闘魂激坂巡りin足助

自転車遊び六号機「ルイガノキャスパー」の初陣です。週末の二日間を使って、「平地ロングライド」と「激坂山間地ライド」を予定していましたが、明日が「雪」のため、マウンテンバイクの実力を試すことができる「激坂巡り」をすることにしました。足助周辺の激坂を全て走るつもりですが…

本日のコース


序盤は今後の「激坂トレーニングコース」の開拓を兼ねて走ります。いつもの岩津天神の西側からスタート。


岩津天神の梅園に立ち寄ってみましたが、まだ開花まで時間が掛かりそうです。


真福寺の坂も上りきってから工業団地を通り過ぎ、村積山の入り口に到着。GIOSアンティーコで限界ギリギリの闘いになった村積山。さて、キャスパーならどうか…


セクター1のスタート直後から躊躇なくインナーローを使いましたが、むちゃくちゃギアが軽いとはいえ非常に疲れます。今日は心拍計を付けていないため正確な数値は分かりませんが、確実にオーバーレブしています。スーパーローギアを使って心肺能力だけで上るというのもキツイ。そこでセクター2はロー側を2枚残して、えっちらおっちらダンシングでひたすら上りますが、今回も残り5mほどで「限界!」。ここでファイナルローを投入して、楽々シッティングで登頂完了。筋力と心肺のバランスをどの当たりにするのか、軽いギアがある分だけ悩まされます。今日は「激坂トレーニングコース」として走っているためセクター3は走りません。


村積山の東側へ下り、恵田町を通り、奥殿側の道路に出て、ちょっとした峠越えをして「滝脇小」に到着。ここまでが「激坂トレーニングコース」の上り区間のゴールになりますが、予想していたよりはむちゃくちゃ厳しいコースでした。キャスパーだとついつい軽いギアを使ってしまうため、筋トレ代わりの激坂トレーニングにはGIOSアンティーコを使うことにします。ここを定期的に走れば“激坂”もへっちゃらになることでしょう。


さて、「激坂トレーニングコース」の次は「ヒルクライムコース」を走ります。その前に、松平郷の天下茶屋に立ち寄って「蝋梅(ロウバイ)」を撮影します。今がちょうど見頃になっているので、例年よりは開花が早いようです。


「焙烙山ヒルクライム」のスタート地点に到着。ここはタイムを測定してみます。つまり、それなりに気合を入れて走るというわけですが…


なんと路面が凍結していて、キャスパーの初乗りなのに痛恨の落車!! 通常は横方向に倒れて体が転がるのですが、凍結道路で滑ると下にそのまま落ちるようです。まさに「ステーン、ドサッ」という感じで肩から落ちて、頭も打ったようです。しばらく頭がボーとしていた。自転車を一通りチェックしてみたところ、特に問題なし。頑丈なマウンテンバイクでよかった。タイヤを26×1.25に交換してあるので、少しでも路面状態が悪いとまともに走れません。


このまま引き返すのも悔しいので、先に進みますが、進めば進むほど「雪」がすごいことになっています。もうこうなると雪山ハイキングですよ。雪を良く見るといろんな獣の足跡があります。猿とか鹿ならまだしもイノシシは嫌だなぁと観察していると、なんだか大型犬よりも遙かに大きい足跡があるんですけど…。まさかアレですか~。ちょっと寒気がしてきたので、音楽を大音量にしてひたすら雪道を歩くのみ。


分岐点に来ました。左へ行くのがヒルクライムコースです。右に行くと山を下ります。もちろん右に行きますが、下りも全体の8割ほどは歩くことになりました。やれやれ。


ということで、ヒルクライムのつもりが雪山ハイキングになった焙烙山でした。太いブロックタイヤなら凍結もある雪山を走れるのでしょうか?


