走る山奥の道の場合に役に立ちそうです。

大き目なディスプレイに大きい文字で表示されるので、基本表示は「時刻」「速度」「距離」にしています。真剣に走るわけではないため、走行中はその3つで十分です。

表示設定
最大表示項目数:4
最大ページ数:5

最大表示項目数は「4」になっていますが、各種センサーを使わない場合は「3」です。山コースを走る時に必要な、勾配、獲得標高(上り)、獲得標高(下り)を同一のページに表示できない点が残念です。


帰宅後、スマホ連携させてみると、このようなデータを見ることができました。便利な世の中になったものです。

さて、「BRYTON Rider 15E」「GARMIN Edge 500」それぞれの数値はどうでしょうか。

走行距離 39.79km / 39.76km ※ほぼ同じ
走行時間 1:50:45 / 1:50:13 ※オートスタート、オートストップのタイミングの違い
獲得標高(上り) 457m / 383m ※相変わらず「Edge 500」は低めに出ます
獲得標高(下り) 469m / 414m ※相変わらず「Edge 500」は低めに出ます
気温 27℃ / 33.4℃ ※相変わらず「Edge 500」は高めに出ます

心配だった「走行距離」が「Edge 500」と同じ数値なら安心して使えます。「獲得標高」はどちらが正しいのか分かりません(ルートラボと比べても「Edge 500」は少な目の数値になっているため)。「気温」は「Edge 500」が明らかにおかしいです。富士山五合目で30℃を示したことがあるほどあてになりません。

「BRYTON Rider 15E」のバッテリー駆動時間は「16時間」、ログヒストリーは最大30時間(1秒間隔測位モード)です。ブルベで使うならひとつ上のモデルが必要かもしれませんが、日帰りで近場をぶらぶらするだけなら「Rider15」で十分です。

ということで格安GPSサイコン「BRYTON Rider 15E」は意外に使えます。



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