Vol.2 RC名古屋「BRM323名古屋300 スタジアムツアー」

ブルベというものは「SR(スーパーランドナー)」という称号を得るためのゲームだと私は考えています。200km、300km、400km、600kmをそれぞれ時間制限内に全て完走して認定されると、めでたく「SR」と称されるわけです。「SR」を目指していないのならブルベに参加する必要は無いのではと思えます。200kmならいつでも個人的に走ることは可能。300kmなら夏場に早朝から走り出せばあちこち立ち寄っても20時頃には帰宅可能。400kmなら途中で宿泊すれば楽しいサイクリング。600kmなら2泊3日で。つまり、徹夜とか2日間も走り続けるブルベというものはサイクリングではなくゲームそのもの。

中部の「岩村200」で200kmをクリアできたので、次は300kmとなります。400km、600kmへの経験値を高めるために名古屋300と中部300に参加しますが、名古屋300のコースについては序盤の100kmは名古屋200と全く同じで、残りの200kmについては試走したため、ルートの説明についてはバッサリカットします。

※「BRM323名古屋」で検索すると参加者さんたちのブログが数多くヒットするので、走行ルートの風景写真などを見ることができます。


6時20分頃にスタート地点に到着すると、すでに大勢のブルベストさんたちがスタンバイしていました。


京都から遥々やってきた「雨魔人」改め「名古屋限定晴れ魔人」くん。「晴れたのは私のお陰ですよ」とアピールタイム。4月の400、5月の600にも参加して「晴れ」にしてください。


コンビニでパンや甘いものばかり食べると途中で食欲がなくなってしまうため「今回はまともな食事をとりたい」とスタート前から考えていました。“昼食のため”ということで追い風区間でも負荷を下げることなく走り続け、今回はPC2までの区間で大幅な貯金ができ、昼食をしっかりと食べる余裕を持てました。といっても「グルメを堪能」ではなく、手軽なラーメン屋で「すき焼きラーメン+餃子 (713円)」ですが。


本日の装備は中部200の後にあれこれ試したシンプルバージョンです。いろいろと試してみると「バッグ」とか「ボトルケージ+ツールボトル」そのものが余分な重量増になっています。つまり、「荷物の入れ物」を使わなければ、それだけ軽量化になるのです。この状態でも中部200の時に携帯した荷物に加えてレインウェアもあります。ブルベは「工夫」という楽しみがあって面白いものです。


めばるーず御一行様は今回も爆走で、ブルベの途中でグルメタイムが2回もあるという余裕ありありの300kmライド。


夜の新段戸山トンネル。設楽の手前で日が暮れたため、よほどの剛脚さんじゃなければ、三河山間地の景色を楽しむことは不可能だったと思います。走りなれたルートとはいえ、暗闇の中を走ると「こんな感じの道路だっけ?」と変な感じがして、妙に時間が掛かったという錯覚すら起きます。


ブルベのルートを設定したスタッフさんが見せたかった景色は、このライトアップされた豊田スタジアムなのでしょうか。年末のイルミネーションの時に見に来ることをお勧めします。


22時30分頃にゴール。200に比べて参加人数が少なく、さらに300kmという長丁場ということもあって、参加者がゴールする時刻は非常にばらつきます。そのためか閑散とした雰囲気。夜遅くまでスタッフの皆さん、お疲れ様です。

今回のコンビニで購入したものをレシートと照らし合わせてみます。それからコンビニでの記録写真の撮影時刻も。

PC1 9時22分
・缶コーヒー
・チーズカレーマン
200円

PC2 11時20分
・ピッツァまん
・グレープフルーツ1ℓ
205円

PC3 13時6分
・缶コーヒー
100円

通過チェック 13時38分
・スティックリッチチョコレートケーキ
105円

PC4 15時6分 ※25分休憩
・グレープフルーツ1ℓ
・栄養ドリンク
・大盛り豚汁
・焼鮭おにぎり
・こんぶおにぎり
・もち食感チーズケーキ ※携帯補給品
・もちっとつぶあんドーナツ ※携帯補給品
848円

PC5 19時8分 ※25分休憩
・グレープフルーツ1ℓ
・どん兵衛特盛
・栄養ドリンク
388円

ブルベは自分の実力を正確に把握し、発表されたルートからシミュレーションして、その通りに走ることができるのかという「タイムマネージメントゲーム」といえます。今回の名古屋300もシミュレーションと実走の結果を比較。

各区間タイムについては前日に係数を変更した計算式を使っています。
(走行距離+(高度上昇値*2-高度下降値)*15/1000)/23

端数は切り上げ。各PCの休憩時間は10分。「PC4→PC5」の途中で小休憩2回。

  計算上 実走  
START 7時00分 6時56分 ウエイブスタートのため定刻より早めのスタート
PC1 9時40分 9時22分 若干の追い風基調のためタイム短縮
PC2 12時7分 11時20分 上り区間が強い追い風のアシストがあり、大幅なタイム短縮
PC3 13時6分 PC2→PC3の区間も爆風の追い風
途中で30分ほどの昼食タイム
通過チェック 14時24分 13時38分 追い風の恩恵が大きく、まだ46分の貯金あり
PC4 15時44分 15時6分 折り返し地点からは向い風となるも、貯金がたっぷりあるため頑張る必要なし
PC5 19時57分 19時8分 PC4で予定より15分長めの休憩をとった割にはタイム短縮
GOAL 23時16分 22時30分ごろ PC5で予定より15分長めの休憩をとった割にはタイムロスは僅か

アベレージ
START→PC1 26.5km/h
PC1→PC2 26.5km/h
PC2→PC3 31.1km/h
PC3→通過チェック 22.9km/h
通過チェック→PC4 21.3km/h
PC4→PC5 22.6km/h
PC5→ゴール 22.1km/h

名古屋300のアベレージは「24.2km/h」という我ながら驚く結果となっています。

30分の昼食タイム、予定より30分多目の休憩タイムを取っていますが、シミュレーションより約40分ほど早くゴールできています。

実質は1時間40分もシミュレーションよりタイムが短縮できていますが、その理由は「運が良かった」に尽きます。折り返し地点までは強い追い風のアシストがあったこと。向い風区間は短く、午前中の爆風が影を潜めて強風程度まで下がっていたこと。山間地に入ると風の影響が無くなったこと。試走の時と違って「風」は味方になってくれたようで、初めてのブルベ300kmでしたが、休憩多めで15時間30分程度で完走となりました。

本日の心拍数の推移

上り区間の心拍数の低さが特徴でしょうか

あくまでも「運が良かった」だけのことで、今回のデータは参考になりません。さて、次回の中部300ではどのような結果になるのでしょうか。

本日の走行データ
距離: 320.01km
高度上昇値: 2,793m
平均スピード: 24.2km/h
平均心拍: 143bpm
平均バイクケイデンス: 83rpm



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