安心&安全のために「BR-9000」を購入

ビアンキニローネのブレーキは最初からBR-6700が使われていたためこれが“普通”だと思っていました。アンティーコのブレーキを即行でBR-6700に交換した理由もテクトロ製品の効きの悪さが理由です。

パナモリORC16を購入した時もBR-6700に換装してから納車してくれるように依頼しました。しかし、ショップ側の手違いで標準品のBR-5700で納車され、BR-6700が手に入るまではBR-5700を使いましたが、「グニュ」という頼りない感触に不安感を覚えました。後日自分でBR-6700に交換してみるとBR-6700の「ガツン」と効く感触には「やっぱりこれだよね」と思ったものです。


「BR-5700」


「BR-6700」

LupoDとROMAのディスクブレーキも製品によって個性があり、なかなか満足行くものには出会えていません。油圧式ディスクブレーキの「ガツン」と最初に効かせてから残りは微調整というパターンと、機械式ディスクブレーキの「ギュッギュッギュッ」のように握力で調整していくパターン。最近になって投入した「TRP Spyre」はもう少し素直に効くため違和感がありません。


油圧式ディスクブレーキ「BR-M395」


機械式ディスクブレーキ「BR-R505」


機械式ディスクブレーキ「TRP Spyre」

十分に満足していたBR-6700ですが、弱く引くと「シュルシュルシュル」で少し強く引くと「ガツン」となるため、なんとなくタイヤロックを起こしそうで怖いときがあります。ビアンキニローネの場合はフロントフォークの剛性が足りないのか、ブレーキが負けるという感覚は無く、それゆえに下りでの急減速が怖くて、勾配が少しでもキツイ下りの場合は常に軽くブレーキを掛けた状態で下り続けています。急勾配で「ガツン」となれば転倒します…

さて、フェニックスですが、ニローネに比べるとフロント側の剛性が高いようで下りの安定感があります。実走しなくてもフロントのブレーキレバーだけ強く握って車体を前に押し出してみると分かりますが、ニローネだとギシギシと動きます。フェニックスはそのようなことがありません。

安心して下ることができる場合でも「ガツン」と効くパターンは困ります。

ジテツウコースで油圧式ディスクブレーキを使う場合は「ガツン」と大きく減速してから惰性で回るようにしています。会社の駐輪場へ向かうために急勾配の途中で曲がる必要があるのですが、最悪なのは道路との境目に側溝の蓋があるのです。中途半端な速度で中途半端に自転車を傾けて進入するとリアが滑るのです。そこをいかに綺麗に回るのかが今も変わらない課題となっています。

カーブ手前の同じ場所からブレーキングしても、機材で全く違う挙動をします。実は一番上手くいかないのがシマノ製の機械式ディスクブレーキです。レバーを強く握ると減速しすぎるため軽く握るのですが、それだと思ったほど速度が落ちずオーバースピードになり、大アンダーステア状態で進入することになります。その時間帯は出てくる車がないので良いのですが…

BR-6700を使っているニローネとパナモリORC16だとどうなのか。実は挙動が読めないため怖いです。少し手前で減速してだらだらと曲がり口までやってくるパターンになります。

※蛇足ですが、なぜこんなことに拘るのかは、車の時に「4→3→2」をヒール・アンド・トウで綺麗に決めて曲がった時の気持ちよさがあるのかもしれません。

先日の山間地200kmを走った時も「もうちょっと素直に効かないものなのか」と哀しくなりました。平野部を走るのなら特に問題はないと思いますが、山間地の勾配の変化が激しいコースを走る場合にブレーキングで精神的に疲れるのは面白くありません。

単なる物欲で買ったわけではないという説明のために、今回も非常に前置きが長くなりました。


何やら高級感が漂う箱が届きました。


中身は「BR-9000」の前後セット。「フロント用」を買うと「ピボットナット」がたくさん付いてきます。


フロント用「BR-9000」の重量は151g。


リア用「BR-9000」の重量は147g。


フロント用「BR-6700」の重量は158g。


リア用「BR-6700」の重量は155g。


フレームに適したブレーキを選びましょうということにしておきます。


さすが価格相応のカッコ良さがあります。


飾り物ではないのでジテツウコースで検証します。

平坦区間や緩めのアップダウン区間では「BR-9000」の恩恵はありません。直線の下りもブレーキング云々は関係ないため恩恵はありません。

下り坂のエンドがカーブになっている区間で「これは!?」と違いを感じ始めます。

そして、長年の課題だったゴール地点の曲がりでは表現できないほどスムーズな走り。まさに「リニアなブレーキング」とはこのことです。

足すこともなく引くこともなく、減速したいと思っただけ実際に減速する。「さすがデュラエース!!」そんな感じです。

コンポは一番安いやつでも走りはそれほど変わりません。ブレーキだけは良いものを使いましょう。高いだけの価値はあります。



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