国道301号のコンビニで補給後、「もみじ街道」を走って足助へ向かいます。インナーギア封印して、ある程度はトルクを掛けて走りましたが、マウンテンバイクの場合は、高回転走行よりはトルク走行の方が効率が良いようです。上りも80rpmで走るよりは60rpm程度で上った方が速度は出るのですが、高回転走行の練習ばかりしてきたため、高トルクのシッティングができません。よってひたすらダンシングです。ブロンプトンで激坂峠越えを何度もやったため、ロングダンシングが十分にできるようになっていますが、上腕部と肩に痛みがあるのはダンシングのやりすぎなのではと思えてきました。昨年の11月頃から上腕部の痛みが治りません…


足助に到着。もちろん「足助城」の激坂に上ります。終盤の激坂区間まではインナーギアを封印です。ということで再びダンシングひたすらダンシングとなりました。昨年、GIOSアンティーコで上った時はシッティングでいけたのに、今日はスタートして最初の急コーナーからダンシング発動。自転車の重量というハンディもあるのかもしれませんが、意外にもキャスパーはダンシングがしやすいので、踏ん張って膝に負担を掛けるくらいなら、まずはダンシングという雰囲気。心肺に限界がきたらインナーギアという切り札もありますし…


走行タイム10分22秒で登頂成功。GIOSアンティーコの時が11分34秒でしたので、あっさり記録更新(ただし超激坂仕様のGIOSアンティーコなら8分59秒)。ムリにシッティングで上るよりはダンシングが良いようです。心肺に負担を掛けても休憩すれば回復しますが、筋力を使い切ってしまったらその日の走行は実質的にはジエンド、万が一にも膝を痛めたら3ヶ月間ほど苦しみます。実は、終盤の激坂区間に突入してすぐにファイナルローを使いました。ひたすらグルグルと回すのですが、いかにも心肺に負荷を掛けていますよ~という感じで非常に苦しかった。


足助の町に来たらやっぱり「かゑで本舗 加東家」のシュークリーム。前回食べて病み付きになりました。今日もコーヒーをいただき体が温まりました。ありがとうございました。


本日のラストイベントは「赤鳥居の激坂」です。序盤の超激坂区間を気合一発で乗り切れるのかが勝負の分かれ目。まあインナーギアがあるから大丈夫と走り始め、ローギアを2枚残したまま超激坂区間を直進ダンシングで上り続け残り20mほどで一段軽くして、残り5mでローギア投入。あれっおかしいなぁ、なんでこんなにキツイんだ。すでに、もがきのダンシングになっていて、明らかにオーバーレブしています。超激坂区間を上りきってからギアを見ると、なんとミドルギアのままでした。うわっこのギアでこの超激坂区間を直進できたんだと我ながら驚いた。ブロンプトンでの激坂峠越えの成果はやはりあったようです。キャスパーのダンシングとブロンプトンのダンシングは同じですからね。


超激坂区間をミドルギアで上ったのですから、その後の激坂区間もミドルギアでトルク走行で乗り切ります。少し辛くなったらダンシング発動。走行タイム13分48秒で登頂成功。GIOSアンティーコの時が14分51秒ですが(ただし超激坂仕様のGIOSアンティーコなら13分17秒)、昨年の6月の記録ですので、エンジンが強化されている可能性が高いような気がします。


今日は出発直後からサスを「ロックアウト」してきました。ここからは激坂が無いのでサスを有効にして走ってみますが、ダンシングしてみるとフロントが沈み込んで、トルクが逃げる逃げる。これじゃまともに走れないわけだ。その代わりに平地は非常に快適になります。自転車が停止する瞬間にフロントが沈んで衝撃を吸収してくれるので、ストップ機会が多い市街地走行なら腕への負担が軽減されます。ということで山間地区間なら「ロックアウト」、市街地入ればロックを解除すれば快適な走りを楽しめます。


いつもの水源公園。予想していたよりも遙かに快適に走れるし、重量のハンディがあるとしても激坂攻略も容易いし、ダンシングが非常にやりやすい、ロングライド以外なら万能に使えそうな印象を受けた「キャスパー初乗り」でした。ただし、ヒルクライムで使えるのかは判断に悩むところです。超激坂に有利とはいえ、激坂ロングヒルクライムとなれば条件が違いますからね。この辺は、雪が解けてから再検証となります。希望としては「やっぱり使えない」となって欲しいものです。GIOSアンティーコの出番がなくなってしまうから。

本日の走行距離は約101km(獲得標高:2030m)でした。(帰宅後、約1時間掛けてメンテナンス&クリーニングしましたがホワイトは汚れが目立つ…)

追記.
巡航速度に関しては、GIOSアンティーコに比べて全般的に2~3kmほど低かったです。細いタイヤに変えようとハンドル位置を下げようと、あくまでもマウンテンバイクですからムリに速く走ろうと思わない方がいいようです。ブルーノミニベロ16と比較しても若干速い程度ですが、速度を維持するのは楽です。下りに関しては、ビアンキLupoD並みに安定感バツグンです。



関連エントリー