ふじあざみライン対策

ヒルクライムゲーム静岡編のラスボス「ふじあざみライン」に挑戦した印象としては、雨と濃霧で無念のリタイアをしたとはいえ、超激坂区間をあと1km上りきれば若干緩やかになるため、所要タイムはともかく完走していた自信はあります。

超激坂区間を蛇行走行で切り抜けようと道幅めいいっぱい使いたくても、車がやってくるとそれも不可能になり、とにかく倒れないように踏ん張って直進することになります。超激坂区間を突破するためには、超激坂区間に突入するまではダンシングを温存しておくことが条件になるかもしれません。

そもそも、“ヒルクライムだけ”ではなく、あくまでもサイクリングの中の一つのイベントとして「ふじあざみライン」も走り、その後もサイクリングは続くのですから、ヒルクライムだけで力尽きては意味がありません。

そこで、激疲れにならずに「ふじあざみライン」を攻略する(ノンストップで走りきる)ために、GIOSアンティーコを超激坂仕様にします。といってもイベントレースなどに使用される「ヒルクライム専用マシン」ではありません。

前乗りシッティングのために「ゼロオフセットシートポスト」に交換するのですが、まずは“試してみる”レベルで購入可能なものを選択。


アミーバ(amoeba) アルミシートポスト S-SP101 φ27.2mm/330mm 2646円


ビフォーアフターの比較写真。後ろ乗りポジション用のセッティングと前乗りポジション用のセッティング。

斜度が20%を超えると、踏んでもペダルが下がらない状態になり、上半身の筋力を総動員させる必要があるのですが、もともと鍛えていない筋力ですので、すぐに力尽きてしまいます。イベントとかレースに出るわけではないので、「日常的に筋トレをする」という世界には踏み込まずになんとかさせたいものです。

そこで、20インチのミニベロには邪道ですがコンパクトクランクを投入します。


スギノ XD2 シルバー 右クランク (ダブル用) (SUG-E-XD2SLR165mm) 4249円
スギノ XD2 シルバー 左クランク (SUG-E-XD2SLL165mm) 1632円


チェーンリンクには「BIANCHI Via Nirone」から外してデッドストックになっていた10速用の50/34Tを使用します。

さて、超激坂仕様になったGIOSアンティーコを試したいのですが、あいにく今日は雨です。でも1週間も待てません。早朝なら走れそう。そこで…


王滝渓谷の駐車場に車を停めて、ウォーミングアップ代わりに足助街道を走って足助に向かいます。スギノXD2はチェーンラインが違うのか、リアディレイラーの調子がイマイチ良くないです。足助到着までに数回調整してみましたが解決せず。


超激坂ヒルクライムのファーストステージは「足助城」です。まずは前乗りシッティングでグイグイ上っていきますが、あっと言う間に心臓がバクバクです。超激坂コーナーだけはダンシングで突破。そして終盤の超激坂区間(250m)の前半は前乗りシッティングで乗り切り、後半はダンシングで突破。


タイムは8分59秒でした(前回のタイム11分34秒)。
コース図


今日は蛇行走行無しで上れました。


上半身の筋力をそれほど必要としない“もがきダンシング”が通用したので、コンパクトクランクに換装した効果は絶大です。


そして前乗りポジション用のセッティングにしたことで、前乗りシッティングを今までより長い時間維持できるので、ダンシングをぎりぎりまで温存できます。


引き続き、超激坂ヒルクライムのセカンドステージ「赤鳥居」に突入です。序盤の超激坂区間をどのように攻略するのかがポイントで、前回はひたすら“踏ん張りシッティング”の蛇行走行で乗り切りましたが、今日は気合一発の直進ダンシングで乗り切ることにしました。20%超えの超激坂を直進ダンシングで攻略と言うのは“諸刃の剣”で力尽きたらそこで終わってしまいます。ここを走るのは2度目ということもあって、「なんとかなるのでは…」と思えたためイザ勝負。結果的には、なんとか超激坂区間を突破しましたが、あと20m長かったら危なかったです。この後の中盤、終盤は前乗りシッティングで上り、コーナーはアウト側になるようにラインを変えながら走りますが、車の通行でラインを変えられない場合は、ダンシングで乗り切ります。


タイムは13分17秒でした(前回のタイム14分51秒)。
コース図


「足助城」完走後は、しばらく動けない状態でしたが、「赤鳥居」は平気です。汗だくになっていますが、心臓がバクバク、肺がゼーゼーということはありません。もしかしたら、超激坂ヒルクライムの難易度としては「足助城」が上ということかも。


「赤鳥居」を攻略できるかできないかは序盤の“スーパー激坂3”区間でしょうね。


単純にスゴイ斜度になっている生活道路です。こんな坂なのに地元住民の車が頻繁に通るので、トラブル防止のためにも、気合を入れて「直進ダンシングで突破」がいいかも。


ということで、超激坂仕様になったGIOSアンティーコなら「ふじあざみライン」の攻略は難しくないでしょう。ちなみに「ふじあざみライン」の難易度は「足助城」「赤鳥居」「元気村」を全て繋いで、距離を3倍にしたような雰囲気です。そこをノンストップで走るのですから、脚力よりは精神力と持久力が必要となります。(あくまでもサイクリングレベルの場合は)

王滝渓谷の駐車場まで、前乗りシッティングで巡航してみたところ、いつもより2km/hほどペースアップしましたが、疲労感も増していました。平地の巡航速度を高めるのも難しいものです。

本日の走行距離は約30kmでした。



関連エントリー