今回の改造ネタの切っ掛けは「9速化失敗」から始まっています。前回の失敗時に「もしかしたら、フロントギアを小さくすればなんとかなるかもしれない」と推測していましたが、それだけではなく、フロントギアを9速・10速に対応したものにする必要があります。その場合は「PCD130mm」になるため、クランクを交換することになります。
成功事例が無いものかと検索してみましたが、ブルーノミニベロ16ロードを改造しまくるような人はいないようで、事例(成功、失敗ともに)は見つかりませんでした。まあ失敗も教訓になるもので、それもまた自転車という趣味の楽しみ方の一つでもありますので、自分の“勘”を信じてチャレンジしてみることにしました。
「シマノ カプレオ クランクセット FC-F700 + スギノ NT-130 アウター チェーンリング 53T」の組み合わせにしたのも「もしかしたら」という“勘”です。成功する保障は全くありませんでしたが、結果的には上手くいきました。もし今回も失敗していたら、パーツの在庫が増えるだけでしたが、今後もあれこれ自転車遊びをやっていけば、そのうち使い道が出てくるとは思います。
フロントギアを60Tから53Tに交換した場合のシミュレートは以下のものでした。
フロント : 60T→53T
スプロケット : Shimano HG50-8S 12/25T→HG50-9S 12/25T
周長 : 1170mm
回転数 : 80rpm
ギア比 | 12 | 13 | 15 | 17 | 19 | 21 | 23 | 25 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
60 | 5.0 | 4.6 | 4.0 | 3.5 | 3.2 | 2.9 | 2.6 | 2.4 |
ギア比 | 12 | 13 | 14 | 15 | 17 | 19 | 21 | 23 | 25 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
53 | 4.4 | 4.1 | 3.8 | 3.5 | 3.1 | 2.8 | 2.5 | 2.3 | 2.1 |
速度 | 12 | 13 | 15 | 17 | 19 | 21 | 23 | 25 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
60 | 28.1 | 25.9 | 22.5 | 19.8 | 17.7 | 16.0 | 14.7 | 13.5 |
速度 | 12 | 13 | 14 | 15 | 17 | 19 | 21 | 23 | 25 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
53 | 24.8 | 22.9 | 21.3 | 19.8 | 17.5 | 15.7 | 14.2 | 12.9 | 11.9 |
ハイ側から2枚目を使用して約23km/hで走るようにセッティングをしたつもりでしたが、昨日「岡崎市の山間地と平地」を実走したところ、平地は3枚目を使用して23~24km/hで走っていました。どうやら計算上90rpm前後で走っていたようです。ハイ側1枚目で28km/hで走る場合もあったため、全般的にケイデンスが上がっているようです。
のんびり走るためのデチューンでしたが、どうやらケイデンスを上げるトレーニングにもなっているようです。この辺は面白いもので、結果的には自転車ダイエット用のチューニングになってしまったようです。特に2枚目、3枚目、4枚目の繋がりが良いため、LSD走行には最適です。
ミニベロ16の場合はチェーンラインを考慮すると、3枚目が一番ロスが少なそうだから、結果オーライということでしょうか。「シマノ カプレオ クランク」はミニベロ16のノーマルクランクよりもフロントチェーンラインが外に出ているため、リアのロー側に余分な負荷が掛かりますが、とりあえずチェーンが外れるほどではないため、しばらく様子見です。(試しに山間地を走ってみましたが、通常はミニベロ16で激坂を走ったりしませんので)
追記
チューニングとは「機械に手を加え、目的とする状態に調整すること」ですので、体力、脚力、使用目的に合わせて自転車をセッティングすることは、まさに「チューニング」ですね。