「ブロンプトンでSRを取る」を目的に挑んできた今シーズンのブルベもついにラストゲームを迎えました。
名古屋600kmで酷使したブロンプトン弐号機の手入れなどはせずに、ペダルを初号機とトレードして、空気圧のチェック、チェーンに注油という超手抜き状態。実は名古屋600kmから帰宅してから自転車に乗っていません。
名古屋600kmで痛めた膝が予想以上に重傷で、1週間ほどは歩くのさえ苦痛でした。さらに1週間安静にしましたが、階段昇降の時に痛みを感じ「ブロンプトンを走らせることができるのであろうか?」と大いに不安を持ちながら金沢へ移動。
とにかく膝を労わりながら走り「膝さえ持ち堪えてくれたら400の認定を必ず取ることができる」という自信はありました。名古屋600kmの時の400km地点までの所要時間は25時間でしたので、普通に走れば全く問題ありません。
ということで「BRM531近畿400金沢・能登イチ」ですが、オッサンの意地で完走しました。
→ ブロンプトンでブルベに挑戦 BRM531近畿400金沢・能登イチ
疲労困憊ながら26時間切りで400の認定をいただきました。
つまり「ブロンプトンでスーパーランドナー達成!!」というわけです。
膝を労わる走りに徹したため、なかなかマージンを作ることができず「綱渡り状態」の進行になりましたが、タイムマネージメントには絶対的な自信を持っているため、予想外の致命的なトラブルさえ起きなければ100%完走できると信じていました。そう思わなければ「ブロンプトンでSRを取る」なんて無謀ことなどしません。
ブロンプトンで300km走ることができるのなら、400km、600kmも走ることは可能ですが、400kmと600kmの間には「壁」があったことを体感できた今シーズンのブルベでした。
ブロンプトンのようなママチャリポジションで連続走行をすると、いきなり膝が壊れます。しかし、その予兆は必ずあります。ほぼ徹夜で走り続けると感覚が鈍るためか予兆に気が付かない、またはハイテンションになっていて予兆を無視してしまうのかもしれません。それが私の場合は500km地点で起きました。
機材にハンデがある場合は「膝を労わる走り」をしなければ、普通に走ってもどこかで膝が壊れます。この辺がロードバイクとは違います。
ブロンプトンの分割日本一周では連日150km超を走ることもあり、昨年はロードバイクで簡単にSRを取れてしまったので、「もしかしたらブロンプトンでもSRを取れるんじゃないのかな」という思いつきで始めた挑戦は、これにて完結です。二度とブロンプトンでブルベ600kmは走りません。
ブロンプトンの分割日本一周も6月と7月の遠征でいちおう完了します。(こちらは完結じゃない)
追記.
今回の近畿400で一通り認定を取ることができましたが、「ブロンプトンでブルベに挑戦」の結論としては「ブロンプトンの場合は400kmまで」です。仮眠をとる余裕が全くないため、とりあえず徹夜明けでゴールできる400kmが限度。徹夜明けでさらに200kmは遊びの範疇を超えています。600kmの認定を取るために名古屋600を走りましたが、昨年と全く同じコースでロードバイクで認定を取った時の経験と、コース後半については実際にブロンプトンで試走もしたため、トラブルさえなければ確実に認定を取ることができるという自信がありました。よって徹夜明けでさらにプラス200kmもなんとかなったわけで、他の600に出走しようとは思いません。
ブロンプトンでSRを取るなんていう人はいないかもしれませんが、仮に挑戦するのならば、まずはロードバイクで簡単にSRを取れること、さらに熟知しているコースを走るブルベにエントリーすることをお勧めします。