先日の「新富士~舞阪」遠征の印象として、ブロンプトンの「旅自転車Ver.1」はいちおう完成したと判断します。
他の4台とは使い道が違うので、本来ならば比較する必要は無いのですが、ポタリングではなくサイクリングとして使った場合に、どのくらいのハンディがあるのか把握しておく必要があります。(例えばGIOSアンティーコより1.5倍の所要時間が必要になるとか)
ベンチマークの舞台としては、岩津の山間地トレーニングコースです。これは激坂区間、長めの緩い上り区間、長い下り区間、そして平坦区間のように山間地のサイクリングの縮小コースのようなものです。
距離:30.1km 最大標高差:233m 平均斜度:4.4%(上り)
いつものスタート地点に到着。天気予報では午前中は晴れのハズなのに、いかにも雨が降りそうな空模様です。
スタート直後の岩津の坂は勢いで上れますが、真福寺の激坂区間は非常にきつかった…。ダンシングで妙にふら付くため、パワーをめいいっぱい掛けられないような雰囲気。そこで恵田小の南側の激坂では、荷重をニュートラルにして、えっちらおっちら立ち漕ぎすると、スルスルと上れる。
ノーマルのハンドルのブロンプトンは、ママチャリポジションですので、立ち漕ぎも体重を使ったものになるわけですが、ハンドルを交換したことで前荷重になります。そこで、あえて意識して荷重をニュートラルになるようにすることで、本来のブロンプトンの乗り方に戻りますが、腕をめいいっぱい伸ばす必要があるため、安定性に欠けます。楽に上れる方法が見つかったことは大きな収穫。
セクター1ゴールまでのタイムは「27分29秒」でした。
水分補給後、このコースの難関区間に突入です。長めの急坂、長めの緩い上り、緩い下り、そして滝脇小の激坂…
セクター2ゴールまでのタイムは「52分15秒」でした。
滝脇小の激坂はシッティングでは全く上れず、えっちらおっちら立ち漕ぎを続けましたが、意外にも上りきれました。心臓バクバク、肺がゼーゼーになることもなかったため、たぶん心拍数もそれほど高まっていなかったハズ。ということは、ママチャリポジションの立ち漕ぎって体に負担を掛けない乗り方なのでしょうか…
さて、ここからの長いダウンヒルこそがブロンプトンの本領発揮という区間です。下りの安定感についてはロードよりも優れているブロンプトンですから、ノーブレーキでガンガン下っていけますが、哀しいことに転がり抵抗が大きすぎて、スピードがでません。急な下りでも45km/h程度で、緩い下りになると、あっと言う間に30km/h程度まで落ちてしまいます。そこからクランクをグルングルン回しても“ローギア化”させたブロンプトンでは、32km/hが限界。安定感バツグンでも速度が出なくちゃ…。まあ、16インチのミニベロだとブレーキが利かないので、速度が出ないことは良いことかもしれませんが。
セクター3ゴールまでのタイムは「1時間2分36秒」でした。
ラストは川沿いの平坦区間を走りますが、ベンチマークですから、それなりに気合を入れて走ります。
そして、ゴールの天神橋に到着。途中から小雨の中の走行になったため、汗と雨で嫌な感じ。
走行タイムは「1時間27分44秒」でした。所要タイムは1時間41分。
これで手持ちの5台のベンチマークが完了しました。
単純に自転車の違いで、どのくらい走行タイムが変わるのかが分かります。
車両 | 走行時間 | 所要時間 |
Bruno mini velo 16″road (ポタリング仕様) |
1:32’22 | 1:47 |
BROMPTON M3L | 1:27’44 | 1:41 |
Bianchi Lupo D (ノーマルタイヤ) |
1:26’30 | 1:40 |
Bianchi Lupo D (700x26cタイヤ) |
1:20’29 | 1:42 |
GIOS ANTICO | 1:23’28 | 1:41 |
BIANCHI Via Nirone | 1:15’29 | 1:32 |
ブロンプトンはノーマルタイヤのビアンキLupoDと大して変わらないですね。我ながら驚きます。
ただし、ブルーノミニベロ16とビアンキLupoDのタイムは1年前のものですから、エンジンが強化されている可能性もあります… (確認のためブルーノミニベロ16で走ってみました)
本日の走行距離は43.5km/h。(Av20.1km/h)