アンティーコで静岡遠征「ふじあざみライン&箱根峠&愛鷹山」

ヒルクライムゲームの静岡編は西から攻略する予定でしたが、家族の用事で沼津へ行くことになったため、急きょ空き時間を利用して激坂ヒルクライム3本立てを楽しむことにしました。

1日目のターゲットは、ヒルクライムゲーム静岡編のラスボスに該当する「ふじあざみライン」です。

20インチ(451)のミニベロで「ふじあざみライン」に挑むわけですが、決して“あえて”というわけではありません。20%超の激坂でも200m程度までならロードでも登り切る自信はありますが、それが2km以上続くとなると“どこでも自転車”に仕上げたGIOSアンティーコを投入することになります。今回の遠征にはロング走行の予定はないため、激坂だけにターゲットを絞った機材選択というわけです。


御殿場の道の駅に車を停めてヒルクライムのスタート地点へ向かいます。


地図を眺めて交通量が少なそうな県道151号を走ることにしましたが、スタート直後から3%程度の上りが続きます。


進むにつれ斜度も厳しくなってきて、この直線の手前のS字コーナーでは10%前後になっています。単なる通り道にしては思いのほか疲れるルートでした。


山神に挑戦する前に「富士浅間神社」を参拝します。完走できますように…


さて、ここが「ふじあざみライン」のスタート地点です。(実は少し迷いました)

ノンストップで上り続けるため、今回も上りの途中の写真はありません。スタートして500mほどは緩やかな上りですが、1.5km地点付近からは斜度が10%前後になります。4km~6km区間の連続カーブ区間は若干緩くなりますが、それでも斜度は8%前後であるため脚を止めるわけにはいかず、体力と筋力を回復させながら上り続けます。そして路面状態が急激に悪くなる地点からが、いよいよ「ふじあざみライン」の超激坂区間の始まりです。ひたすら蛇行走行で上り続けますが、時折、車が通るためエンジン音を目安にライン取りを変えます。


「午後から雨」の予報通り、徐々に霧が濃くなってきて、なんと8km地点でザザ雨状態。まるで川のように大量の水が激坂を流れてきます。そして、視界が5m未満になってきて、非常に危険な状態。「雨」というよりは雨雲の中に入っているのでしょう。ここで泣く泣く「勇気ある撤退」を決意。ウインドブレーカーとカッパを着こみ、ライトを点滅させながら慎重に下ります。激坂の下りですからブレーキを掛けっぱなしですが、ブレーキをアルテグラ(6700)に換装しておいて助かりました。標準品では停まるどころか減速すら危うい状態です。


雨が降っているため、下りの写真もこの一枚だけです。この看板のところが超激坂区間の始まりです。

3km地点辺りまで下ると雨も降っておらず、ストレートのダウンヒルをおもいっきり楽しみますが、さすがに速度が65km/hにもなると怖いです。

往路がずっと上りでしたので、復路はずっと下り。あっと言う間に道の駅に戻りました。

本日の走行距離は約35kmでした。(獲得標高1220m)

第一ラウンドのコース図。


2日目のターゲットは「箱根」です。ヒルクライムの定番の東側から上りますが、「弱虫ペダル」の舞台を自分で走ってみたいというのが本音。


今日の天気予報も午後から雨です。ヒルクライムだけは完了させたいため、箱根峠の道の駅に車を停めます。すでに濃霧のため視界が悪い…


芦ノ湖もこのように霧で景色を楽しめません。


関所跡周辺をブラブラしてみましたが、さすがに観光客は少ないようです。


ここが定番の記念写真ポイントでしょうか。


この「国道一号最高地点」がヒルクライムのゴール地点になります。元箱根からここまでも結構な上りでした。


路面状態、斜度、交通量を確認しながら下ります。


斜度に関しては激坂というほどではないようです。問題は交通量でしょうか。温泉街は観光バス、路線バス、観光客の車が大量に走っています。そして、観光客も歩いていることもあるので、精神的に疲れそうです。


さて、ヒルクライムのスタート地点については「箱根湯本」にしました。「ヒルクライム」を楽しむのならば、これより先へ行く必要はなさそうです。

もちろん上りの写真はありません。スタートして序盤の斜度は大したこと有りません。まだ走りやすい区間であるため黙々と上るだけです。温泉街区間になる中盤は斜度もそれなりに厳しくなり、交通量も多いため、“ノンストップヒルクライム”を達成できるのかどうかは“運”になります。

最大の難関は「宮ノ下の渋滞交差点」でしようか。渋滞の車に通行をブロックされ、危うく足を付きそうになりましたが、なんとか歩道にエスケープして難を逃れることに成功。最徐行で歩行者に一声掛け続けてなんとか渋滞区間を突破しましたが、ミニベロこそ出来た芸当で、もしロードだったら無理でした。それから、路線バスに邪魔者扱いされて路肩へ弾き出される場面などもあり、中盤は外部圧力との戦いともいえます。

宮ノ下を突破し、小涌谷まで辿り付くことができたら、そこからは交通量が激減するためゴールまでは自分との闘いになります。


ノンストップで「国道一号最高地点」に戻ってきました。走行タイムは激遅の1時間24分32秒でした。


最高地点を境に西側は風も強く、霧も出ています。下りなのに30km/h程度しか速度がでません。そろそろ雨が心配になってきたため箱根峠へ向かいますが、今日は景色を全く楽しめませんでした。


道の駅に戻って15分後、前ぶりも無く突然の豪雨。なんとかギリギリ間に合いました。

本日の走行距離は約38kmでした。(獲得標高1091m)

第二ラウンドのコース図。


3日目のターゲットは「愛鷹山」です。


「愛鷹広域公園」をスタートしますが、公園横の道路が既に急坂(12%)になっていて疲れます。そして不覚にもパンク修理セットを携帯するのを忘れたため、1.2kmほど上ってから再び公園に戻ることに…


公園から先は木陰で涼しそうな道路になっていますが、急坂&激坂の連続です…


軽自動車が唸りながら上っていきます。たまたま、空き時間が3時間ほど出来たので思いつきで走ってみることにしましたが、このコースを甘く見ていました。山間地サイクリングのつもりがヒルクライムになってしまうとは。


上りが終わって、ようやく林道を走れるかと思ったら、なんと林道は通行止めです。仕方なく「水神社」と書かれている方向に進みます。


遠くに見えるのが沼津の町です。短距離といえども結構上ってきたようです。


ようやくサイクリングぽい雰囲気になり、この先には愛鷹山への迂回路があるハズだったのですが、なんとそちらも7月から通行止めになっています。つまり、愛鷹山の登頂は不可能ということになりました。


「水神社」に到着。


なんとなく神秘的な雰囲気がする川の流れを眺め心身ともに休めます。

本日の走行距離は約15kmでした。(獲得標高400m)

第三ラウンドのコース図。

三日間の走行距離が約88kmで、獲得標高が2771mでした。



関連エントリー