馬籠峠と神坂峠

たまには観光ポタでもしようか気まぐれに思いついたため、チャリンコ倶楽部のメンバーと妻籠宿&馬籠宿観光をすることにしました。妻籠宿から馬籠峠を越えて馬籠宿へ向かいますが、その近くに例の神坂峠があります。

本日のコース


道の駅「きりら坂下」を8時出発です。国道19号は非常に危険ですので、県道6号を走りますが、川沿いの道の割にはアップダウンの連続です。そして、長野県側に入ると国道19号の歩道をトロトロと走ります。


妻籠宿の入り口に到着。


古い街並みを見ながらブラブラと歩きます。今日のスケジュールは余裕を持って組んであるため、久しぶりに時間を気にすることなく観光ができます。


本日の参加車両です。私は神坂峠対策でGIOSアンティーコ、戦闘力が少し低いK君は「くるくる回せば上れるハズ」ということでクロスバイク、戦闘力が高いJin君はノーマルクランクのロード、写真には写っていませんが、ヒルクライマーのN君は超軽量ロードでそれぞれ参加です。N君のロードは「これは反則!」というくらいに軽いですよ。いいなぁ。


まだ時刻は9時前と言うことで観光客が非常に少なくて、のんびり過ごせました。


馬籠峠へ向けてのスタート地点に到着です。ここからひたすら上ります。(距離4.7km、平均勾配6.7%)


滝汗状態でゴール。思っていた以上に長く感じた馬籠峠でした。実は馬籠峠の上りにはK君のクロスバイクを借りてみました。クロスバイクのトリプルギアなら“くるくる”と疲れることなくどんな坂でも上れるのか試してみたかったからです。馬籠峠は平均勾配6.7%程度ですが、激坂区間も結構な頻度であって、それでもシッティングでクルクルと軽く回しながら上れました。が、疲れることには変わりません。筋力は使わなくても真剣に走ればそりなりに心肺機能が必要になりますし、両方とも使わずに上り続けると、むちゃくちゃ速度が遅い。でも平均出力が120W程度の人でも時間さえ掛ければとりあえずは上れるのがトリプルギアが装備されたクロスバイクかも。でもトリプルギアにするとQファクターが広くなるため、今まで感じたことが無かった変な痛みが右足の膝下外側に出てきたので、私にはトリプルギアでロング走行はムリかも。


観光第二部の馬籠宿です。「馬籠宿とアンティーコ」の記念写真を撮っていたら、外人さんがアンティーコと記念写真を撮っていた…。こういう場でミニベロは絵になりますからね。外人さんにもウケが良かったかも。


事前に仕入れていた情報を思い出して「川上屋さんの栗きんとんが美味い」を体験してみることに。とても濃厚で美味です(お茶をサービスしていただきました)。


妻籠宿に比べて馬籠宿は食べ物屋と土産屋が殆どを占めているので、古い街並みを楽しむという点では妻籠宿がいいかも。いろいろと食べたいというのなら馬籠宿かな。


神坂峠に備えて少し早い時間ですが昼食にします。「天おろしうどん+ごはん (930円)」でお腹いっぱい。少しでも消化されるように食後も30分ほどのんびりと過ごします。


いよいよ神坂峠に再挑戦です(距離12.5km、標高差1031m)。今回は「ノンストップで上りきる」を目標に頂上を目指して坦々と走ります。2回目のチャレンジですからペース配分さえ誤らなければ、激坂仕様のGIOSアンティーコで失敗することはないでしょう。フロントギアは53/39Tですから、50/34Tのように“くるくる回して”というわけにはいきませんが…

「強清水」まではインナーローを封印して上り続けます。「強清水」まではロードでも上れていたため、アンティーコでもそれなりに負荷を掛けて上ればタイムを削ることができます。そして「強清水」から先の激坂ロング区間でインナーローを使うことでシッティングで上ることができます。ロードの時は激坂ロング区間をオールダンシングだったため、途中で力尽きて頻繁に休憩を取る必要がありました。その教訓からのノンストップで走りきるための対策として、同じような負荷を掛けながら上り続ける必要があります。結果としてダンシングが必要な箇所は極僅かでした。


終盤の若干傾斜が緩くなるところで、走行中に撮ってみましたが、やはり上りながら撮るというのは難しいですね。今回は走行中の水分補給も2回だけにしました。事前に十分に補給しておけば、ヒルクライム中にそれほど補給する必要はなく、むやみに補給するほうが逆に疲れます。


滝汗状態ながらも坦々と上り続け、感動のゴール。タイムは1時間38分41秒でした。休憩無しですからロードに比べて所要時間は30分以上も短縮できました。GIOSアンティーコなら“まともな”ヒルクライムコースをとりあえずノンストップで走れそうです。そして走行時間が2時間以内ならエネルギーもなんとか持ちこたえそうです。


頂上で記念写真を撮ったり、散策しながら後続を待ちます。それにしてもノーマルクランク(53/39T)で神坂峠を上りきったJin君は超人です。終始、私のペースに合わせて上ってきたため、ロードのギア比では遅過ぎる速度になってしまい、もし私では踏めこめないケイデンスのハズです。以前から「コンパクトクランクに交換したら?」とアドバイスしているのですが、神坂峠も上ってしまったとなると乗鞍2本もノーマルクランクで上るのでしょうね。すごすぎです。


20分ほどするとN君到着。ヒルクライマーのN君ですが、持久力不足で休憩&歩きがあった模様。さらに5分ほど待ちましたが、K君現れず。もしかしたら「強清水」で待っている可能性があるため、下り始めると、頂上まで残り1km地点で“くるくる走行”で上ってくるK君と再会。「待っているから頂上まで行けば?」と確認するも「リタイア」とのこと。いくら軽いギアだとしても、やはりそれなりに脚力・体力・持久力・精神力が本格的なヒルクライムには必要になるようです。


標高差1000mを超えるヒルクライムをやってみると「ヒルクライムに必要なもの」が見えてきます。神坂峠をノンストップで上れるのなら、乗鞍2本、富士山2本も上れそうです(ふじあざみラインは別格)。さて、路面状態が悪い箇所が結構あるため慎重に下ります。「下りはパンクする可能性があるよ」と助言したのに、いきよく下っていったN君がパンク…。


下り終わって、道の駅に戻るルートは県道6号となりますが、川沿いの道路の割にはアップダウンの連続で「もうええ加減にして」と言いたくなります。予定通り午後4時、道の駅に到着。観光も楽しめ、ヒルクライムの達成感も味わえた走行会でした。

本日の走行距離は約65km、獲得標高(累積標高差)1915mでした。



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