腕に巻く心拍計「Mio Link」を購入

ジテツウトレーニングを始めたころは、胸に巻くハートレートセンサーを使っていました。心拍数を高めて走れば出力が必然的に高まるため、平均速度が速くなるのは当たり前です。ジテツウトレーニングの目的は、心拍数140bpm前後での出力を向上させることであるため、心拍数をデータとして残す必要があったのです。

胸に巻くハートレートセンサーの最大の問題点は、ジテツウ後にロッカーで着替える時に他人に見られると恥ずかしい思いをすることです。ジテツウトレーニングを続けていくにつれて、「こんなものだろう」という感覚で走っても、だいたい140bpm前後になることが多かったため、途中からハートレートセンサーを使うことをやめました。

ブロンプトンの遠征も過酷な旅に慣れたことで、心拍数など気にする必要はなくなりました。ハートレートセンサーの出番は、“ブルベ”で無理なく完走するための抑制装置みたいなものです。だいたい130~140bpmで走り続ければ脚にダメージを残すことなく完走できます。

年明けからアンティーコをブルベ仕様に仕上げるためにカスタマイズを続け、その検証のためにジテツウで“感覚”と“数値(アベレージ)”をチェックしてきました。そして目標としていた「23km/h」をクリアできたため、その時点でブルベ仕様Ver1の完成としました。

ブルベのスタート地点からエッジ500がバッテリー切れを起こすまでの区間のアベレージは「23.3km/h」で、平均心拍数は140bpmでした。この心拍数でパナモリならもっと速く走ることが可能ですが、ファストランを目指しているわけではないため、アンティーコでも十分に通用すると確信。

しかし、パナモリORC16ならどのくらいのタイムでゴールできていたのか気になるところです。その確認のためにブルベのコースをパナモリでトレースするというのもアリですが、その前にジテツウに投入してみました。その結果は「アベレージ25.1km/h」という「まあこのくらいは当たり前かもな」という感想。風の影響や体調でアベレージなど簡単に上下しますが、LupoDの場合は「22.0~22.8km/h」で22.4km/h前後になることが多いです。しかし、ROMA(改)の場合は「24~25.8km/h」のようにばらつきが多く、安定しません。

「本当に心拍数140bpm前後で走っているのか?」

「機材を替えたから速く走れるようになった」ということの大きな落とし穴は「気持ちの問題」です。この機材なら速く走ることができるだろうという思い込みから、無意識に負荷を高めて走っているだけで、実は機材など誤差の範囲ということはよくあります。

というわけで、再び心拍数をチェックすることにしたのですが、さすがに胸バンドをして通勤はしたくありません。そこで以前からチェックしていたのですが、「ちょっと試してみたい」程度の思いつきで買うのは躊躇っていたアイテムを冬の物欲期間ということで注文。

1月30日に注文でその日のうちに出荷されて、31日に到着。


MIO LINK ミオ リンク 継続的心拍測定バンド Bluetooth SMART/Bluetooth 4.0 ANT+対応【日本国内正規販売品・保証付】

腕に巻くタイプにはいろんな種類があるようで、最初は時計兼用のものを狙っていました。しかし、どれも高価格の割には評価はイマイチのようで、よくよく考えてみれば「胸バンド」の代わりの「腕バンド」で良いわけですので、選択肢がどんどん絞り込まれ、最終的には「特に苦労することなく使えるようになる」という簡単さで「Mio Link」を選択。

amazonのページには「連続使用時間:12時間~18時間」となっていますが「バッテリーの持ちが悪い」という評価が結構あります。実際にどのくらい使えるのかは利用環境によるのかもしれません。


「Mio Link」と「Edge500」のペアリングができました。サイズは「S/M」にしましたが、もう少し肘よりにするのなら「L」が良いかもしれません。この位置でも正常に心拍数を拾ってくれるので問題ないようですが。。。


「Mio Link」のテストのためにも「Mio Link」のバッテリーが切れるくらいのロングライドが必要です。そこでブロンプトン弐号機を少し早いですがブルベ装備にしました。


もう少しシンプルに収まるハズでしたが、結局ごちゃごちゃしているハンドル周り。3月のブルベまでには再検討。(※2月のブルベにはアンティーコを投入)


サドルをアリアンテに交換。(※新品)

このブロンプトンで爆風の中を約166.2km走ってみました。

ペアリングがされている場合は、「Edge500」の電源を入れておくと「Mio Link」のスイッチを押せば「Edge500」が「Mio Link」を認識してくれます。数秒後に「Edge500」に心拍数が表示されます。

使用中に気になった点は、コンビニなどで休憩後にリスタートしてもなかなか心拍の数値が高まってきません。30秒から1分程度たつと妥当な数値になるため、リアルタイムな数値ではないようです。それでも上り坂で負荷を掛けると僅かなタイムラグで数値が高くなるため、100bpm未満から130bpmへ上昇する場合と、130bpmから150bpmへ上昇する場合では処理方法が違うのかもしれません。130bpm以上をキープしている間は妥当な数値を示していると思います。

出先で「Mio Link」のバッテリーが切れた場合はどうするのか。


帰宅後にモバイルバッテリーに接続してみたところ、これで充電してくれるようです。休憩を長く取る場合は、その間に充電もしておけば良いですね。ただ、ロングライドの時は「胸バンド」で良いわけですので、「Mio Link」のようなアイテムが必要になるのは「ちょっとだけ必要」という場合でしょうか。

さて、「Mio Link」のバッテリーはどのくらい持ったのか。

朝6時に電源を入れて、「Edge500」側で心拍数を表示してくれなくなった時刻は15時ちょうどでした。ジャスト9時間。

私の場合は、9時間使うことができればジテツウ5回分ですので、週に1度フル充電すれば良いとなります。充電サイクルの寿命は約300回らしいので、6年間は使えることになりますが、その前に使うのも飽きるでしょうね。



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